オベックス 電脳世界のレビュー・感想・評価
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犬好きすぎていさぎよい
未体験ゾーンの映画たち2026にて。この特集上映は「よくそんな映画見つけてきたな」という世界の面白映画を毎回提供してくれるのだがそれでもやっぱり日本であまりに知られてないので毎回ハードルはやや高い。
今回の映画は事前に調べたところ本国では評判がいいらしくトライ。
感想。
かなり低予算な雰囲気にあふれていたがやりたいことが伝わるいい作品だったと思う。
- 最初の企業ロゴからドット絵とチップチューンのピコピコ音でかつてのPCゲームを再現したい気持ちは伝わる
- めちゃくちゃ狭い世界観の男主人公。近所の女の人に食料を買って置いてもらうくらいの人付き合いのなさ。仕事は家でできる。犬だけが幸せ。この徹底した狭さは潔くすらあった。
- 仕事は「コンピュータで似顔絵描きます」とうたいひたすらアスキーアートで人の顔写真を再現していく作業。あれはあれで技術がいるよな。しかも80年代だとパソコン持ってる人がほぼいなかったし相当珍しかったはず。本当にあれで収入を得ていた人もいたんだろう。
- 犬がさらわれてようやく取り戻す旅に出る。ゲームの世界に入ったということになっているがかなり簡素でそれがまたいい味を出していた。そもそも目的が「飼い犬を助けに行く」なのがいい。そんなミニマムなRPGはなかなかお目にかかれない。
- 近所の女の人が道具屋で剣とか双眼鏡とかのアイテムをくれる。女の人はなんかぼやっと光る処理がされていた。
- この映画は冒頭からこれみよがしにセミを映す。昆虫がひっくりかえるような絵面が苦手な人には閲覧注意なくらい。
- セミが伏線になっていて電脳世界でも悪い兵隊として出てくる。このセミ兵隊が東映特撮の怪人みたいなB級感で面白い。しかも主人公の剣のひとつきでめちゃくちゃ血しぶき飛ばして死ぬ。
- セミ兵士に捕まっていたのがテレビ頭のビクター。テレビ頭キャラはまだまだ少ないからありがたい。しかもこのテレビは主人公の父親がずっと観ていたテレビで「テレビも人のことを観ており幼い頃の主人公を覚えている」という設定は良かった。
- ホラー要素もちょいある。全裸の女と男が倒れたと思ったら骸骨になり襲ってくる。この骸骨演出はなかなか不気味だった。
- 冒頭で「13日の金曜日にテレビ初放送!エルム街の悪夢」とモニターに映しており。これが伏線になっていて終盤の城でフレディが襲ってくる場面があった。
- そもそもテレビモニターを3台積んでてパソコンまで持っていてこの主人公は80年代としてはなかなか裕福なんじゃないかと感じた。
- とにかくBな絵面をモノクロ映像で必死にごまかしている。その涙ぐましい姿勢。
- ラストもわざわざ昔のゲーム風なドット絵や荒いポリゴンで最終決戦を見せて唐突に終わる。犬を助けるという姿勢を貫いていたのが素晴らしい。
なかなか良かった、虫の執拗なアップにさえ耐えられれば。こういう映画があることは素晴らしい。
100億通りの絆
パソコンでイラストを描く仕事をしている男が、愛犬をゲームの中に攫われてしまい…といった物語。
ジャンルはSFホラーといった所か?犬を取り戻すのがメインストーリー(?)ではあるものの、そこに至るまでが長いこと。
まぁでも、終始とにかくユニークだし、他のホラー作品とは一線を画す不気味さがあるし、サンディは兎に角可愛いし、ビクターのくだりは思いのほかグッとさせられたし…
話自体がそこまで面白いかは置いておいて、これぞ未体験ゾーン!!…といった印象もあるし、独特な世界観も相まって及第点には乗っかってくる作品ではあったかな。
…でもコレ結局どういう話だったんだろう?
数年前に長年のファンを死ぬ程侮辱し大炎上した某作品と同じメッセージ!? かと思いきや…
OBEXがあまりにも…だったからブラッシュアップしてやったぜ!!…的な?
いずれにせよ、雰囲気を楽しむ作品なのかな。何となく、ゲーム黎明期の懐かしい気分にもさせてもらえますからね。
REMOVE YOUR SKIN
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