シネマ・ジャジレー
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント」部門上映作品。
2025年製作/129分/トルコ・ブルガリア・ルーマニア合作
原題または英題:Cinema Jazireh
スタッフ・キャスト
- 監督
- ギョズデ・クラル
- 製作
- スベトラ・ツォツォルコバ
- アンデレア・ドゥミトレスク
- 脚本
- ギョズデ・クラル
- 美術
- ババック・ターミリ
- 撮影
- アディブ・ソブハニ
- 編集
- ギョズデ・クラル
- ビュンヤミン・バヤンサル
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2025年・第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント」部門上映作品。
2025年製作/129分/トルコ・ブルガリア・ルーマニア合作
原題または英題:Cinema Jazireh
タリバン政権下のアフガニスタンで、行方不明になった息子を探すべく母親が男装して方々を彷徨う中、少年が男性相手に性的サービスを行う場「シネマ・ジャジレー」にたどり着き…
同性愛はタブーなのに、秘密裏かつ少年相手に性加害が行われている現実。ヒジャブを外した女性が迫害されるように、髭のない男性も嘲笑の対象とされる。男装した女と、女装して客を取る男、性差の逆転を通じてイスラム社会にクエスチョンを突き付けた姿勢や、安易なハッピーエンドにしなかったのは評価したい。
ただ、この種の作品ではほぼ定石のドキュメンタリータッチ手法は観る集中力を削ぐ恐れがある。残念ながら本作もそうなってしまっており、ランニングタイム129分は明らかに冗長。あと実際に会った事件をベースにしているとの事だが、是非とも監督本人の製作意図を聞きたかったところ。