「呪いの処方箋」レンタル家族 たまごさんの映画レビュー(感想・評価)
呪いの処方箋
ほっこりした家族の風景を感じる作品と思いきや、本作は様々な属性の人物が自分の運命や人生を呪う群像劇である。
劇中はゆっくりとしたテンポで、余白を多く作り、観る人に属性の近い呪いを自分に重ね合わさせる。
観る人にとっては苦いものもあるが、救いにもなる。自分だけじゃない、と寄り添ってくれる。
この映画は薬のようなものだ。苦く、そして治してはくれない。しかし救いにはなる。こういった良薬もあろう。
若き才能達の船出に拍手を。
個人的に好きな映画「バッテリー」を思い起こさせた。ストーリーもコンセプトも全く違うが…
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