レンタル家族

劇場公開日:2026年7月31日

解説・あらすじ

レンタル家族という一見風変わりなサービスを通じて、登場人物たちが「演じること」と「本音」のあいだで揺れ動きながら、やがて心を通わせていく姿を描く。孤独を抱える現代人と家族のかたちを問いかけるヒューマンドラマ。

東京の会社に勤務する坂本洋子は、仕事で多忙な日々を送りつつ、定期的に実家へ帰省し、父・忠勝とともに認知症の母・千恵子のケアをしている。千恵子の症状は近頃進行が速く、洋子が数年前に離婚したことも忘れ、帰省のたびに元夫や娘のことを尋ねてくる。そんなある日、洋子は取引先の担当者から、「レンタル家族」というサービスを紹介され、体験利用を勧められる。最初は戸惑った洋子だっがたが、レンタル夫を家事代行として自宅に呼ぶことにする。派遣されたレンタル夫・松下豪と馬が合った洋子は、千恵子のことを松下に相談。すると松下は、自分を夫、知り合いの子役・安田朱里を娘として、家族を演じることを提案する。

主演は、劇団「青年座」所属で舞台、映画、ドラマ、CMと幅広く活躍する荻野友里。監督はテレビ番組やCMの制作等を経て、自主映画として手がけた本作で初監督を務めた上坂龍之介。第23回中之島映画祭でグランプリを受賞。

2025年製作/89分/G/日本
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2026年7月31日

その他の公開日:2025年12月6日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.5 多様な題材を盛り込み過ぎて食い足りないが、身近な人との関係性を考える契機に

2026年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

まず洋子役・荻野友里のキャスティングがいいし、味わい深い演技で主演起用に応えた。愛嬌があって若干疲れ気味なバツイチのキャリアウーマンだが、終盤で内に秘めていたものを吐露するシーンで、彼女が演じてよかったとしみじみ感じ入る。

脚本も共同で手がけた上坂龍之介による初監督作とのことだが、内容的にはよくばりすぎたか。中心に据えられるべき題材は当然レンタル家族というサービスのはずだが、レンタルする側とされる側それぞれの人物が、各自の悩みや疎外感を抱えている。親の認知症、元夫のもとで育てられている幼い娘との関係、同性愛者であることが親に受け入れられない男性、毒親気味の母から稼ぐよう求められる少女。どれも現代の日本で実際にある根深い問題だが、90分弱の本編で個々を深掘りできるはずもなく、さまざまな社会問題を並べて見せられただけのような食い足りなさが残る。

それでも本作を観ることで、親子や夫婦、仕事やプライベートでつながりのある身近な人たちとの関係性を、改めて見つめ直す契機にはなるだろうか。

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共感した! 7件)
高森郁哉

5.0 とても素敵な作品でした。

2026年9月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

癒される

日常生活の中の見えないところでみんな様々な悩みや葛藤の中で生きているんだなと思いました。人との距離感は相性があるし、踏み込みすぎても居心地が悪いし、だからといって何も言わないで溜め込むのも苦しいから難しいところではあるが、どんな形であれ、寄り添い支えてくれる存在がいるということが人を強くも優しくもするということが描かれていると感じました。

言葉で伝えることの大切さと、言葉がなくても伝えられる大切さを考えさせられました。

とても良い作品でした。

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共感した! 0件)
あお

4.0 時給1500円払ってまで家族をレンタルする理由と向き合った方がいい。

2026年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

驚く

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 0件)
のりたまちび

5.0 俳優さんたちの演技や物語のリアリティはもちろん、音まで日常そのもの...

2026年9月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

癒される

俳優さんたちの演技や物語のリアリティはもちろん、音まで日常そのもので、ついつい反応してしまうほど。気づけば独特なリアルな世界観にすっかり入り込んでいました。
余韻が残る感じも自分自身考えさせられました。

ハンカチ必須と予測していたのに、鞄から出し忘れるという痛恨のミス。途中からはウエットティッシュで涙を拭くのに忙しかったです笑

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