「押し売り営業ガール」レンタル家族 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
押し売り営業ガール
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題材自体は興味深かったのだが、散らかしすぎて纏まらなかった印象。
まず、母の痴呆が小まめに帰省する程に見えない。
終盤に主人公が忘れられるシーンを入れたいのだろうが、家事とかあまりにしっかりしてるし。
仕事絡みなのに自費でレンタルするあたりは性格か。
しかしその利用方法では家政夫と変わらず、体験としてそれでいいのかと思う。
前フリとなる会話もなく、態度(というか性格)の違いだけで楢原と松下の扱いが違い過ぎ。
食事に酒まで飲ませて、変な意味に見えてしまう。
更には互いに全然減ってないグラスに酒を注ぎ足そうとするのも違和感があった。
中盤に松下と朱里ちゃんのパーソナルな描写が入り、嫌な予感が…
案の定、特に松下の同性愛要素に関してはまったく拾われず、非常に浮いた場面になっている。
セカンドオピニオンによる母の検査結果も出ず。
元旦那や娘との関係も悪化したままで、好転したのは洋子が愚痴をこぼせたことくらい?
演技に関しては、主演の荻野さんの微妙な表情変化が印象的。
また、葵役の田崎さんの、ウザさギリ手前の距離感バグった明るさがいいアクセントになってた。
(逆に洋子と松下の距離感のバグり方はノイズ)
子役も上手かったし、そこの満足度は高い。
ただほとんどの登場人物がアニメばりに同じ服しか着ないのは、実写では不自然。
朱里ちゃん正規キャストじゃないハズだが…謎。
丸投げする要素を詰め込まず、主人公一家に絞って描ききってほしかった。
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