「実在と子供の王国」落下の王国 4Kデジタルリマスター Toninuさんの映画レビュー(感想・評価)
実在と子供の王国
物語に入る最初のシーン、青い空、赤い砂漠、白い塩の画面三分割の構図で一気に引き込まれました。自然美と世界遺産の建造物の幾何学的な構造美。そしてその画面に華を添える衣装。映画はやはり映像を観るものだといこうとを再認識します。
この映画はトーキー時代のスタントマンが主人公ということから想像出来るように、CGが創り出すヴァーチャルではない、実在の力を魅せつけることがモチベーションだと思います。公開から20年近く経ったことにより、その意図は古びるどころか、ますます力強いメッセージになったのではないでしょうか。
ストーリーは極めてシンプルで流れがやや単調になりがちなのですが、主役のインド系少女のあまりにも自然な演技に魅入られるので、私はまったく飽きるようなことはありませんでした。この映画を支配するような子役の演技とそれを最大限に活かした演出も出色です。
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