トロール2のレビュー・感想・評価
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故郷への長い道
ノルウェーの伝説の妖精“トロール”を基にした…もとい、ノルウェー発怪獣映画の第2弾。
前作はトロールを題材にして正統派の怪獣映画になっていたが、この続編も奇をてらったりせず、正統派の続編怪獣映画になっている。
前作でのトロール事件の後、ノラは人里離れた地でトロールの研究に没頭していた。
そこへ訪ね人。共にトロール対策に当たったアンドレアス。
彼に連れられ赴いた先は…
政府のトロール研究地下秘密施設。そこには、別個体のトロールが…! ノラは研究の協力を乞われる。
別個体のトロール、秘密研究施設も驚きだが、それ以上に驚きなのは、アンドレアスがシグリットとデキちゃってる事である。しかもシグリットのお腹の中には赤ちゃん。
続編怪獣映画あるある。別の個体がいた…!
あるあるもう一つ。冬眠状態で捕獲。しかし、このままずっと寝ている訳ない。
トロールに触れ、トロールの歌を聞かせた事(?)により、トロールを目覚めさせちゃったノラ。
パニックになった施設の者がUV装置にコーヒーをこぼして壊しちゃった。
早々から登場キャラのへっぽこ目立つが、トロール再び覚醒…!
新たなトロールはさらに巨大で、立派な髭を蓄えている。劇中では呼称が無かったので、ここでは仮に“髭トロール”と。
前作のトロールは一旦暴れると脅威だったが、本当は穏やかで孤独だった。
この髭トロールは…。凶暴で、人を喰らう…!
人型怪物が人を喰らう様は、もうガイラでしょ!
となると…
凶暴トロール退治に軍の出動。ノラはトロールを理解する事を訴えるが、新首相は強行派。
少佐になったクリスとも再会し、お馴染みの面々と新顔含めで再びトロール対策に当たる…。
ノラが突然、ある場所に行って欲しいと。
そこは前作でも話に登場した悪名高きオーラヴ2世がキリスト教布でトロール王らを殲滅した地下空洞。
そこにいたのは、もう一頭のトロール。かのトロール王の子供で、トロール王子。ノラは研究する中でこの場所と王子の存在を知り、“ビューティー”と名付けていた。
呼称はあるが、ここでは“王子”と。
王子は穏やかな性格。となるとつまり、サンダ!
『エイリアン』も『2』は(原題)“ズ”。これも怪獣映画あるある。続編は対決もの。
サンダ対ガイラ…じゃなくて、凶暴な髭トロール対穏やかなトロール王子!
…と思ったら、悪知恵働く髭トロールが氷を割って、王子は水中へ…。期待したのに、対決ナシ?!
不戦勝の髭トロールは町へ侵攻。向かう先は、オーラヴ2世の棺がある地下聖堂。
先に辿り着いたノラたちは、聖堂を管理している“こっちゃおばさん”の案内で地下へ。『インディ・ジョーンズ』みたいなからくり仕掛けを突破し、オーラヴ2世の棺を発見。
遺されていた書物によると、オーラヴ2世はトロールたちに彼らだけの安住の地を与えようとしていた。それをキリスト教に知られ、トロール殺しの悪名を着せられた上に暗殺…。
トロールと共存を。ノラと亡き父の訴えは正しかった。
しかし中には共存出来ぬトロールもいる。髭トロール退治が最優先。
町に現れた髭トロールの前に、海から王子が…! 生きていた。
焦らせて焦らせてやっと、トロール対決!
しか~し! 髭トロールが圧倒的に強く、王子は圧倒的劣勢。ガチンコバトルの醍醐味ナシ…。
不甲斐ない王子に任せておけず、ノラらはトロールに効くらしい地下聖堂の聖水を、爆弾の中に入れトロールに飲ませ、起爆装置で内部から攻撃する作戦に。
ところが、起爆装置が破損。誰かが犠牲覚悟で起爆させないといけない。
その役を買って出たのは、アンドレアス。出発のシーンで今生の別れのような演出で察しは付いたけど…。
アンドレアスが魅せた男気で髭トロールを打倒。最後の最後に王子がトドメで美味しい所を頂き。
今回も楽しかったけど、前作のようなメッセージ性が薄れた事、トロール対決が乏しかった事が残念。
次に期待。次もあるでしょう。EDのオマケ映像付き。
次はどうやらこれも怪獣映画あるあるで、マッド・サイエンティストがトロールを育てて…みたいな。
トロールと人間の共存は…?
故郷への長い道。
共に生きる・・・
ちょっと期待が大きすぎたかな。
決して面白くないわけじゃない。怪獣映画大好きオヤジ的には、良い評価をしたいんだけど、おぉ〜〜〜!っていうようなワクワクするところはなかった。
一作目のヒットによる続編だと、資金も増えてパワーアップしそうなもんだけど、それも感じられなかった。って言うより、むしろこぢんまりとした印象がある。
トロールも2体になって、「サンダ対ガイラ」みたいな人型怪獣バトルも期待してたんだけどな・・・
【ネタバレ】
前作のトロール出現以前に、発見されていたトロールがいた事にビックリ。今まで眠っていたのに、何で突然目を覚ます!危険を察して、準備していた日光(紫外線?)発生装置も、作動前に壊れるお粗末さ。
既に前作で弱点が日光だと分かっている軍隊が、それ用の武器を準備していたんだけど、アッサリやられてしまった。前作で生き残っていた(全然覚えてなかったけど)軍人が亡くなってしまう。
最新の武器も、思ったほど効果を得られなかったところに、なんと都合のいいことか。もう一体のトロール(王の子供)の存在が明らかになり、こちらは人間との心の交流ができているという。
対話により進行を止めようと画策するが、味方のトロールはアッサリとやられてしまった。本作のトロールは復讐の鬼と化していて、爆進するもんだからたちが悪い。街なかの教会を目指して、進行を続ける。
所々でニヤリとさせるようなユーモアも含まれていたけど、笑えないし必要性も感じられなかった。
そして、何より無駄死にと思われるところがチラホラ。人が食べられるシーンは嫌いじゃないけど、先の軍人然り、主だった(と思われる)人の死がアッサリしている。
特に最後のあの人の自爆が納得いかない。もうすぐ子供が産まれる父親が、自己犠牲で爆破を実行する。何故、死ななければならなかったのか?聖水爆弾と共にヘリを飛び出したけど、実はロープが繋がっていて、口の直前で爆弾だけ落とすのかと思ったら、そのまま飲み込まれてしまった。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」みたいな自己犠牲の最期は、大好きな描写なんだけど、本作ではそのカタルシスが全然感じられなかった。
これが一番大きなマイナス要素かな。
人と心を通わすトロールも優しすぎるってことだったのかな。戦っても、全然歯が立たなかったもんね。バトルにすらなり得ていなかったのも残念なところ。そのくせ、トドメだけはきっちり務めるという調子良さ。
人の味方として戦うトロール(昭和のゴジラみたいな)でシリーズ化でもするのかな?
エンドロールで出てきた小さなトロールが、巨大化して凶暴になりそう。
善いトロールvs悪いトロール
北欧の雪に覆われた雄大な大地を舞台に、伝説のモンスター『トロール』を描いた、Netflix配信による第2弾。前作で、永い眠りにあったトロールが、鉱石場での工事によって目覚め、街を破壊し、人々に襲い掛かってから3年。本作の見所は、2体のトロールが、モンスター映画の王道でもある、対決シーンが繰り広げられる所。ノルウェーのモンスター映画が、本シリーズで一気に脚光を浴びてきた。
前作でトロール研究の父が、トロールによって殺され、その跡を継いで、研究にのめり込んでいったノラが、今回も主人公。ノラはノルウェーの歴史の中で、王族がトロールを駆逐した事を公にしたことで、父同様に異端児として相手にされなくなる。そんなノラの元に、新しいトロールの情報を持って、前作で共に闘ったアカドレアスが現れる。ノラが彼と同行した先で観た者は、冬眠し、人間の管理下に置かれたトロールだった。
ノラが、そのトロールに近づくと何十年も眠りに遭ったトロールが目覚め、突如として、人間に牙を剥け始める。それは、トロールの黒歴史であった王族への復讐を誓う狼煙でもあった。一方で、ノラの調査からもう1体の若きトロールも発見され、覚醒する。こちらは、人間の見方となって、必死に復讐に燃えるトロールに立ち向かっていくのだが…。
「多くの命を守るために、少数の犠牲がある」という劇中のセリフ通り、本作のクライマックスは、意外な人物の犠牲の上に安息が成り立っていた。正直、「普通、犠牲になるのはこの人じゃないだろう」という思いにもかられたが、ラストシーンでの、新たな命の誕生に結びつけていることが覗えた。
CGもそれなりに迫力ある映像で堪能できたし、日本のゴジラ、アメリカのキングコングに並ぶ、ノルウェーのトロールとして、これから評価もあがっていくだろう。エンドロール途中には、次作へ続くオマケ映像もあり、「トロール3」も期待したい。
パシリムでやって欲しい題材に感じた🇳🇴
ファンタジーの生物で怪獣退治もの。主人公はモンスターとコミュニケーションを取ったり、遺跡を探検したり。隊員の自己犠牲等、色々盛り込んでいました。熱さは足りない様に感じたので、パシフィック・リムの正統続編で扱って欲しい題材に感じました。
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