ガザからの声 Episode1「アハマドの物語」

劇場公開日:2025年8月22日

解説・あらすじ

断片的なニュース映像やSNS動画では伝えきれない、2025年現在のパレスチナ・ガザ地区の様子を、通常の映画公開よりも速いスピードで世界に向けて発信するドキュメンタリー・プロジェクト「ガザからの声」の第1弾。

ガザ北部ベイト・ラヒア出身の16歳の少年アハマド・アル=ガルバンは、2025年3月22日のイスラエル軍による攻撃から一命を取り留めたものの、両脚と指を失った。双子の兄ムハンマドと叔父、そして6歳のいとこが命を落とした。アハマドは亡くなった兄とともに、7歳の時からサーカス教室で学び始め、将来はパフォーマーになることを夢見ていた。現在アハマドと家族は、四六時中ドローンが頭上を飛び交う避難民キャンプで生活している。そのキャンプは、かつてガザ・イスラーム大学があった場所に位置している。

ガザに拠点を置く映像制作会社アレフ・マルチメディアと東京の映画配給会社アップリンクによる共同プロジェクトで、現地での取材をアレフが行い、編集・配信・劇場公開をアップリンクが担当する。50分の劇場公開版と22分の配信短縮版があり、劇場とオンラインで同時に公開される。

2025年製作/50分/パレスチナ・日本合作
原題または英題:Voices from Gaza: Episode 1 Ahmed’s Story
配給:アップリンク
劇場公開日:2025年8月22日

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0 残酷な現実を押し付けられているのは、私たちと同じ血の通った“人間”

2026年1月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

母は言う。「ガザは再建される。前より良く建て直す。ガザはどんなときでも美しい。」
アハマドは言う。「大きな希望がある。ガザは前より美しく戻る。」
私はこれを、「自分たちが再生の主役になる」という宣言だと思った。

でも、挨拶が飛び交わない通りに出た彼らを見て、それぞれにとってここが一時的な避難場所であり、故郷ではないのだと感じた。

目の前でむごい現実を見せつけられ、悲しいだけでは片付けられない経験を経ても、人々は怒りや悲しみを破壊のエネルギーではなく、再建のエネルギーへ変えようとしている。
その姿には、人間の尊厳の極致を見せられる思いがした。
家族の愛や絆、信仰心、そしてアイデンティティが人を強くしているのだろうか。
強くあろうとするほど、心が危ういことも知っているだけに、複雑な気持ちになる。

残酷な現実を押し付けられているのは、私たちと同じ血の通った“人間”。
多くの人に観てほしい。

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YouKhy

3.5 【今作は、瓦解したビルの合間に建てられたキャンプで過ごす、イスラエルの空爆により両足を失った少年の言葉”ガザは何時か美しい街になる。”が印象的なドキュメンタリー映画である。】

2025年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

ー ニュースではイスラエルによるガザ地区への砲撃により、瓦解したビル群や、逃げ惑う人達しか映されないが、このドキュメンタリーではガザ地区に住む人たちの目線で、現況が描かれる。
  ずっと、五月蠅く鳴っている音は、イスラエルの空爆により両足を失った少年、アハマドの母によると、彼らを見張るドローンの音だそうである。

  アハマドは体操選手を亡き兄ムハンマドと目指していたが、兄、叔父、従弟はイスラエルの砲撃により亡くなり、共に居た彼は両足を失う大怪我をする。

  今作は、その50日後に映されたドキュメンタリー映画であるが、アハマドの未来を諦めない姿や、言葉に驚く。
  ”両足が治り、腕が治ったら体操教室を開く。”
  ”トランプが、僕らにガザを出ろと言ったから、僕たちはガザに残る。ガザは美しく復興する。戦争は何時か終わる。”
  物凄い、精神力だと思う。彼は笑顔を絶やさないのである。

<今作は、、瓦解したビルの合間に建てられたキャンプで過ごす、イスラエルの空爆により両足を失った少年の言葉”ガザは何時か美しい街になる。”が印象的なドキュメンタリー映画である。
 ネタニヤフの汚職に迫った「ネタニヤフ調書」と併せて観て欲しいドキュメンタリーである。アハマドとネタニヤフの人間の器の違いが良く分かると思います。>

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NOBU

4.0 ガザ市民の声を胸に刻む

2025年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

単純

現在進行形のイスラエル、パレスチナ問題。今、現在もイスラエルはガザを空爆。ガザ市民のアハマド君の声を直接スクリーンで知る事ができた。まず、言葉が出ない。アハマド君も空爆に巻き込まれ両脚と指を失いながら懸命に生きている。常にイスラエルのドローンがガザ上空を飛びつつ。アハマド君の言葉を胸に刻み、イスラエル、パレスチナ問題を見つめていきたい。色々考えさせられた。

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ナベさん

4.0 つい3ヶ月前のガザの日常

2025年8月23日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

難しい

この「50分間」は大変学びがあった。
ニュースで取り上げられるので、ガザの様子は知っていたものの、本作品に映し出されているのは「今この瞬間のガザ」そのものだった。
何も敵意を示していない市民達へのミサイル攻撃によって両足と左指4本を失った少年をメインにカメラワークが進むが、彼の心の傷が完治することはないだろう。体操が好きだった彼だけど、もうバク転をすることはできない。一緒にペアを組んでいた双子の兄も命を落とした。苦しい治療を続けている中で将来に向けての展望を語っているが実現化までは遠いだろう。
今のガザに平穏な日常が戻るのはいつだろう。イスラエル、取り分け、トランプ政権のアメリカの動きが気になる。
「果物が食べたい」と語っていた彼。希望が叶うのはいつになるだろう。
久しぶりにアイスクリームを口にして瞳をキラキラさせていた時の彼の表情は少しだけ柔らかくなっていたように感じた。
自分達には何ができるのだろう。

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ちゃ坊主

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