「人間のエゴの物語?」ダンサー・イン・ザ・ダーク Haluさんの映画レビュー(感想・評価)
人間のエゴの物語?
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登場人物全員が、「良かれと思って」勝手に行動していて、結局それは相手のためなの?自分のためじゃない?って思ってしまった。
セルマは息子のために一生懸命、手術代を貯めてあげるけど、なぜか学校に行きたがらない息子に、理由を聞いてあげることもしない。
息子が自転車を欲しがってたことを知っていたのは隣人で、息子は母親に自転車が欲しいことも伝えてなかった(遠慮していたのかもだけど)。
セルマなりに息子を大事にしていたのかもしれないけど、失明が遺伝することを知ってて産んだのは、やっぱり結局彼女のエゴでしかなく、自分のためなのかなと。
借金を奥さんに隠してた隣人のビルも、奥さんのことを想ってやってるといいつつも、結局自分が良く見られたいだけだなと。
セルマが必死に隠していた息子の手術の件を、勝手に明かしてしまうジェフも、手術よりも母親が大事と自己判断で話を進めてしまうキャシーも、なんだかんだ自分のエゴで行動してしまっている。
鬱映画と聞いてはいたもものの、やっぱりズーンときました。だけど、こうやって鑑賞後に色々考えさせられたり、セルマの死に涙したりと、心を揺さぶらるものがあったので、いい映画だなと思いました。
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