「主人公に感情移入ができなかった。」ダンサー・イン・ザ・ダーク nanaoさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に感情移入ができなかった。
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セルマは仕事中に空想にふけりミスをするも飄々としているし、差し伸べられた手も取ることはなく何でも一人でやろうとする。終いには長年貯めてきたお金を盗んだ相手を最後まで庇う。
これらの行動はもしかしたら息子に病気のことを悟らせないため明るく振る舞っていたのかもしれないが、不器用すぎて見ていられなかった。
映画を見る前は目が見えないことを良いことに周囲の人達に利用されたり虐げられるような映画だと思っていました。
しかし、この結末は病気だけでなくセルマ自身の行動にも原因はあるなと感じられる内容でした。
彼女がもう少し賢く立ち回れていたら、こういう終わり方にはなっていなかったのではないかと思わずにいられませんでした。
最後にセルマがジーンのために死刑を選択する光景は一見して子供思いの良い母親とも取れるが、ジーン自身の意思は全く考慮されていないため押し付けがましい自分勝手な判断にも見えました。
もしかしたらジーンは自分の目が治ることよりも母親と一緒に過ごすことを望んだかもしれませんからね。
様々な見解がある映画だと思いますが自分はこのように見えてしまいました。
色々と書きましたが、ジーンの手術が成功したことだけはセルマにとって最後の救いとなったのでしょう。
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