層間騒音のレビュー・感想・評価

集合住宅に住んだことがある人にはおなじみの、上の階の住人の足音やら騒音。それをテーマにした韓国ホラー。
いろいろ詰め込み過ぎて、ホラー部分と、人間の狂気部分とがごちゃ混ぜになっているし、失踪した妹を探す姉が難聴というせっかくの設定も、生かしきれていない。
しかし、いかにも韓国映画らしい盛りだくさんで、細かいことは考えずに楽しめた。

めちゃくちゃ怖かったんだけど、結局何だったのか？がわからなかった。
AがBだからあーで、XがYだからこーで、え？じゃあCは何⁉️みたいでした。

ミステリ的面白さがあって面白かった

ただ
「それがそうならこっちのはそうはならんやろ」みたいな部分があったり
「物理的に無理じゃね？」みたいな部分があったり
細かい部分で整合性が取れてない気がする

内容的に怪異と人の思惑が入り乱れてるから

今起きてるのが超常的な現象なのか現実の現象なのかわかりにくい部分も、もう少しわかりやすくして欲しかったかな

とはいえ最初のつかみから最後までダレる事無く面白かった

個人的にはジャンプスケアは数えるくらいしかなかったと思うけど

どうなんだろ？

Jホラーからの影響を強く感じさせる古き良きアジアンスタイルのホラー映画だった。韓国の団地事情や生活感を覗くことができたのも楽しかった。エンディングもホラー映画らしくて良かったし一定の見応えがちゃんとある作品だった。特別斬新さはなかったが非常にバランスの取れたクオリティの高い作品だったしホラー映画に突っ込みどころなんて求めていないのでこれでよし。お決まりの一緒にいればいいのに二手に分かれる設定もきちんと伝統を守っていてニヤニヤした。
Jホラーも頑張ってください。