ニクスの怪物

解説・あらすじ

2019年に急逝したオランダの映像作家・芸術家ROSTO（ロスト）が手がけた短編パペットアニメーション。ROSTOが5年の歳月をかけて制作し、2011年に発表した作品で、テリー・ギリアム、トム・ウェイツらが声優として参加している。

ある日、のどかな村ニクスで異変が起き、少年ウィーリーはモンスターに連れ去られた祖母を捜すため、ひとり魔法の森へと足を踏み入れる。数々の不思議な出来事に翻弄されながらも真相に近づいていくウィーリーは、やがてすべてを食いつくす怪物に立ち向かうことになる。

声優として、ROSTOと親交の深かったクリエイターたちが参加。怖がりで森の小屋に引きこもっていたが、ウィーリーとの出会いをきっかけに案内役を買って出るレンジャーの声を、映画監督のテリー・ギリアムが担当。見た目はカラスだが自身はツバメだと主張し、敵か味方か判然としない不気味さを漂わせるバージルの声を、ミュージシャンのトム・ウェイツが演じている。2025年8月、ROSTO追悼上映企画「存在証明」にて日本劇場初公開。

2011年製作／30分／オランダ・フランス・ベルギー合作
原題または英題：The Monster of Nix
配給：リスキット
劇場公開日：2025年8月16日