劇場公開日 2025年10月10日

ホーリー・カウのレビュー・感想・評価

全43件中、21~40件目を表示

2.5すごく楽しみにしてたのに

2025年10月19日
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コビトカバ

4.0農村を舞台にヤンキー抗争、チーズに夢を賭ける

2025年10月18日
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KaMi

3.5女性の偉大さよ

2025年10月18日
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幸せ

フランスの酪農が盛んな田舎の青年のドラマ。

女の子とヤルことしか興味がない悪ガキ3人組が中心の話で、冒頭からクズすぎて気分が悪い。

父親の死から妹との自立が始まるけど、クズっぷりは変わらず。

ところが、ラストシーンで女性の偉大さに全て許し救われる。なるほど、牛の分娩をじっくりみせてた意味がわかる。

女性の偉大さ、というかオッパイなんですけどね。

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minavo

2.5主人公のクズすぎて乗り切れなかった

2025年10月17日
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チーズ職人の父が亡くした男が、妹と二人で生活していくためにチーズ作りに目覚めるって話だと思っていた。大枠はそんなに間違っていないが、印象は結構違う。だって主人公のトトンヌが結構なクズなんだもの。
調子がよくて、女にだらしなくて、仕事もせずにプラプラしてる。で、父の死で目覚めるのかと思いきや、結局は犯罪行為でチーズを作ろうとする流れ。犯罪に手を染める若者を扱う映画が嫌いというわけではないが、チーズを作ろうとする流れまではよかっただけに残念な気持ちになった。
そんなんだからトトンヌに全く共感できないなーなんて思いながら観ていたが、妹には妙に優しかったりするから実は憎めないキャラクター。一人で牧場を営むマリー・リーズとの関係も利用するだけではない感情も垣間見える。友人たちとの関係性も含めて青春映画としてとても面白い設定ではある。
ただ、チーズのコンテストに出て賞金を稼ごうとするのに、そもそも負けることさえ許さない作りにはちょっと驚いた。あまりにも中途半端な終わり方だし。もう少し何かしらの結果を見せてほしかった。たしかにフランス映画らしいとも言えるが、個人的にはどうにも消化不良。

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kenshuchu

3.0ここで終わる?

2025年10月17日
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頑張る気はあるが上手くいかない。18 歳の少年ならあんなものかな? 金賞は穫れなくても「良く頑張ったな」ってくらいはなるかと思ってたらコンテストの出場権も無いのは可哀想。
さてこれからどう巻き返すのかってとこで終わりとは。

エンドロールが始まると隣席の人が「これで終わりですか?」とたずねてきたよ。

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あらじん

4.0なんてこった

2025年10月16日
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笑える

難しい

驚く

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まこやん

2.0十八歳のチーズ

2025年10月15日
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予告編の感じでは、てっきりチンピラ青年が一念発起してチーズコンテストで優勝する成功譚なのかと思っていたのだが、さにあらず。
とにかく主人公が刹那的で短慮なので、行動に寄り添うのが難しい。結構ボコボコにされるシーンもあるが、元はと言えば瓶で人の頭を殴ったり、牛乳を盗んだり、殴られても仕方がないようなことをしているのだから。
牛もいっぱい登場するけど、題名の“Holy Cow”はそれとは関係ないらしい。フランス語の原題は“Vingt Dieux(20人の神々)”で、まるで違うし。
物語の仕舞い方もよくわからない。賞金は手に入らないし、働き口はないし、どうするんだろ。何も解決していない。フィギュアスケートペアの三浦璃来似の妹ともども前途多難だ。おっぱい見るだけで至福の表情浮かべても。

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梨剥く侍

3.5どこまでが演技?アドリブ?

2025年10月14日
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カンヌでの受賞など高い評判を聞いていた本作ですが、劇場で1度だけ観た覚えのあるトレーラーでは特別印象に残っておらず。それでも、米国映画レビューサイトの評価もやはり高いようなので、それを信じてチケットを購入です。
舞台はフランス東部のジュラ山脈の西麓に広がる地域。酪農が盛んであり、またこの地域の生乳だけを使って作られるコンテチーズはフランス国内のチーズ販売量ではダントツの1位と言われ、この地域にとっては重要産業の一つ。そして、本作の主役・トトンヌ(クレマン・ファボー)の父もチーズ職人なのですが、この父親はひょんなことから早々にこの物語を退場してしまいます。
ではトトンヌはと言うと、まさに画に書いたような“悪ガキ”であり、父の仕事も手伝わずに友人たちと遊びまわる日々。ところが父が突然居なくなり途方に暮れますが、歳の離れた幼い妹・クレール(ルナ・ガレ)の面倒を見ないわけにはいかず、この村で生きていく道を模索します。しかし、無鉄砲でその場しのぎな言動が抑えきれないところのある彼は失敗続き。それでも彼の本質を見抜き、見放すことなく信じてくれる人達に助けられ、トトンヌは初めて“やり遂げる”ということを経験します。
美しい自然に囲まれ、その自然を利用して生活をしている人々。牧歌的な暮らしや性格を想像しがちですが、実際は生きていくためには金が必要でだからこその“産業”であり、その世界と人間関係は大変に狭い。だからこそ知識や経験は勿論のこと連帯が必要なのですが、若さだけが取り柄のトトンヌはついつい粋がり、その結果自分の居場所をどんどんと狭めてしまいます。その反面、彼の人懐っこい笑顔と気の毒な経緯(いきさつ)に直面すれば、単なる同情に留まらず手を貸したくなる気持ちも確かに解ります。
例えば18歳のトトンヌにとって足手まといな存在であるはずのクレール。冒頭では幼い彼女の言い寄りを足蹴にすらしますが、父の退場によって二人きりになり、健気にも兄をその気にさせて前に進ませる妹の励ましに対し、トトンヌも自分なりに応えていく“兄妹の絆”を見れば最早応援の気持ちが止まりません。
更に、トトンヌと特別なシンパシーを感じ合うマリー=リーズ(マイウェン・バルテレミ)の存在感たるや素晴らしい。トトンヌとの“イチャイチャ”はいい意味でフランス的な解放感と、どこまでが演技?アドリブ?なシームレス感も実に爽やか。青春譚として見事に成立していて、ラストシーンも最高です。
広大な自然と若者の成長、そして恋愛“のようなもの”からのその先を想像させる余韻に、秋の柔らかな日差しと風に吹かれながら作品を振り返る帰り道。オジサンの心は洗われました。若者たちよ、ありがとう。

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TWDera

4.0ほら、言ったでしょ♪

2025年10月13日
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幸せ

不慮の事故で父親を亡くした少年が、幼い妹の面倒をみつつ、優勝賞金を目指してチーズコンテストに出場しようとするが…といった物語。

ポスター見た感じ、自然に囲まれた農場でのホンワカロマンス作品なのかなぁ…なんて思っていたら、意外にも結構なシリアス展開。

飲んだくれて友人と遊ぶ日々を送っていたトトンヌ。酔った父親、車の中で休ませるのかと思いきや…え!?
そんなこんなあって、18歳の少年にとっては厳しすぎる現実。それでも生きていくには働かなくてはいけないが…まさかの鉢合わせ‼同情はしきれませんなw

冷静に考えれば、地道に働くなどしてやりようはあったはずだから手放しに誉めるのはちょっと違うかもだが、妹の為、生きていく為の活力は凄いですね。見学しに行ったり、あるもので何とか試行錯誤したり、見学するなど勉強熱心だし…その情熱は見上げたモノ。

周りを固めるキャラも良いですね。まず友達たちが良い奴すぎる。こんな無償の協力ができるのも、あるいみ子どもの良い所だよなぁ…。ワタクシ自身、大人になった今じゃ、タダじゃ動かないしタダじゃ頼めないし。。

あとは、とにかく妹が逞しい。まだ幼い時分、親を亡くした状況でも健気にトトンヌの力になり…グッときますね。

そしてどうでも良いが…牛の匂い!はねぇだろw‼
んで、おまいさんもそんな言われてよく笑ってられるなw

コンテストについては…。まぁいうてまだ子どもだし、そんなことわからなかったよね。
それでも僅かな光を見せる演出。この兄妹、生きていけるよ…。

少し大きくなった友人と燻ったままの自分、そんな中妹が笑顔で抱き上げられたり、対比的な終わりも印象的。まぁでも、トトンヌもあのおばさんの元で…ってことで良いんだよね?

厳しくも悲壮感だけではない、青春の希望と苦しみが描かれた超良作だった。

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MAR

4.5地方映画から世界へ――映画作りと物語がシンクロする、熱量の高い青春映画

2025年10月13日
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フランスの片田舎の青春&成長物語ーーというくらいの理解で観に行った。美しい自然と温かい人々が登場する、いわゆる地域振興映画みたいな感じなのかなという感じで捉えていた。
実際、美しく魅力的なフランスの農業地帯が描かれる。しかし、想像のはるかに上をいく熱量の映画だった。地域振興映画では、なかなか語られない地方で暮らす息苦しさや困難な現実を、理想化せずリアルに描いている。

この場所で生きていくのは苦しすぎる、でも、外に出ていく選択肢なんてない。
未来に希望なんて見えない。
自分はどうにもならないほど未熟で無力だーー。
そうした現実の苦しさを描くと共に、それを受け入れ、そこからの希望の掴み方を描いた、非常に力強く非凡な映画だった。

鑑賞後に監督について調べてみて分かったことは、この映画が監督ルイーズ・クルボアジェさん自身の物語とも重なっていることだ。
彼女は、1994年生まれの31歳。本作の舞台となるフランス・ジュラ地方の出身だ。大学入学で地元を離れ、近隣都市リヨンの大学で映画学を学んだ。映像作家を排出すというより、教養学科に近いところのようだ。卒業後、やはり近隣地域にあるリュック・ベッソンの映画学校で短期間学んでいる。
決して“映画エリート”ではなく、映画制作の現場的経験も乏しい地方出身の若者だ。

彼女はあるインタビューでこう言っている。

「私はあの土地を愛している。
 でも同時に、あの世界では息が詰まる」

一時、地元を離れて近くの都市で生活したのは、多くの地方出身者が感じる地元への嫌悪感、息苦しさ、未来の希望の見えなさーーそれらから離れたいという思いからだったようだ。

「都会へ出たのは逃げたかったから。
 でも離れてみて、あの不器用さが自分の一部だと分かった」

監督は、大学で学ぶうちに、自分が嫌悪した田舎的なものが自分自身の中にあることに気付いたという。

「ジュラでは、男たちは朝から酒を飲み、女たちは黙って働く。
 そんな現実を見て育った。
 でも私の中にも同じ沈黙、同じ頑固さがある。」

この映画の中でも(主に男たちの)粗暴さ、荒れた人間関係、吐くまで飲まないとやっていられない日々、奔放で無責任な性、当たり前の飲酒運転……などなどが描かれる。そして、そうせざるを得ないのは、日々が過酷な労働で塗りつぶされているからでもある。

故郷の嫌だと思った面が、実は自分自身の一部であることに気がつく。僕にも心当たりがあるし、多くの地方出身者はそうではないだろうか。スマートな都会生まれの同級生との文化的な教養と能力の差や基盤のなさを思い知らされて、そうした実感は、自信喪失と自己嫌悪に繋がっていく。
そんな中、監督が作った短編映画が学内で受賞した。「業界デビューへの切符」というような華々しいものではなさそうだ。それだけで「さあ監督してください」というオファーが来るわけではない。

「私は賞を取ったけれど、その後は静かな時間が続いた。
 次に何を撮るか分からず、ただ村に戻った」

映画を学んだけれど、学生としての時間は終わった。文化の中心パリに出ることなく、故郷に戻った。これには挫折の感覚もあったのではないだろうか。そして、明確な目標もないまま、次の人生の方向を手探りするしかなかった。

彼女は嫌悪していた土地を、再び自分の拠点にした。そして、地域を観察するとともに、内省を深めながら、映画の構想を練った。
嫌悪感を表現の源泉に転換できたことが、非凡である。しかし多くの素晴らしい創造はそのようにして行われるものでもあるかもしれない。

彼女が恵まれていたのは両親がもともと音楽家であり、現在は農場と農業体験施設を経営しているという、芸術と地域生活の接点の価値を理解する人であったことかもしれない。この両親の農業体験施設を拠点に、彼女はゼロから出発した。

「自分が知っている若者たちを撮りたい。
 誰も彼らの話をしていなかったから。」

映画作りのプロセスが、自分のルーツである地方の文化の価値を理解し再発見することと同時に、地域の人々との共創関係に繋がっている。そして、この映画に参加する人々にも、自己発見と成長を引き起こし、それが作品に昇華されていったという流れを彼女は作った。

まず構想段階では、地域住民や農家を巻き込みながらアイデアを固めた。
資金面では、国と地域の助成制度を活用している。
そして、この映画の大きな特徴であるプロ俳優ではない役者陣。主役のトトンヌ役は職業的俳優ではなく、養鶏見習いの仕事を休んで撮影に参加した。恋人マリー役は、農業系の学生からキャスティングされた(見るからに牛飼い農家の働き者の娘だが、本当にそうなのだ)。
周辺の役者たちも同様だ。地域で、素人たちから長い時間をかけてキャスティングし、コミュニケーションを重ね相互理解を重ねた。脚本に従わせるのではなく、自然なその人らしさを重視して、臨機応変に撮影したようだ。
これは出来上がりがコントロールできないし、時間がかかる、非常にリスキーな方法だと思う。しかし、こうしたプロセスによって、監督が自分らしさを受け入れて、この映画に臨んだように、役者たちも自分らしさを発見したはずだ。
それがこの映画に、自然でリアルな感覚と、作り物ではないエネルギーをもたらしたのではないだろうか。普通、企画ものの地域振興映画では、こうしたプロセスは取ることができないだろう。

「私はローカル上映で見てもらえれば十分だと思っていた。
 カンヌに選ばれるなんて、想像もしなかった。」

この映画は、少なくとも撮影初期は全国公開を予定された映画ではなく、監督自身も限定的な公開にとどまると考えていたようだ。そして実際スタートでは、地域での上映会などを積極的に行ったようである。その映画がフランスでは100万人動員まで成長し、さらにこうして日本人の僕の目に留まるまでへと大きく成長した。
監督は、自分の映画は、世界やフランス映画の主流となるタイプではないことを自覚していた。それでも、世の中の主流に合わせることなどせず、自分自身に誠実に、自分が撮れるものを撮るという姿勢を持ち続けた。成功を狙わなかったからこそ、成功したというのがこの映画なのだ。

観客には中高年が目立った。同じ日に、近くの劇場で「劇場版エヴァンゲリオン シト新生」も観たのだけれど、こちらは30年ほど前の古い映画にも関わらず、若者で満席であった。エヴァもまた監督自身の自分探しの物語が、普遍化されて熱狂的指示につながった映画だ。「「ホーリー・カウ」も観に行っておいで、きっとヒントが見つかるから」と言いたくなった。

31歳の女性、クルボアジェ監督は一躍、世界で注目の存在になった。次回作がすごく楽しみだ。でも、この作品を撮ったことで、「もう十分だ」と次の道に進んでしまうような気もする。それほど、個人的で、かつ普遍的に完成された一作だった。

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nonta

4.5リアリティ

2025年10月13日
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トトンヌの無軌道な暮らしと突然のモラトリアムの終わり。急に大人になれと言われてもなにも準備なんて出来てない。やることは最低だけど、マリー・リーズや友人たちとの軋轢の先にやっと本当の大人への一歩を踏み出す。
田舎あるあるでもあり、思春期あるあるでもあるエピソードに、世界中の大人たちが自分の思春期を振り返っちゃったんだと思う。美しく愛される映画。
主要キャストがみんな演技未経験だったとは思えないが、だからこそのリアリティだったのかも。

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ぱんちょ

4.0ホーリー・カウ

2025年10月13日
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楽しい

癒される

ドキドキ

久しぶりのフランス映画🇫🇷
タイトルの「HOLY COW」とは「マジかよ!」「なんてこった!」など感嘆を表す言葉。
本当に「HOLY COW」と思う瞬間が何度も…‼️
コンテチーズの故郷ジュラ地方で暮らす18歳のトトンヌと7歳の妹を描いた92分🎞️
ラストシーンの無邪気さが心地良かった❣️
何かに命名する機会があれば是非「トトンヌ」と名付けたいほど😊

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KAERUPANDA

3.5牛とマリ=リーズが可愛い。

2025年10月12日
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仏語タイトルは「VINGT DIEUX」、ブルゴーニュあたりの俗語で「なんてこった」という意味になるらしい。カンヌの「ある視点」に出品するにあたりタイトルを同じ意味合いの英語「Holy cow」に置き換えた。牛つながりということ。
舞台になるジュラはフランス東部、ブルゴーニュ=フランシェコンテ地方にある。小説と映画の「ショコラ」で有名なコート=ダールのほん近く。でもあんなおとぎ話のような可愛い街並みは登場せず、泥臭い農場や工場ばかりが映し出される。
二十歳ぐらいという設定なのかな、仕事もせず、父親のチーズづくりも手伝わず、ダラダラ日々をおくっていたトトンヌ青年が、父親が死んでしまうことによってチーズづくりにチャレンジする姿を描く。ただコンテストの賞金目当てという動機も不純だし、チーズ工房の息子のクセに何も知識がない、豆腐でいえばにがりを入れなきゃ固まらないということさえ知らない、原材料の牛乳は盗んでくる、といった無茶苦茶でそりゃあうまくいくわけないよね。でもなんか清々しい感じがして後味は悪くないです。
そういや映画の宣伝ではケン・ローチを思わせるっていうものがあったけどなんでそうなるかな。私の連想したのは根岸吉太郎の「遠雷」でした。農業青年の苦悩っていうところかな、もっとカラッとしてるけど。
妹ちゃんは言動は可愛らしいけど顔がとても大人びていて。可愛いのはトトンヌの彼女であるマリ=リーズの農場の牛と、マリ=リーズ本人。体つきがガッチリしていて欲望に素直な感じがとても良いです。演じたのはマイウェン・バルテルミーという新人女優さんで今年のセザール賞をもらいました。女性のrevelation賞というもので私の理解では「今年もっともビッと来た新人」というイメージかな。同感です。

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あんちゃん

3.0浅はかな若者とチーズ

2025年10月12日
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予告を観て鑑賞したが、イメージとは違う展開をしていく。悪くはないけどすごく良かった訳でもない。
個人的にはもう少しチーズにフォーカスした作品だとよかった。

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画面の旅人

5.0コンテチーズは大好きなので、こんなふうに作ると知って興味深かった。...

2025年10月12日
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コンテチーズは大好きなので、こんなふうに作ると知って興味深かった。でも、今ではかなり機械化されているということなのだろう。田舎のやんちゃな子たちの青春、自負、愛。自動車レースにも驚き。この知らないリアリティがまず素晴らしい。少年と彼女の不器用な愛、子牛の出産シーン、妹との絆、仲間。

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Emiri

3.0金なら3万銀なら2万

2025年10月11日
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単純

幸せ

18歳の少年が、7歳の妹と暮らす金を稼ぐ為、コンテチーズづくりに挑む話。

飲んだくれでごんたくれな少年が、騒いで持ち帰られ野宿してと始まっていく。

父親が死んでチーズ工場でバイトを始め、その状況でも辞めないのは根性がある様にみえたけど、やっぱりコイツは…(´・ω・`)

そしてどこからその根拠のない自信が?な挑戦で仲間に助けられ、妹に支えられwそしてやっぱり?なクソっぷりを発揮しつつのそこまでやれば…。

邦画だと改心して頑張ってってなるんだろうけれど、そうはならないおフランス映画…と思ったら、流石にヌメッとな感じもあったけれど、案外はっきりしていてなかなか面白かった。

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Bacchus

4.0チーズづくりの道は1日にして成らず

2025年10月10日
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フランスのジュラ地方でチーズ職人だった父の死をきっかけにコンテチーズ作りを始めるトトンヌのお話です。

ケンカっ早くてやんちゃなトトンヌのチーズづくりが当たり前だけどうまく進まない感じが良い。小さくて可愛い助手(妹)は冷静なご意見番となる重要人物です。作品自体は感動の“はじめの一歩”物語ではなく、これからトトンヌのチーズ作りの人生が始まっていくといった感じでワクワクしました。

そして車の横転レースはジュラ地方の伝統的なものなのだろうか…

上映後はコンテチーズの食べ比べイベントがあり熟成期間の違うコンテを頂きましたが、熟成度合いだけでなく牛が何を食べて育つかで変わってくる味わいの違いに舌を巻いたのでした。

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Yum

4.0期待とはだいぶ違うけど・・・

2025年10月10日
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笑える

悲しい

相当笑えたんですが、それを凌駕するくらいの悲哀を感じてしまって、こんな世の中嫌だー!と思いつつ、それでも果敢に逞しく生き抜く彼らに・・・どうしたらいいのかすら分からなくなるぐらい、予想外の衝撃作でした。音楽のハマり具合もなにげにいい感じです。

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SH

3.0成功物語ではない

2025年10月10日
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鑑賞方法:映画館

田舎の良くも悪くもウェットな人間関係とフランス的個人主義を混ぜて発酵させて熟成するとこうなるんだな。欧州の田舎に居住経験があれば色んな「あるある」を楽しめるんだろうけどそこは想像するしかない。
舞台を例えば地酒の醸造元にして日本の今時の高校生を登場させたら違った風味になって、それはそれで面白いかも。

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ひろちゃんのカレシ

3.5コンテチーズ

2025年10月2日
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鑑賞方法:試写会

オンライン試写で観賞。
突然父を亡くし幼い妹と2人で生きることになったトトンヌ。賞金のために始めたチーズ作りは失敗と挫折の繰り返し。諦めずにチーズが完成系に向かうにつれ2人の絆も強くなる。間違えてもやり直せる…そんな予感が見えるラストに心が温かくなった。

どうもキャストが全員演技未経験者みたいで、わざとらしくもなくドラマチックでもなく自然体って感じかな?

賞金のためにチーズ作りを始めても、作り方も見よう見まねで材料は盗んでるし、なんかアウトな事もたくさんやってるんだけど、生きていくために何とかしようとしているのは伝わってきたかな。周りの大人は助けてくれないし頼れるのは仲間しかいないし。

材料を盗んでいたことはもちろんバレてそれによって友達と仲違いして、終盤は妹と2人でなんとかチーズを完成させるんだけど、コンテストに出す手続きもできずにチーズを熟成させることも知らないあたりが、めちゃくちゃリアルでよかった。これで賞金とか手に入れるラストだと白けるもんね。

終わり方がとてもよくて、たぶんこれから全てがいい方向に進み出すんだろうなって予感がするんだよ。なんか明日も頑張ろうって思える映画だね。

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ゆみな