劇場公開日 2025年10月31日

「机を共有する関係がかわいらしさ、キラキラした青春 格差のコンプレックスを越える希望、若さ、たくましさ」ひとつの机、ふたつの制服 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 机を共有する関係がかわいらしさ、キラキラした青春 格差のコンプレックスを越える希望、若さ、たくましさ

2025年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ドキドキ

カワイイ

全日制と夜間部で、同じ机を共有する生徒の間の友情、恋愛、格差を描く。
このしきたりが実にかわいらしい。
そして、二人がキラキラしている、輝いている青春の日々。
主人公のシャオアイは、自分が夜間であることに常に劣等感を抱きながら、全日制を装ってミンミンと遊びまわり、恋をする。
この二人と友人たちの若さ、みずみずしさが素晴らしい。
しかし、そのウソがばれてしまい、恥ずかしさと罪悪感から一転して失意のどん底の日々。
それでも友情を取り戻して、友人たちと将来の夢を語る。
そこにはいつしか、全日と夜間の差などは、その一時のことで、そのコンプレックスを乗り越えて未来を語る姿に、少年少女たちの生きるたくましさ、明るさがあり、希望に満ちた結末に感動した。
その背景に、震災など台湾の当時の社会、雰囲気も描かれていた。

ITOYA