そして彼女は闇を歩く
配信開始日:2025年10月17日
解説・あらすじ
Netflixで2025年10月17日から配信。
2025年製作/106分/スペイン
原題または英題:Un fantasma en la batalla
配信:Netflix
配信開始日:2025年10月17日
配信開始日:2025年10月17日
Netflixで2025年10月17日から配信。
2025年製作/106分/スペイン
原題または英題:Un fantasma en la batalla
配信:Netflix
配信開始日:2025年10月17日
ETAに潜入し、信頼を勝ち取り、彼らのアジトを暴く。恋人もいるが24時間何年間も常に死と隣り合わせでは人並みの私生活は送れない。何がそこまで突き動かすのか、正義への忠誠心にほかならない。二重スパイを暴かれ、追っ手が迫る緊張感が堪らない。こんな緊張感ある愛の囁きを聞いたことがなかった。
潜入捜査という題材を扱いながら、
現実と虚構の境界で、
現代と地続きの問題を静かに問いかける作品だ。
物語の中心にいる主人公が〈実在していたかもしれない〉と感じさせる語り口は、巧妙でありながらも不気味な余韻を残す。
描かれる事件の多くの実際の映像を使用、
そのため観客は、スクリーンの中の潜入捜査官が現実に存在したのか、
それとも物語の中でのみ息づく幻なのか、
判断を保留したまま、静かに引き込まれていく。
潜入先で主人公の心がわずかに揺れる瞬間は、
ジョニー・デップとアル・パチーノの『フェイク』の影がちらつく。
派手な銃撃戦や過剰なドラマ性を排し、
心理的なサスペンスの緊張で観客を魅了する。
感情の振幅を極限まで抑え、
わずかな視線の動きや沈黙の間に物語を託すその手法は、
演出の成熟さ、芝居の技術の高さを物語っている。
また、作品の背景にある社会的リアリティは、
ケン・ローチの『大地と自由』を想起させる。
(youtubeで話しています)
同じスペインを舞台にしている点で通じるものがあり、
時代こそ異なれど、
合法、違法含め理不尽と闘う人々の姿は地続きの現実として響く。
その静謐な語り口の奥にある緊張と真実は、観客の心に長く残り続けるだろう。
「甘い囁き」
ダリダとアラン・ドロン。
僕の好きな曲で助かるなんてなんとロマンチックな話はなんだ!!
だけど、そんな話じゃないね。
IRAとこの組織。
我が日本人ゆえ、内政不干渉。
ただし、明日はバスク地方を抜けて、パリへ向かう。
スペインではこのバスク地方の問題もさることながら、黄色服は絶対に着ては駄目だと知るべし。
ゲルニカが白黒で描かれた所以にも繋がる様だ。
全く、勉強になる。
バスクチーズケーキと言う単語(商品名?)は聞いた事がありますが、バスク地方やバスク紛争について知っている日本人は、あまり居ないのでは無いでしょうか。本作でも劇中のTVニュースでテロ事件が報じられますが、主人公がアジトを見付けると言うだけで、折角作ったのにバスク地方について知らない人が、興味を持つのは難しい様に思います。「ブラッド・ダイヤモンド」(2007)みたに作るのは、難しいでしょうか。