「興奮と困惑の先行上映」劇場先行版「ゴールデンカムイ」札幌ビール工場編 前編 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
興奮と困惑の先行上映
■ 作品情報
監督は、すがはらしずたか。主要キャストは、小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、中田譲治、関智一、津田健次郎、乃村健次、菅生隆之、杉田智和、松岡禎丞、竹本英史、小西克幸。脚本(シリーズ構成)は、高木登。原作は野田サトル。アニメーション制作はブレインズ・ベース。
■ ストーリー
樺太から帰還した杉元佐一とアシㇼパは、白石由竹と共にアイヌの金塊を巡る旅を再開する。彼らは脱獄囚である海賊房太郎と手を組み、新たな標的である脱獄囚・上エ地圭二の足取りを追って札幌へ向かう。しかし、札幌では鶴見中尉率いる第七師団の宇佐美上等兵らが金塊を狙い、また土方歳三の一味も別の脱獄囚の捜索を進め、金塊の行方を追っていた。 第七師団に金塊が渡る事態を避けたい杉元と土方一味は、一時的な協力関係を結ぶ。彼らは連続殺人の次の現場が札幌ビール工場であるとの情報を掴み、待ち伏せ作戦を実行に移すが、事態は激しい混戦へと発展する。
■ 感想
原作未読ですが、実写劇場版でその魅力に触れ、本作にも大きな興味を抱いて鑑賞してきました。しかし、開幕早々、何の説明や前置きもなく進む怒涛の展開と、一気に登場する個性豊かなキャラクターの洪水に押し流され、早くも置いてきぼりを食らってしまいました。
テレビアニメ版があることは何となく知っていたものの未視聴で、実写版で物語の大枠は理解しているつもりでしたが、それは甘かったです。誰と誰が仲間で、過去にどんな因縁があるのかも全く分からず、ただ共通の敵に備えているらしい、というぼんやりとした理解にとどまってしまいました。
ただ、これほどまでに理解不足なのに、それでも「おもしろい」と感じさせてしまう作品の魅力は確かに存在します。細かな背景がわからなくても、キャラクターたちの存在感や勢い、そして作品全体からにじみ出る熱量に引き込まれる感覚があります。せっかくなので、後編を観る前に、少しでもテレビアニメ版を予習しておこうかなと思います。
本作は、今後のテレビ放送に先駆けての劇場公開らしいです。最近では珍しくない手法であり、それ自体に異を唱えるつもりは全くありません。しかし、劇場クオリティに引き上げているわけでもないのに、鑑賞料金を「特別興行」として強気に設定しているのは、いかがなものかと思います。このままだと、映画ファンやアニメファンが離れていってしまうのではないかと、一抹の不安を覚えます。
確かに、初見の方にはなんの補足も無い、不親切な作りでしたね。
原作からの面白さに自信があるものか、それにしても強気?ですよね。
料金についても同意見です。
一時間少々で、おそらくテレビ版と同じ作りで、特別料金は無いですよね。。
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