「阪元監督はこういう作風なのか」フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡 私闘編 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
阪元監督はこういう作風なのか
阪元監督は《ベイビーわるきゅーれ》撮った人で、《ゴーストキラー》って映画では脚本もやってんだけど、登場人物の感情の動きって無茶な気がしてたの。
唐突に変わるっていうか、なんでそうなった? って感じで動くんだよね。
ただ変わる方向が観てる方が「こうなって欲しいな」って方に変わるから、観れちゃうんだよ。
この作品観て思ったんだけど、根拠なく揺れる感情を面白く描くのが元々の作風なんだよ多分。
だから普通の作品でやると、ちょっと違和感あんのかなと思ったの。
主人公が情けない殺し屋なんだけど、情けないなあって笑いのシーンかと思えば、殺し屋仲間との心の通い合いとか、親子の情とかの真面目なシーンだったり、次から次へとテンポ良く入れてくんの。
その、不真面目と真面目をどんどん切り替えてくのが観てて面白いんだよ。
良くこんな脚本書けんなって思って。
なんとなく書いてんじゃなくて、ある程度は計算して書いてんだよ、プロだし。
真面目と不真面目を切り替えたら流れが途切れるはずなんだけど、そうはならないっていうのがすげえと思ったね。
最後のアクションシーンも良くて、主人公が用意してた作戦がことごとく外れてくんだよね。
それでも仲間との特訓を思い出して「お、ここでいくのか!?」と思うとそれもあっけなく外して。
もうダメじゃんと思ったところから、やり直しのように、培った技をヒットさせて勝つっていう。
つくりがうまい。観てる方へのフェイントのかけかたがほんとうまいの。
細かなシーンは全部面白いし、観てて楽しいよ。
観てて思ったんだけど、《ベイビーわるきゅーれ》もインディーズ映画でこんな感じの映画なんだけど、よく髙石あかり出演したなと思って。
いま朝ドラ主演だしね。《ベイビーわるきゅーれ》があって髙石あかりが成り上がったのか、髙石あかりがいて《ベイビーわるきゅーれ》が面白かったのか分かんないけど、キャリアの早い段階で《ベイビーわるきゅーれ》選ぶのすげえと思うね。
アクションもすごくて、アクション監督は《ベイビーわるきゅーれ》の人かなと思ったら別の人だった。垣内博貴さんって言うんだ。覚えとこ。
あと《最強殺し屋伝説国岡》シリーズまだ観てないから観よ。
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