栄光のバックホームのレビュー・感想・評価
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家族のドラマは続いてる。
子供の頃から野球に生きた横田慎太郎の半生の話。
2013年ドラフトで阪神から2位指名を受けた18才の横田、周りから期待されるルーキーだったが、21の時、目に違和感を感じ病院で検査したら脳腫瘍と診断され…。
本作を鑑賞し横田選手のことを知ったのですが、横田選手本人が一番辛かったんでしょうね。子供の頃から練習を頑張りプロへとなって、高校の頃から気になる彼女を試合に誘って「いいとこ見せよう」と思った矢先に。
現役時代から知ってる金本監督が信じて待つ姿が何とも良かった、自身が選手だったからこそ解る選手の内面の気持ち、だからこそ見捨てず横田を待ってたんですかね。
あの待ってくれてる姿、横田選手をサポートする周りの人間の温かさ、慎太郎を産んだ母の強さは見てて単純に凄いなと!
私も慎太郎の父と同様に目を背けてしまうかもしれません、だって人の弱ってく姿見たくないし、なので子を産んだ母は強いなと、ただただ思いました。
横田慎太郎を知る映画ではなく、彼を深く知っている人に向けた映画だと思った
2025.11.29 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(135分、G)
原作は横田慎太郎の自伝『奇跡のバックホーム』&中井由梨子『栄光のバックホーム』
若くしてキャリアを終え、闘病生活に入ったプロ野球選手の半生を描いた伝記映画
監督は秋山純
脚本は中井由梨子
物語は、2023年の7月19日に、慎太郎(松谷鷹也)の遺灰と共にある場所に向かう家族が描かれて始まる
母・まなみ(鈴木京香)はこれまでの慎太郎のことを思い出しながら、慎太郎と約束をした阪神タイガースのOB・川藤(柄本明)の向かう先を見守っていた
2001年頃、6歳になった慎太郎は、テレビのプロ野球中継を食い入るように見ていた
その後、手作りのボールを使って練習を始めた慎太郎は、メキメキと力をつけて、鹿児島実業高校に入った
そこでも1年から中軸を任されるなど、周囲の期待を一心に背負っていた
だが、3年の夏、決勝で樟南高校に敗れた慎太郎は甲子園でプレイをすることはできなかった
それでも、野球の神様は彼の努力を認め、阪神タイガースのドラフト2位指名を受けることになったのである
虎風荘に入寮した慎太郎は、そこで1年先輩の北條(前田拳太郎)可愛がられ、番記者の遠藤(草川拓弥)からも注目されるようになっていく
とんとん拍子で一軍への道を歩むものの、プロの壁は分厚くて、あっさりと二軍に戻ってしまう
二軍監督の平田(大森南朋)からは「頭を使ってプレイをしろ」と言われてしまうものの、彼にはその言葉の意味がわからないままだったのである
映画は、奇跡のバックホームと言われるポイントが中盤に設定されていて、後半は闘病生活と家族の関わりがメインとなっていた
特に母親との関わりがメインとなっていて、父・真之(高橋克典)、姉・真子(山崎紘菜)との絡みも用意されている
サブキャラにかなりの重鎮が登場し、それぞれに見せ場を配置している、といった感じになっている
印象としては、「描きたいものを全て撮って、ひとつ残さず使ったのかな」という感じで、その為か134分という長さになっていた
感覚的には「バランスが悪いかな」という感じで、涙腺崩壊ポイントも意図と若干ズレているように思えた
慎太郎目線だと、復帰と講演に向けた意地のようなものが強くて、そこに至る過程が重視されている
なので、それが成就されたシーンは感動を呼ぶのだと思う
対して、母親目線だと、その時に向かうカウントダウンというものがあって、そこに向けて「家族が一丸となって支える」というマインドが強くなっていく
それゆえに、それぞれの家族の想い、その別れという部分に重きを置くことになる
これらのシーンを感動ポイントと取るか、少し長いなと感じるかはそれぞれの感覚に依ると思うが、個人的には「かなり長いな」と感じた
このあたりは、存命の家族への配慮もあるだろうし、映画の軸をここに置いているので仕方ないのだが、死の際に際しては心情を説明しすぎかな、と思った
いずれにせよ、慎太郎への思い入れの強さが評価軸になる作品で、あればあるほど評価が高くなる作品だと思う
それだけ作品が慎太郎に寄り添ってきた面があるので、それと距離がありすぎると冷静に見てしまうのではないだろうか
個人的には冷静にひとつの映画として観るというスタンスだったのでこのような感想になるのだが、映画が目指している方向が違うのでやむを得ないのかな、と思った
28年の太く短い青年の人生に胸打たれました
父の影響で阪神の試合を見始め、この映画もすごく楽しみにしていました。
予告から泣かされ、ただこの手の映画は実際見ると予告通りもの凄く心打たれるか、予告が壮大すぎて全く泣けないからどっちかのパターンが多いので、楽しみ半分不安半分で見に行きました。
結果から言うと、良い意味で裏切られ上映開始からずっと胸打たれグッとくるシーンが沢山ありました。ただ、途中のBGMはこのBGMで正解なのか……??とちょっと思ってしまいましたが…((((;゚Д゚))
ただ、それも忘れるほど、後半に行くにつれて胸が苦しくなるシーンが続き横田選手をいつも涙を見せず支えていたお母様が唯一感情を露にさせるシーンは堪えていたものが溢れ涙が止まらなくなりました。
そしてラスト30分ほどの流れはもう阪神ファンでなくても涙を抑えるのは難しいのではないでしょうか。2023年9月14日阪神が18年ぶりにリーグ優勝した際の実際の映像も交えながらサンテレビのあの実況も。。リアルタイムで見ていたものからすると嗚咽が漏れるほど泣きました。
28年、短くも太く逞しく生きた青年の人生に沢山のことを考えさせられた映画でした。
上映中にもう一度見に行きたいです。
タイトルがちょっと誇大かなと。
野球ファンで、当然横田選手の引退試合でのバックホームも知っています。
その「バックホーム」と彼の入場曲である「栄光の架橋」を合わせてのタイトルだと思いますが、作中では誰も「栄光のバックホームだ」とは言わず、「努力のバックホームだ」等、違った言い方をしていたのが気になりました。
登場人物が多すぎて、「あれ、これ誰だっけ?」という人が多く、キャストオーバー感が否めません。横田選手役の松谷さんが「〇〇さん」といった名前を拾う必要があります。実際の人物を俳優が務める難しさを感じました。
この映画はいわゆる「ドキュメンタリー」ではなく、横田選手の生涯を描いた作品です。実際の映像はないのかなぁ、と思っていましたが、最後に引退試合でのメッセージがありました。
ただここで、バックグラウンドで「栄光の架橋」を流したことは違うなぁ。名曲ですが、彼が語った一語一句を聞きたいと思ったのは自分だけではないと思いたいです。
彼の高校時代(入団)時代から、約10年間の中ですが、老けない幼馴染、老けない北条選手も……(笑)
ラストシーン手前で北条選手が屋上でバットを振るシーン、あれの差し込みは過剰かな……家族が頑張った横田選手へ語る言葉の一言一句を噛み締める場面で叫びながらバットを振る……あれ、まだ亡くなったことは知らないよね……?なんて思いながら見ていました。
期待をしていた割には、物足りなさも感じました。
生き抜いた一人の選手のお話し。
凄くいい話しでした。
もっといかにも泣かせる系の映画かと思ったが、純粋にいい話し。結果、号泣者多数でした。
家族で見送る場面はヤバかった。鈴木京香の演技は特に。
私は知らなかった選手でしたが、期待され有望な若き選手だったんですね。スタッフの熱い思い、支援も素晴らしかった。
今までゆずのこの歌、特に好きではなかったんですが、この映画にはピッタリハマっていて凄くいい曲だなーって聴き惚れました。
タイトルなし(ネタバレ)
鹿児島実業高校野球部のエースで四番の横田慎太郎(松谷鷹也)。
高校生活では甲子園出場は出来なかったものの、野球センスを買われて、2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された。
が、プロの生活厳しく、一軍に上がることはできない。
スタメン選手に選ばれたのは、2016年の開幕戦。
初ヒットを打つが、その後は然したる活躍もなかったが、首脳陣の期待は大きく、翌年は一群キャンプ入りを果たした。
しかし、慎太郎を病魔が襲う。
ボールが二重に見える、ひどい頭痛に悩まされる。
診断結果は脳腫瘍だった・・・
という物語。
プロ野球を観なくなって久しい。
が、横田慎太郎引退試合(二軍の公式戦)での「奇跡のバックホーム」は一般ニュースでも取り上げられていて知っていた。
鑑賞前の予想では、そこがクライマックスと思われたが、「奇跡のバックホーム」は中盤の山場として描かれている。
引退後の活動などは初めて知った次第。
オーソドックスなスポーツ難病ものの体で悪くない。
が、やたらな劇伴がじっくり観たい雰囲気を壊しているのが惜しい。
役者陣の良い演技も多く、監督としては切れなくなった感がある。
結果としては、やや冗長な印象。
エンドクレジットがテレビドラマ風に画面下に出るのは、印象悪し。
掛布、平田、金本などを誰が演じているかは、観てのお楽しみ。
実際の映像を観て心熱くする、ドキュメンタリの方が良かったと思う。
元阪神タイガースの横田慎太郎さんの半生を綴る。
内容少し色々と詰めすぎに感じました。
よって尺が長いと思います。
最終ロ-ルでの実際の映像の方を見て
本編姿と比較し格段に感動に至りました。
やはり魂ある勇姿そのものを観ると 当然引込まれてしまいます。
最後まで彼は立派だったと思います。
(感動したところ)
・かなり容体が悪化した横田と北條とのベッド横での会話場面。横田が今の自分よりも遙かに野球のプレ-ヤ-として活躍できることの意味を北條へ強く伝え励ます所。ここは良かったと思います。
・もうダメだと彼が悟ったとき、母の賢明に息子へ 何処に行くか分からない船の話に今の状況を例える話をするところ。
一緒に行き着くところまで行って そして共に船から降りようって言う思いが、自分も死ぬ覚悟で息子を最後まで見届ける・・・それを感じました。
・家族が一つになって支えている姿はとても良かったです。
母役の鈴木京香さんの方が ほぼメインな話スジかと思いました。
ご興味御座います方は
是非 劇場へどうぞ!
栄光の架橋
阪神がアレをした時に横田選手の事を知り、その横田選手の闘病含めた人生を綴るドラマという事で、先行試写会にて鑑賞。
特典は野球チップスカードの横田選手デザインでした。
ストーリー自体は実話を元にしているのもあってしっかりはしているんですが、観客を泣かしてやろうという考えが見え見えで、露骨な演出がとにかく寒いですし、現実ならば感動的なものをエンタメに変に落とし込んだせいで感動ポルノになってしまっていたなと思いました。
実際の監督やコーチ、選手との関わりがあった人物だからこそ横田選手のエピソードをたくさん引き出せるだろうなと思いましたが、名優たちを起用しながらそのエピソードがぶつ切りでお出しされるので全然感動につながらないですし、野球選手としての苦悩よりも闘病にやはりフォーカスが当てられるので、肝心のプレーの凄さもイマイチ伝わってこないのがモヤモヤしました。
野球選手人生を終えてからはとにかく闘病ドラマが続くのですが、現実だと何度も何度も死の淵から這い上がるのは感動的なんですが、映画だと何回も死の淵が訪れるたびに死ぬなよ死ぬなよ!と感動的に見せられるんですがさすがにくどすぎて胃もたれしました。
それに加えてお母ちゃんのポエミーなセリフが連発されるので、違うそういうことじゃない、そんなんでは泣けない、ありのままを見せておくれよ…と首がグリングリン回りました。
もちろんグッと来るシーンはあるんですが、それが訪れるたびに泣きに持っていこうとするので冷めますし、役者陣の演技のバランスがバラバラだったのもなんだかなぁって感じです。
本編よりもエンドロールの方がグッときました。
横田選手や横田選手の周りの人々の優しさがあったからこその人生なんだなと思いましたし、横田選手に感銘を受けたのが横田選手を演じた松谷さんというのが明かされたのはおぉっとなりました。
それと同時に寺西くんを起用しているのはファンを呼び込むためというのは理解できるんですが、ちょっと金儲けに走ってない?となって興奮と同じタイミングで冷めてしまいました。
決して寺西くんが悪いのではなく、起用する側のブレが感じられて嫌でした。
全体的に音楽も謎なものが多く、感動的なところでオシャレなバーで流れるような音楽が流れるので話の腰を折るようでしたし、ババーンとでかい音で盛り上げようとするのも逆効果だったなと思いました。
「栄光の架け橋」は沁みました。
こんなことを言ってしまっては元も子もないのですが、実話の闘病ものって映画やドラマになるとどうしても演出が入ってしまってきな臭くなってしまうんですよね。
アンビリバボーや仰天ニュースでの特集でじっくりやってくれた方が心に響くのになとは思いました。
啜り泣きは至るところから聞こえてきたので、感動できる人にはばっちし合うと思います。
うーんハートが薄汚れたもんです。
鑑賞日 11/11
鑑賞時間 18:30〜20:45
全28件中、21~28件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。






