「全ては真実を知ることから始まる」WHO？　Swimmyさんの映画レビュー（感想・評価）

当日映画館は満席。素晴らしい映画なので追加上演して欲しい。
「国民が主役の映画」と、上映当日に登壇くださった井上正康先生のおっしゃる通り、この映画の中で取り上げられている問題は私たち国民が主役である。
そして一人一人が横につながれば本当に世界を変えていくことができると私も思う。

自己の利権のために、遺伝子製剤による世界的大薬害を意図的に引き起こしたこの世界の権力者たち。一国民としてやり場のない怒りと絶望を感じつつも、ただ彼らを敵視し、罰して排除することが解決策ではないと思う。それでは従来の戦争と同じであり、医学で言うと対症療法にすぎない。

では根治療法は何か。そもそも権力側にいる彼らは、実は本当の意味で幸せではない。この世に生まれてきて、その後大勢の人の命を奪う人生なんて、誰が望むのだろうか。しかも莫大な富を手に入れても、それは真の幸せとは関係がない。本当の我に立ち返ったなら、なんでこんな人生になったのかと絶望しそうだが、彼らの中にある「彼らなりの“正義”」がそれを覆い隠す。
しかし、もし彼らの中に救いが見出せれば世の中が変わる気がする。そのためには、映画の一番最後に我那覇さんがおっしゃった通り、私たちも決してあきらめてはいけないと思う。