三谷幸喜「おい、太宰」劇場版のレビュー・感想・評価
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おい、三谷
小池栄子のあのシーン、笑っちゃったな。
というかあそこしか笑えなかった。
ワンシーン、ワンカットで撮影しました、
どうだ、すごいでしょう。
ワンシーン、ワンカットで撮影してるんだ、そうなんだ、
へぇすごいな。
ワンシーン、ワンカットで撮影された作品は今までもあったが、実験的試みか、それ自体を目的とした作り手の自己満足のものがほとんどだと思う。
今作も内容には、ワンシーン、ワンカットの必然性が感じられない。
ワンシーン、ワンカットにこだわるくらいなら、もっと違うところに知恵とお金を使って面白い作品を作ってほしい。
三谷幸喜の新作(新作ではないんだ)、以前ならワクワクして観に行ってたけど、ヘルシンキヘルシンキ以後、期待しないようになった。期待していなかったが、やっぱり三谷幸喜は面白いなぁとはならなかった。
小池栄子のあのシーンと、宮澤エマのあのシーンと、松山ケンイチのあのシーンはよかったです。
もうひとつのエンディングはまったくの蛇足。
太宰はもともときらい。
数年前の米国映画「ソフト /クワイエット」は、ワンショットで撮っている現場の緊張感がヒリヒリと伝わり、内容的にもワンショットで撮影されていることが100%活かされた一瞬も目を離すことのできないすごい映画だった。
ワンシーンワンカット
タイトルなし
三谷ワールド全開。言葉遊びと喜劇。今回は、情けない男を田中が演じきった。エマさんもさすが。太宰に言い寄られて豹変する心の多層性を見事に演じた。小池さんの、布袋ミュージックシーンはすごかった。
梶原さんも含め、鎌倉殿キャスト。三役を見事に演じ、喜劇俳優としての力を示した。
太宰役もなかなか。
確かに、太宰カップルは若い俳優でやれるともっと良かったんだけど。でもそうなると、こちらの中年カップルとの釣り合いが悪い。
一つの舞台(シーン)で海岸のあっちとこっちで舞台裏シーンを見せていく演出はなかなか。穴のあっちとこっち、海岸のあっちとこっちをウロウロする田中の身体の動きはそのまま心の動きを表現している。
田中圭のおっさんずラブ等でのあたふたさはちょっと人工的な感じがしちゃうのだけど、この芝居はさすが三谷さんの演出。
松山ケンイチよかったけど、青森出身だったのか。津軽弁よかった。
笑えない
小池栄子 あなたが主役
太宰ガッカリ
…演者さんたちが良いので
楽しみにしていました
・・コメディに振り切っているのに
"何故か"笑えない
う~ん何故だろう~
"何処かクドイ"…
"演出"なのか"テンポ"なのか分からないけど
もっとサラリと作れなかったのだろうか
舞台だったらと思うけど…
皆さん大声で叫んでいるだけで
…疲れる
田中圭さんも疲れたと思います
太宰を演じる松山ケンイチさんは
面白かったし小池栄子さんが演じるトミ子
そして梶原善が三役をこなして忙しい
所々笑えるところもありましたが
…タイムスリッフを
意味なく何度も繰り返すと
観ているこちらが
いつまで同じことを…
俳優の皆さんは本当に素晴らしいです
…頑張りに拍手です
で、おもしろさはどこ
観たあとに
気持ちが軽くなるコメディはいいけど…
今回は笑えずとにかく疲れた~
【あのロケ地、良く見つけたなあ・・。田中圭さんのバタバタ感がチョイうざいけど、小池さんは可笑しいし、松山ケンイチは青森出身だから太宰バッチリだね!歴史改編タイムスリップコメディだね!】
■小室健作(田中圭)は太宰治を敬愛する平凡な男。妻の美代子(宮澤エマ)と出席した結婚披露宴の帰り道、偶然太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作はふと見つけた暗い洞窟を”ゴチン!”と頭をぶつけながら進んでいく。
その先に現われたのは大正風の着物を着た太宰治(松山ケンイチ)と銀座のバーの女中らしき恋人の矢部トミ子(小池栄子)が優雅にハイキングに来ている何だか、綺麗な空気の小さな湾に面した海岸である。
タイムスリップしてしまった健作はトミ子に一目惚れをする。しかし、史実では2人はもうすぐ心中してしまう。トミ子を助けたい健作は奔走するのであーる!
◆感想
・この作品のフライヤーが劇場に並んだのは、公開の2W前だったかな。7/11の週は新作公開が少ないから、劇場がWOWOWで流した作品を劇場版とした作品を、急遽上映決定したみたい。
・今作は、三谷監督作としては珍しい屋外ロケ。で、ワンシーンワンカットってフライヤーに書いてあるから、どうなのかなあと思いながら鑑賞したが、最初は、非情にチープな感が漂って、”あ、これ三谷監督の面白くない方の作品かな”と不安になる。
・一人三役の梶原善さんは、三谷組の常連だけども、ずーと、誰かに”カワハギの刺身は、胆と醤油で食べると美味いんだから、戻ってこいって!”などとスマホで訳の分からない事を言っているし、そもそも何で小室健作夫婦は、あんな鄙びた海岸沿いの街を結婚式の引き出物を持ってウロウロしているのかも、良く分からない。
結局、”太宰のいる浜辺”に誘っているだけなんだよね。
■けれども、小室健作が浜辺で、”大好きな太宰の心中未遂の場所”という、ボロッチイ木に書かれた文字を観て、舞い上がって行く所からマアマア、面白くなってくる。
因みに太宰は何度も女と心中を図っているが、矢部トミ子はどーみても銀座のバーの女中の田部シメ子だよね。(太宰治って、経歴を見るとホント、甘ったれなどーしよーも無い男なんだけど、作品はオイラは好きなんだ。)
で、可笑しいのは矢部トミ子を演じる小池栄子さんが堂々と”私、19歳よ!”とあのドヤ顔で宣うから、マア可笑しいのである。劇場内はシーンとしていたけれど、オイラは笑ったなあ。
あとは、太宰を演じた松山ケンイチのキャスティングはバッチリだと思ったな。どこか面影が似ているし、松山さん自身が青森出身だから、青森弁を”分かりやすく、喋る”所も、グーである。
津軽弁って、ネイティブの方が喋るとマジ分からないのだが、流石松山ケンイチである。”ワー(お前って意味ね!)、兄貴に言われて来たな!”と小室健作を怪しむところなどは、ナカナカであった。
<今作が、大笑いする程のモノかと言われると、それは微妙カナ。実際、お客さんが殆ど入っていなかった事もあるけれど、笑いは起きなかったもんな。
けどまあ、実験的な取り組みと、ワンシーンワンカットという難しい手法にチャレンジした俳優さん達や、製作スタッフに敬意を表して3.5ね。
エラソーですいません・・。>
田中圭はええんか
2025年劇場鑑賞203本目。
エンドロール後映像有り。
というかこれ観ないとWOWOW入ってる自分観に来た意味ない(笑)
パンフレット無しにつきマイナス0.5。まぁ多分ないだろうなとは思っていたのですが。
映画をやると知っていたので録画はしたけど観ていなかった今作。ワンカットという事で最初は大変な事するな、と思っていたのですが、アクション映画と違ってこういうコメディだとめちゃくちゃ広い舞台だと思えばそこまでとんでもない事ではないんだな、と。NG出せない緊張感はあると思いますが舞台もそうですしね。
間延びしそうなところに梶原善がちょいちょい出てくるのは良かったのですが、太宰も主人公の田中圭演じるコムロもそのパートナーも大体めんどくさい性格していまして、田中圭に至ってはもう小池栄子じゃなくて永野芽郁相手役だったら超面白かったのにと思って観てました。「キャスター」や「かくかくしかじか」の時はあんなに永野芽郁出てるから例の騒動を思い出して観る気なくなったみたいなコメントいっぱい見たのに、なんで田中圭は言われないんでしょうね。しかもこっちの作品の方が思い出さずにいられない展開ですからね。さすがに男尊女卑が過ぎると思います。
最後は整合性とか完全に投げちゃっていて、まぁもともと緻密さが売りの監督ではないのですが、連続ドラマは面白いのになぁと毎回思ってしまいます。ラヂオの時間とみんなのいえは好きなのですが。
梶原善が大活躍
太宰治を敬愛する男・小室健作は、妻の美代子と出席した結婚披露宴の帰りにバス停を探してて、偶然、太宰が心中未遂を起こした海辺に立ち寄った。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、海辺の洞窟の奥へ進み、そこで太宰治と恋人のトミ子と出会った。いつの間に昭和5年にタイムスリップしていた健作はトミ子に一目ぼれしたが、史実では2人は間もなく無理心中を図ることになっていた。トミ子を助けたい健作は、心中を阻止しようとして・・・さてどうなる、という話。
何という事のないストーリーだし、タイムスリップが超自然。
あの海辺の景色、この映画のために存在してるのかと思うほどのナイスロケーション。
そして出演者は、健作役の田中圭、美代子役の宮澤エマ、地元漁師+その兄+その父役の梶原善、太宰治役の松山ケンイチ、トミ子役の小池栄子の5人だけ。
小池栄子が19歳???という笑いもあったし、オチも有り、なかなか面白かった。
宮澤エマのキレ芸も面白かった。
梶原善が一人三役で大活躍だった。
トミ子が令和にタイムスリップするラストも面白かった。
自分の目で見ている感覚に!
ワンシーンワンカットのWOWOWドラマの劇場版!
大きなスクリーンで見ているとワンカットゆえの揺るぎのようなブレやカットがないことで、まるで自分の目の前で展開されているような感覚になり、序盤でワンカットであることも忘れてしまいました!
劇場版には副音声で監督とキャストのコメンタリーも聞けて、撮影の裏話や演技や作品についての熱い思いからわちゃわちゃしてるだけのお話なども聞けるので、おすすめは1回は普通に観て、次はコメンタリー付き(HELLO!MOVIE使用)で!のパターン!
ドラマ版とは違うもうひとつのエンディングもぜひ!
舞台を観てる様な感覚!
梶原善さんが凄すぎてワンカットとは思えない
三谷幸喜監督による過去のワンシーン・ワンカット作品とは違い、広いロケーションで滑らかに動くカメラ・アングルが実に心地よい作品でした。
やはりドローンやCG処理といった技術の進歩が大きく貢献しているのは間違いなく、監督が狙っていた全編がワンカットとは思われない絵作りが成功していたと思います。
特に、導入時で空撮で捉えた梶原善さんと中盤に出てくるアップの梶原さんが同じワンカットとは思えないほど別物になってます。
両方とも説得力のある映像なので本当に感心してしまいました。
勿論、梶原さんのバイタリティ溢れる演技と変貌があっての事ですけど。
三谷作品では戯曲や映像作品に関わらず欠かせない存在の梶原さんですが、本作では主人公たちより目立っており、映像の質を変える存在として大活躍していました。
彼を観るだけでも大いに楽しめる作品だと思います。
因みに本作はWOWOW放映にはなかった別エンディングが付いているので、それが気になる人も映画館に足を運ぶ価値があると思います。
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