三谷幸喜「おい、太宰」劇場版のレビュー・感想・評価
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おい、三谷幸喜‼️
三谷作品としては、まあまあ良く出来てる作品‼️太宰治を敬愛する男がタイムスリップし、無理心中する直前の太宰治とその恋人・トミ子に出会い、なんとか心中を阻止しようとする・・・‼️主人公とトミ子が一時的に惹かれ合ったり、主人公の妻が太宰に惹かれ、一緒に心中してもイイと決意したり、相変わらず薄〜いドラマが展開。キャストたちの舞台劇のような無駄にハイテンションな演技、特に梶原善が父親と二人の息子を演じるエピソードなんかホントにどうでもいい‼️ひよこサブレや貝殻といった小道具もイマイチ活かしきれてない‼️そんな演出や脚本上のほころびを補うためのワンシーンワンカット撮影も、映画的に効果を発揮してるとは到底思えない‼️ただ史実的にこの無理心中でトミ子だけ亡くなっていることになっていますが、トミ子だけ死亡=トミ子は2024年に来た、みたいなオチは良かったと思います‼️
驚異のワンカットコメディSF!
異色コメディムービー
太宰治を敬愛する男が海辺に迷い込みタイムスリップする異色コメディムービー。ワンカットワンシーンので撮影された映像も興味深く鑑賞しました。もう一つのエンディングもなかなか面白いのでお見逃しなく。
2025-108
ワンシーン・ワンカットの長回しって演者さん達たーいへん!
100分間ノーカットで撮り続けた映画!副音声もマスト
三谷幸喜さんのワンシーンワンカットドラマ、長回しの真骨頂!カメラを止めないワンカットを自然に見せるために練り尽くされた脚本、カメラの職人技、舞台慣れした演者の技量。
それらの相乗効果で作り上げられた作品があまりに自然すぎて逆にワンカットであることを忘れさせてしまう快挙。これ気づいていない人いる?と心配になるほどです。笑
満ち潮や自然と時間との戦いで一日1テイクしか撮れないという緊張感。これが6日目•6テイク目とのことです。
2回目には三谷さんとキャストのみなさんの副音声で見ました。
シーンを見ながらこの時に裏では何が起こっていたのかカラクリやメイキング秘話を途切れなくお話してくださる贅沢な副音声!
ラジオを聞いている感覚であまりに途切れなくお話してくださるので1回目から副音声だと耳が混乱します。笑
なので1回目は副音声無しで映画に没入することをオススメします。
ちなみに副音声はHello Movieというアプリをダウンロードするとどの上映回でも聞くことができます。(イヤフォンと、アプリをダウンロードできるスマホやタブレットが必要)
三谷幸喜さんファンの方には特にオススメ。
三谷さんの映画作りのこだわりと裏側をずっと聞きながら映画を観れるって最高に贅沢な時間ですよ。
いろんなエピソードを知った上でまた映画を観ると何倍にも面白かったです。
劇場で3回違った味わいで楽しめました。
ワンカットで魅せる、時空を超えた会話劇
■作品情報
監督・脚本は三谷幸喜。主要キャストは田中圭、小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチ。WOWOWで放送されたドラマの劇場版であり、全編ワンシーンワンカットで撮影されたタイムスリップコメディ作品。
■あらすじ
太宰治を深く敬愛する平凡な男、小室健作は、妻・美代子との結婚披露宴の帰り道、偶然にも太宰が心中未遂を起こしたとされる海辺に迷い込む。そこで彼は時空を超え、若き日の太宰治と、その恋人である矢部トミ子と出会う。歴史の悲劇を知る健作は、トミ子に好意を抱いたこともあり、彼女と太宰の心中を阻止しようと奔走する。しかし、そこへ現代から妻の美代子まで現れ、健作は過去と現在、そして二人の女性の間で右往左往することになる。
■感想
「おい、太宰」を観て、まず度肝を抜かれたのは、その撮影手法です。約100分間にも及ぶ全編をワンシーンワンカットで描くという試みは、まさに驚異的です。カメラが一度も止まることなく、現在と過去がシームレスに行き来する様は、主人公・小室健作の混乱と葛藤を浮き彫りにしているようです。まるで舞台を観ているかのように、途切れない時間の流れに心地よく身を委ねることができます。
この常軌を逸した長回しを成立させているのは、ひとえに俳優陣の圧倒的な力量に他なりません。三谷幸喜監督作品ならではの、緻密に練られた会話劇が淀みなく繰り広げられ、その一言一句、間合いの全てが計算され尽くしているかのように感じられます。なかでも、ほぼ出ずっぱりで物語の軸となる田中圭さんの演技は圧巻でした。あまりにもタイムリーで現実の彼の姿とリンクしてしまうところもありますが、過去と現在を行き来し、太宰とその恋人、そして自身の妻に翻弄される姿は、彼の持つユニークなコメディセンスと人間味が最大限に引き出されているように感じます。
そして、脇を固める俳優陣の奮闘も忘れてはいけません。特に印象的だったのは、小池栄子さんの挙動不審なダンス!? その演技に思わず頬が緩みます。それと、終盤で魅せる宮澤エマさんの妖艶な変化!太宰に翻弄されながらも、妻から一人の女性へとみるみる表情を変えていくその様に、彼女の新たな魅力を発見できます。コメディでありながら爆笑の連続というわけではありませんが、随所に散りばめられたユーモラスなやり取りや、役者たちの機転が利いたアドリブのような応酬のおかげで、最後まで楽しく鑑賞できます。
WOWOWで放送されたドラマ版の劇場版ということで、そのラストが異なるというのも興味深い点です。史実にとらわれないドタバタとした結末は、この作品全体の軽妙なトーンにとてもよく合致しており、観終わった後もほのぼのとした余韻を残してくれます。確かに映画館で観るべき内容や映像とまでは言えないかもしれませんが、ワンカットという挑戦と、それを支える役者たちの熱演を間近で体験できるという点では、そこそこ満足できる作品でした。
ワンシーンワンカットな今作!(※副音声あり)
WOWOW版も視聴して劇場版を鑑賞。
少人数のキャスト陣。場所も外でワンシーンワンカット
で撮る、挑戦的な作品でとても良いと思いました。
三谷さんの作品や太宰治(と作品)に詳しければ、
より細かい色々なことに気が付けるかもしれないです。
今回、映画館で一緒に副音声も聞いたのですが
三谷さんたちのお話がラジオを聴いているようで
とても面白かったです。ワンシーンワンカットの
撮影の裏話が聞けてシーンの解像度もあがりました。
終始和気藹々とした雰囲気で聞いていて楽しかったです。
小池栄子(19)
先週まで存在すら知らなかったが、ワンカットものが好きなので鑑賞。
この内容で田中圭なので結構前の作品かと思ったら、今年の6月にWOWOWでやってたの!?
ゴシップに興味はないけど、攻めてるなぁ…
とりあえず、冒頭の次郎パートが無駄に長い。
笑えるわけでも伏線になってるわけでもないのだし、もう少し短くできないもんか。
太宰と出会ってもまだあまり笑いどころがなく、会話劇にも三谷幸喜っぽさを感じず不安に…
中盤からギアは上がってくるものの、最後まで三谷幸喜色は薄かった。
男性陣が比較的抑え気味で、女性陣のテンション高めのところが強調されていた印象。
小池栄子が相変わらず上手く、年齢の件や布袋で踊るシーンなどでかなり楽しませてくれた。
宮澤エマは終盤のカンフル剤的な役割として、場をもう一段引っ掻き回してくれて楽しい。
田中圭は画面外からツッコミ入れてる方が面白かった。
梶原さんは移動から早着替えまで大変そうだな。
しかし終わってみると「何の話だったんだろう」となる。
夫婦の関係が良くなるとか、史実に前向きな解釈が加わるとか、明確な変化がないからだろう。
打雷家の仲が回復する示唆はあるが描写はされないし、本筋でもないし。
ナンセンスコメディを否定するわけではないが、だったらもっと笑わせてほしかった。
ワンカットが活きる脚本というわけでもなかったし、もう一歩何かがほしい。
宮澤エマがなんか良かった。
一緒に走っていたかのよう
舞台を外に出して、演じてた。 追記あり。
舞台での演劇を、実際の世界にもってきて演ってる。
しかも宮沢エマやら小池栄子とか梶原善とか三谷さんの劇で、よく使う役者をそのまま使ってる。
梶原善さんのことは「鎌倉殿の13人」を観るまで知らなかったが、
いい役者さんだ。
田中圭の役柄や、松山ケンイチ演じる太宰も、よく似合ってる。
出てたのは、この五人のみ。
気楽で楽しい鑑賞だった。
追記
7月16日(火)に、副音声での鑑賞をするために
再度劇場へ。
副音声を聴きながら鑑賞するのは初めてだったけど、すごく楽しかった。
善さんが6回早着替えをしながら洞窟を行ったり来たりした話を聴いて、すごい大変だったんだなあ、とか、太宰(松山ケンイチ)がヘビのおもちゃを楽しんで投げてたとか落とし穴をいつの間にか作ってたりとか、宮澤エマの顔に憂いはあるのか、小池栄子の布袋寅泰の曲を聞かされたときのおかしな反応とか、聞きどころ満載だった。
わかりやすい
非現実的な出来事の先に愛おしい現実がある。そんな幸せなコメディ作品。
WOWOWで視聴していたから、ストーリーもバッチリ頭に入っていたのに、こんなに楽しめるなんて。
役者さん達のパワーあふれるお芝居は、大画面で見るとより迫力があって、見応えたっぷりで、初めて観たような感覚になった。
鳥の囀りや、砂を踏む音、水の音、様々な音によって臨場感増してトンネルを行き来する小室さんと一緒に旅をしているように胸を躍らせながらラストまであっという間。
それぞれがちょっと癖強キャラなのにめちゃくちゃ愛らしくて。
ありえないようなハチャメチャな展開にもリアリティーを感じるのは役者さんの力なんだろうな。
普通の感性をもった普通の男をチャーミングに演じる田中圭さん。
オタクの再現度がすごくリアルで、好き故に壊れていく姿がめちゃくちゃコミカルだった。
天真爛漫でキュートでありつつ、コミカルすぎるダンスで毎度笑わせてくれる小池栄子さん。
映ると画面が華やいで、めちゃくちゃ可愛かった。
終盤どんどん美しさが増していく宮澤エマさん。
出番はさほど多くないのに、最後彼女の独壇場みたいになるの、惹きつけられる演技力。
ほんと流石。
終始色っぽくて、そりゃ勝てないよなぁ…と思わせる不思議な魅力で心を鷲掴みにする松山ケンイチさん。
青森弁が耳に心地良くてずっと聞いていたかった。
早着替えの苦労が見えないほどに安心感がある梶原善さん。
画面に映るだけで、向こうから走ってくるだけで笑っちゃうのずるい。
100分間のワンシーンワンカットドラマだという事を毎回忘れてしまうのだが、副音声を聞くとこの映画の裏話やたっぷり聴ける。
誰1人として手を抜かず、楽しみながらこの作品に向き合って来た役者さん達のエピソード、そしてスタッフさん達の苦労。
それを踏まえてまたこの映画を見たくなる。
三谷幸喜さんの作る、非現実的な出来事の先に愛おしい現実があるような作品が大好き。
終わった後なんともホッコリした気持ちになるおすすめの映画です。
最高に面白かった!
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