「三谷幸喜ワンシーン・ワンカット渾身の3作目!」三谷幸喜「おい、太宰」劇場版 トモたんさんの映画レビュー(感想・評価)
三谷幸喜ワンシーン・ワンカット渾身の3作目!
三谷幸喜ワンシーンワンカットドラマ第三作目。
舞台好きには堪らない贅沢な作品。三谷脚本のセリフ劇としての面白さは勿論のこと演じる場所は自然の海。実在するトンネルで結ばれた2つの浜辺を余すことなく走ったり飛んだり跳ねたり激しく動き回る。
主演の田中圭はずっと出ずっぱりで膨大な台詞のお芝居を完璧にこなしながら、カメラに映らないようにカメラマンの背中越しで着替えや移動する俳優スタッフのタイミングを目視で確認しながら臨機応変に自分のお芝居で繋ぐ神業。
カメラマン山本英夫さん(65歳)に至っては、一度カメラを回し始めたら途中で台本を見ることができないので、登場人物全ての台詞を丸暗記。カメラが先行して動くシーンも多いので、俳優の動きを読み取りながら重いカメラを自ら担いでの撮影(超絶神業技巧)。
安心安全三谷組の梶原善、小池栄子、宮澤エマが爆笑を巻き起こし、見るからに非凡人な太宰治を松山ケンイチが見事に演じる。
WOWOWでの鑑賞も良いけれど、大画面で見るおい太宰の没入感は段違い。
是非劇場で楽しんでみて欲しい。
オススメ。
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