「意表をつかれた」三谷幸喜「おい、太宰」劇場版 波魁龍之介さんの映画レビュー(感想・評価)
意表をつかれた
俳優の存在感が生のまま露出されてしまう完全ワンシーンワンカット撮影で浮彫りになった5人の俳優の演技力に脱帽という感じの作品だった。演劇の舞台に観客も載っかった様な感じで楽しめてしまうので臨場感が高い。映画を観てカメラマンの凄さを感じる経験はなかなか出来ない。松山ケンイチ演じる太宰治がママの太宰治だった。ルックスだけでなくおどける様子も小説で説明されている通りで、現代の様に音声を伴うメディアが発達していなかった時代の太宰はおそらくあの程度の青森県(津軽?)のなまりは残っていただろう。
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