「人と人との化学反応」クラッシュ(2005) めるさんの映画レビュー(感想・評価)
人と人との化学反応
クリックして本文を読む
再視聴。人と人との化学反応。ニューヨークに以前行ったことがあるが、アメリカという国はいろんな言語で溢れている。アジア人はほぼ全員ハロー!チャイニーズ!!と言われなんとも言えない複雑な気持ちになったことがある。ペルシャ人のあの家族のように
黒人を憎んではいるんだけれど仕事としての使命感があったからこそあの警官は続けてこられたのだろう。だからといってあの女性にした行為は決して許されるものではない。正義感あふれる若い警官も自分の根底にある差別意識を無くすことはできなかったことがやりきれない。
今回人種がテーマであったが、日本でも似たようなことってあるなあと思う。
仕事(特に接客)をしていると明らかに「女」という生き物を見下している人たちが一定数いる。聞き流すことができる人もいると思う。やけど、生きづらさみたいなものを感じ時折非常に苦しくなる。反論すると長引くから我慢する。でも確実に傷ついてるんやで。あの何もしてないのに車を止められた男性のように。黒人への差別意識のかたまりやったあの警官は日常生活で苦労していた。人を傷つけて優越感にひたる人っていうのはきっと人生のどこかで挫折や孤独感を味わっている人なんやろうな。誰かに虐げられた過去もあるのかもしれない。
他のレビューでも同じことを書いたが、差別意識はその人の価値観やと思う。価値観は周りの人の意見やその人自身がそれまで生きてきた中で何を学んだかそういったものを背景に形成されていくものやからなかなか変えるのは難しい。ありきたりやけど、思いやりと想像力が大切と改めて思った。
駄文やけどそんなことを観終わった後にぐるぐる考えるそんな映画やった。
コメントする