「人々が悔い改めていく群像劇。」クラッシュ(2005) Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
人々が悔い改めていく群像劇。
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全体的に印象良くない感じで現れた登場人物たちが順々に悔い改めていく群像劇。前半にものすごく胸糞悪いシーンがあってとりあえず「ウェイワード・パインズに帰れ!」って怒鳴ろうと思ったけど、最後はすごい泣いた。
鍵の修理屋を営んでいるヒスパニック系のお父さんが、引っ越す前に住んでいた家の近所で鳴り響いていた銃声が怖くて今もよく眠れない娘に、透明なマントをかけてあげる。そのマントはお父さんが自分のお母さんからもらったもので、銃弾をも通さない無敵のマントと言う。自分はもう大丈夫だから、と言い聞かせて娘も安心するんだけど、ある日、お父さんが恨みを買ってある人に銃を突きつけられてしまう。それを見た娘は「もうパパにはマントがないの!」と叫んで抱きついたところに銃声が轟いて・・・
もうね、このシーンがあるだけでこの映画の価値はあった、と思った。登場人物たちの日々が少しずつ交錯して、歯車が噛み合う中でそれぞれが何かを感じていく、というストーリーはさほど大きな盛り上がりがあるものではないけど。でもこのシーンがあったから超いい映画。素晴らしい映画。
「サンドラ・バロックだけが最後までクソだったね」by夫。おっしゃる通りです。
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