劇場公開日 2025年9月20日

「人が人を裁くということ。正義とは?」揺さぶられる正義 主の栄光さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 人が人を裁くということ。正義とは?

2025年10月18日
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驚く

 小児虐待から、子供をいかに守るか、誰が監視する?
何も言えない子供を大人が守るか?
誰から守る?生んだ親であり、育ての祖父母から?
子供を守る時に、家族、親が犯罪者となる事。
家族のなかから、犯罪者がでるということ。
 人が生きていく上での、基本単位である、家族がやられてしまう。正義はどこですか?
 冤罪がテーマであるので、明らかな、誰からみても、犯罪者はいない、そのなかで、人を裁く。
 正義は存在しない。自然に起きた現象であれば、正義はあくまで自然の中にのみ、存在する。
 一般の判断で正義側に立つ、警察、医師、弁護士、なども、自然のなかでは、むしろ、邪魔であり、驕りの存在である事が浮きでてくる。自然ではない、人為の介入においては、正義の判断が必要となる事がある。
 人は、全てを理解、判断できると思い裁いてしまう、
そんな力は何もないのに、人の驕りが、人を裁く事になる。
 自然に起きる可能性は、人為ではないと、弁護士が指摘、修正をする。悲劇からの救済としての、弁護士の活動、家族の悲劇は、心を震わせる。
 ただ、監督作成者が、司法に携わったものとして、
小児虐待に携わってきた、医師が、自然な現象を、人為的であるとした事、それにともない、家族の悲劇、冤罪が生み出された背景を出すことはいいが、作り手から、映画からは、医師は、世間の名誉を優先したともとれる撮影であった。
 人が人を裁くということ。
 人為を超えた、自然の中では、人による正義は存在しないという事。
 人為がある出来事でさえ、人が人を裁くのは、驕りではないかと考えさせられる。
 そんな映画を見ることが、出来て良かったです。

個人の権利、ソーシャルメディア事態のあり方をも問える
映画でもあり、こっそりと、ひっそりと、個人で楽しむ映画です。事実より衝撃は強いです。
そして、口コミでこっそりと広げていってほしい映画である事を、期待します。

主の栄光