「正義を通すことの難しさと危うさ。」揺さぶられる正義 外村さんの映画レビュー(感想・評価)
正義を通すことの難しさと危うさ。
方や【子供を虐待から守る為犯人を有罪に】
方や【子供を虐待していない人々を無罪に】
大きくこの二つの正義のぶつかり合いだが
冒頭の溝口医師は正義の名の下に
診断を大袈裟にしすぎた。
ただし溝口医師は
『子供のために』と言っていたが、
それも冤罪であればその子供が、家族が
悲しい思いをする。果たしてそれは
本当に正義たりえるか、
単なる正義の暴走ではないか。
冒頭、溝口医師は自分の考えを自信満々に
語っていたが、【条件が3つそろっだからといって揺さぶられっこ症候群とは言えない】
その根拠を別の脳外科医から提出され。
今まで溝口医師の診断で有罪となっていた
事件は無罪となる。
溝口医師はその後のインタビューを拒否したが
、勿論正義の暴走は溝口医師だけじゃない。
マスコミのせいで日本全国の視聴者は
誤解したはずだ。
嘘の報道、誇張された報道。
当初次女の幼い娘2人の子の世話をしていた祖母は
長女が車で病院へ送る流れになったため救急車を呼ばなかったがマスコミは『救急車呼ばなくていい』と報道。
この他主に4人のケースが映画全体を構成
してるが、どれも胸が痛くなる事案ばかり。
代謝の遅れによるもの、
心疾患による突然死、
立とうとしてソファーをつかんだ
瞬間後ろに転倒。等。
本当なら事故として処理される事案は
マスコミ、医療関係者のマニュアルの思い込み、
捜査不足、正義の名のもとに
大事な人生の時間を無くした無実の人たちが
いる。
今でもオールドメディアの偏った考えや
報道が後をたたない、
その報道は本当に正義が?
公平性、正確性、一体何を見つめその
報道を行なっているのか。
見る側の私も今一度考えなくてはならない。
いま、そのニュースにうつる情報は
本当に正しいのか、人の人生だけじゃない、
もしかしたらありえたかもしれない
自分の人生に降りかかる事としてしっかり
自分の考えを持たないといけない時代だ。
その大事な【気づき】を
もらえるきっかけになる
良いドキュメンタリー映画でした。
