「行くも地獄行かぬも地獄」テレビの中に入りたい qi1234567890さんの映画レビュー(感想・評価)
行くも地獄行かぬも地獄
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自分は、トランスジェンダーとかクィアとかノンバイナリーとか、「理解できないので、お好きにどうぞ。その代わりこちらの自由は侵害しないでね」という程度の認識しかなくて、そんな奴が気軽に見ていい映画ではなかったように思う。
ティーンエイジャーが自分自身の形を求めて苦悩する映画、ではないのですよ。
自分自身の「性」を求めて、心の中では認識しながら、人生を通してそれを表出することのできなかった人の物語だと思うのです。
虚構と現実を曖昧にすることによって、辛うじて耐えることができた(?)苦悩の映画だと感じました。
2人の人生を通して、行くも地獄行かぬも地獄な状況に「お好きにどうぞ」とは言えないわけで。
知らない間にミスターメランコリーの側に立っていたように思います。
かといって、「理解できた!」とは死んでも言えなければ、この心の燻りも数日経てば消えてなくなってしまうかもしれません。
そういう悲しさも含めて、この映画との出会いに感謝したい。
なんか、書く隙間なくなっちゃったけど、音楽もすごくいい!プレイリストに登録した!
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