「ずっしり重いストレートな映画」盲山 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
ずっしり重いストレートな映画
ひと昔前の中国で実際あったであろう題材をあまりにもストレートに実に正直に描ききった作品。
全ての登場人物の立場立場によっての思考や行動がリアルに人間の本質を突いている。
何かのせいにして諦めたり、正当化したり、打算したりと見事に人間の中にある弱さが腐り染みていく。
長く染み渡って出来上がったものを変えるには、この映画の唯一の希望である子供たちに託すしかないのだろうが、今目の前の悲劇を取り敢えず終わらせるのは悲劇でしかないのが絶望的で悲しい。
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