「実話に基づく事がやりきれない」盲山 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
実話に基づく事がやりきれない
寒村に嫁として売られた主人公の出口の無さがやりきれない。
まさに四面楚歌の状況。
全ての村人に監視される中、それでも再三試みる逃走。
何度拳を握りしめたか。そして目を覆ったか…
言い方が難しいけれど、義母は良い人なんだと思います。
彼女の立場でできる限りの心遣いをする様が唯一の救いに感じられました。
しかし、女の子を育てないから嫁を買う羽目になる悪循環ではないかと思われるのですが、となると嫁を買うという行為は相当に昔から、もしかすると近代以前から村のシステムに組み込まれていり恐ろしい風習なのではないかとゾッとします。
1990年代。
日本がバブルに沸き立っていた頃に隣国では…
久々に観た実に重い映画でした。けれども、重いからこそ目を背けてはいけないことなのでしょう。
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