ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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ポール・トーマス・アンダーソンが最近の世界情勢みて足立正生みたいに...
上映時間は
ショーン・ペン、助演男優賞を獲得?
「ワン・バトル・アフター・アナザー」丸の内ピカデリーのDolbyCinemaで公開2日目に鑑賞。
ポール・トーマス・アンダーソン監督、レオナルド・ディカプリオ主演。ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロなどの名優も出演。
タイトルは”闘いそしてまた闘い”現代のアメリカ🇺🇸社会そのものを描くアクション映画。差し込まれる小さなコメディも良い。
ディカプリオ演じる、父であり元過激な革命軍の男ボブが、脅威からの逃走の中で娘を守るためにひたすら戦うストーリーは着地点が見えず、一瞬たりとも目を離せないほど魅力的。観客を間延びさせないタイトな編集が素晴らしい。
特筆すべきは、俳優陣の快演と怪演!変態軍人役のショーン・ペンの怪演、ディカプリオの愛娘役、チェイス・インフィニティという逸材の発見は収穫だった。2人ともアカデミー賞助演男優賞、女優賞ノミネートを予見させる演技だった。
★表面的には、現在のトランプ政権と移民問題、差別、格差等の問題に取り組んだ見立てだが、大きな柱として、家族、父親から娘への限りない愛情ストーリーが本作の屋台骨なのが素晴らしい。
(※穿って見れば、あからさまな政治批判を嫌がるワーナー・ブラザースへの配慮、そして米アカデミー賞等の賞レースへの目配せを考慮してる点がとても賢い)
極右と極左、移民当事者の闘争の中を、何もかも中途半端で不器用なディカプリオがひたすら愛だけを頼りに右往左往するという彼のキャラクターが秀逸。美少年だったレオ様がたどり着いたのがかわいいダメオヤジというのが好きだ。
愛娘ウィラ(チェイス・インフィニティ)の友人たにが訪ねてくるシーンで、父親ディカプリオが面倒臭い老害おっさんの様に振る舞う姿が可笑しい。元革命戦士のくせに、思想は保守的なのもギャグに映る。
変態軍人役のショーン・ペンが頭髪真っ白でお爺ちゃん姿に驚いた。(調べたらまだ65歳とな)
思想的には極右と極左を行き来する、あの変態軍人のキャラクター造形が興味深い。
移民排斥こそ世界平和への道と信じる謎の人種主義団体、”クリスマス冒険者クラブ”への入会を目指す極右思想が人としてブレてて可笑しい。
あの簡易DNA検査キットを使った親子の血筋確認シーンも味わい深い…
念願の“クリスマス冒険者クラブ”入会直後の彼の運命の到達点の哀しさ(…。)が非常にせつない。
ベテラン俳優にしか醸し出せない円熟味を感じる。(テヤナ・テイラー演じる革命戦士の黒人女性に恋してしまう白人軍人という設定が肝かも)
ラストのウネウネした道路を使った独特のカーチェイスが素晴らしいが、臆せず堂々と演じ切った新人女優、チェイス・インフィニティのアクションと機転の利いた賢さにも拍手したい👏。
(備忘録)
今回もレディヘッドのジョニー・グリーンウッドが劇伴製作を担当。様々なジャンルを行き来した劇伴はどれも良いが、一捻りした印象が残る。
中盤、ディカプリオが木々に転落ちるあのシーンまで10〜15分程続く、不穏な不協和音JAZZのピアノの調べが特に印象的だった。
#ワンバトルアフターアナザー
最高なショーン・ペン
俺が大好きな通好みな俳優
ショーン・ペン、レオナルド・ディカプリオ、ベニチオ・デル・トロ
これだけでも大興奮なのに監督が
ポール・トーマス・アンダーソン
観に行かない理由が見当たらない!
でも、正直ハードル上げ過ぎた!期待したよりも下だった。
そしてやっぱりちょっと長いかな?それでも傑作!
この映画の最大の見所は、なんといってもショーン・ペン!
ショーン・ペンの一人勝ち!最後の最後までもって行く!
最高過ぎた!多分、アカデミー賞にノミネートされるでしょう!
残念だったのは、せっかくショーン・ペンとディカプリオが
同じ作品に出演しているのに、共演シーンがたった1シーンしかない!
ベニチオ・デル・トロとショーン・ペンは全くない!
それだけがめちゃくちゃ残念でならない!
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品としては
一番一般受けする作品になってるので、苦手だった人も
この機会に是非ご覧あれ!
前評判が良すぎたので、アレ? とにかく長い
PTA監督作品が珍しく近所のシネコンで上映されたのだが、レオナルド・ディカプリオ主演のアクション活劇を期待していた観客にとっては肩透かしを食らったのではないでしょうか?(後方からいびきが聞こえていたし)
ほぼ全編に渡る下ネタ(ジャングル・〇〇はヨカッタ)にショーン・ペンの変態演技、パスワードに関する話など笑える箇所は多かったし、最後の方の展開には息を呑んだけれど、ベニチオ・デル・トロが出てくるまでが間延びした感じで、上映時間162分間はもう少し短くならんかったかなぁと思ってしまった。
監督の作品では、前作「リコリス・ピザ」や前々作の「ファントム・スレッド」の方が好みだし、やはり「ブギーナイツ」が一番好きです。
暗号をど忘れし、ビルの谷間を飛び越えられず落っこちるドジなイーサン・ハント?
PTA久々の新作と聞いて喜び勇んで劇場に足を運んだのだが、162分という長尺と冗長な展開に瞬間寝落ちすること3回。正直いって周囲が誉めちぎるほどの面白さをあまり感じなかったのである。アメリカがサブカル色に染まった70年代のハッピーなラブ・ロマンスを、前作『リコリス・ピザ』において思い入れタップリに描いていたPTAだが、今回60年代後半に暗躍した左翼テロリストをモデルにしたキャラクターを主人公にしてどんな物語をこさえたのだろうか。
『インヒアレント・ヴァイス』(2014)と同じく、トマス・ピンチョンの原作小説に着想を得た作品らしい。いかんせん『Vineland』が難解すぎてその映画化を断念、そのエッセンスだけを拝借することに留めたと語っていたPTA。Wikipediaによると、“1960年代に青春時代を送った登場人物達が登場する。物語は彼らのフラッシュバックを通して、1960年代の自由な反逆の精神と、それに衝突するリチャード・ニクソン政権下の全体主義的な抑圧と麻薬戦争”について書かれた小説らしい。
本作には、“フレンチ75 ”という架空の共産主義テロリスト集団が登場するのだが、主演のデカプリオによると、ウェザーアンダーグラウンドという1960年代後半に誕生した同組織がモデルになっているそうだ。ベトナム戦争に反対し数々の公共施設爆破事件を引き起こしているWUの創始者ビル・エアーズは、刑務所出所後に何故かイリノイ大学の教授に就任、あのオバマ元大統領とも親交があったと伝えられる超危険人物なのにである。
そんな要注意人物をまんまモデルにしたわけでもなかろうが、伝説の爆弾男ととしておそれられた元革命家ボブを、デカプリオがかなりのズッコケキャラにデフォルメして演じている。そのデカプリオがいうには「この映画には『スターウォーズ』や『ターミネーター2』で描かれているテーマがある。政治的な話題と、大勢の観客が惹きつけられるテーマを融合させてる」そうなのだ。
革命家と◯◯という相容れない特殊な血を引き継いだ少女が、悪党一味に生命を付け狙われ、その父親(代わり)?が少女の生命を救うべく血眼になって行方を追う。つまり、本来は爆弾テロリストとして忌み嫌われるべき男に、既に市民権を勝ち得ている別映画の革命家キャラクターのイメージをかぶせて、あえてその回復を図っているのだ。おそらくデカプリオ演じるボブは、(せんせい=ジェダイマスターからライフル=ライトセーバーを授かった)ダース・ベイダーでもあり(やっすいターミネーターサングラスを着けた)T2でもあったのだろう。
高市早苗が本日自民党総裁の座につき、リベラルパヨク最後の砦といわれた日本も、保守国家へと急速に方向転換していくことがもはや確実視されている。今後ますます世界的に肩身の狭い想いを強いられそうなリベラルパヨクのためにPTAが一肌脱いだ、そう考えるのは少々勘繰りすぎであろうか。過去自分たちがやらかしたヤンチャのせいでその身を隠さざるをえなくなった活動家の皆さんが、もしも移民狩旋風が吹き荒れる現代のアメリカに蘇ったとしたら…そんなSFチックなストーリーも、世界の潮流に逆行しているせいかあまり刺さらないのである。
モトローラ
ショーン・ペンのギラギラ体現とカオスを楽しもう
性欲、権威(この映画の場合は警察機構という国家権力)を背景に偉そうに振る舞う、栄達、名誉…。
高度成長期からバブルの頃まで、多くの男がギラギラと追いかけていたものばかり。当時は〝自分探し〟なんてまどろっこしい概念は一般的ではなかったし、大企業だろうが、中小企業だろうが、個人事業主だろうが、それなりに帰属できる居場所があって、それぞれの場所で、人生に懐疑的になることもなく、ただ昇るためにもがいてる男が多かった(という気がする)。
なんとなく社会の常識に馴染めないような人達も〝印度放浪〟とか〝深夜特急〟とか〝朝日ジャーナル〟とかよく分からないけど一目置かれるような何かには不自由しなかった(と思う)。
昨今は、草食系男子とかジェンダー概念の多様性という背景もあり、ギラギラしてる男なんてイメージすることも難しい。
下手をすると、ギラギラというのは、単純な支配欲によるパワハラとかセクハラとかの方面でのみ認知されて、とんでもないネガティブなイメージの代名詞になりかねない。
この映画におけるショーン・ペンは男の負の面を余すところなく体現してるみたいで、私のような男性鑑賞者にとってはとても居心地が悪い。
それはそれとして、映画としてはかなり面白い。主要人物が皆んな最高レベルに濃くて目が離せない。
最高レベルに濃いということは、それぞれの行動に合理性なんてないのが当たり前なので常識に照らした違和感なんて起きようが無い。ただ、破茶滅茶なカオスを楽しめばいい。
道路の起伏を上手く使った終盤のカーチェイスはなんてことないように見えるのに、かなり見応えがあって、ほう、こういう方法もあるんだ、と思わず膝を打ってしまう。
今期1番の苦笑続きのイカれた映画!
やっと、PTAのIMAX作品が日本で見れました!
正直な感想、悪気は無し
これだけの長さを撮り切る力量。
もはや誰が何と戦ってんだ?な2時間42分
昨晩、変な時間に寝落ちして、変な時間に目が覚めてしまい、予告編の途中でヤバい眠くなってきたと心配になったけど、開始数分でバッキバキに目が覚めた。
革命とテロは紙一重で、数々の破壊行為や暴力も、強行手段を取るまではいかないスレスレだったのが、死人が出たら話は別って事なんだろう。そっからはどっちもどっちで何が何やら。
そういや2003年のイラク戦争が始まった日、当時通っていた学校のすぐそばで抗議運動が起こり、人口1000万人超のニューヨークで逮捕者30人なのに対し、人口70万ちょっとのサンフランシスコは3000人、護送車足りなくて市バスを使うという、ワケの分からない日を思い出した。
とりあえずアメリカって何かと熱い。
近年の移民問題や人種間のいざこざを盛り込み、それぞれの大義が交錯するも、なにしろ登場人物が多すぎて老若男女、多人種、白人至上主義者が入り乱れて誰が誰か分からんけど、ずっと面白い。
初っ端からショーン・ペンが気味が悪くて素晴らしい活躍。中盤でベニチオがまくるも、終盤に再び突き放しての独壇場に拍手喝采。
綿棒とか最高に気持ち悪い名演。
あんだけ暴れたら演じてて楽しいだろうな。
前半しか出てこないペルフィディアの人も、なかなか腹立つキャラで良かった。
不法移民問題・人種差別・白人至上主義…アメリカの現状課題
最近、日本でもコンビニやラーメン店に行くと、多くの中国や東南アジア系の人々が片言の日本語で対応する光景が、当たり前となってきた。今回の総裁選挙でも、こうした移民問題を政策に掲げた候補者も居たが、日本人が現状の移民問題を、どれだけ重視しているかは疑問だ。単独民族の歴史を持つ日本にとって、移民による危機感というのは、正直ピンとこない部分は否めないだろう。
しかし、アメリカ社会にとっては、メキシコをはじめとした中南米からの不法移民問題は、昔から根深い問題となっており、そんな移民問題をテーマの中心に据えた本作となっている。そこには当然、人種差別もあり、白人至上主義を未だに掲げるアメリカの根底に流れる、社会問題をも絡めている。それは、ある意味トランプ大統領が掲げる国家政策を、痛烈に批判する意図が、見え隠れしている。
移民問題に対する革命家・ベルフィティアの恋人で、彼女の下で移民開放の為の戦闘に明け暮れていた男・ボブを中心に物語は展開。そんな2人の間に娘・ウィラが生まれると、根っからの革命家であるベルフィティアは、相変わらず戦闘に向かい、一方、ボブは娘を守ることを優先し、2人の生活の間に亀裂が生まれる。そして、ベルフィティアは戦闘中に拘束されてしまう。そこに現れたのが軍人・ロックショウ。彼の変態的な振舞を利用し、ベルフィティアは、巧みに懐に入り込み、まんまと拘束から抜け出し、その後は、行方知れずとなる。
それから15年。今や娘との平凡な生活に明け暮れていたボブ。そんな折、娘のウィラが母親絡みの理由で命が狙われ、拉致されてしまう。ボブは、昔の仲間を頼りに、嘗ての革命家当時の闘争心を再燃させて、ウィラ救出に1人乗り出す。しかし、そこには、無慈悲で異常なロックショウが立ちはだかる。実は、ロックショウがウィラのことを、そこまで執拗に拘る背景には、2人の間に意外な事実が隠されていた。果たして、ボブは、ウィラを無事に助ける事ができるのか
主演のボブには、冴えない革命家から命がけで娘を守ろうとする父親役をレオナルド・デカプリオが熱演している。そして、軍人・ロックショウには、ショーン・ペンが演じているが、正にはまり役とも言える。また、ボブを助ける空手のセンセイを、チェ・ゲバラの伝記映画『チェ』で主演・製作を務めたベニチオ・デル・トロが演じている。日本人にはちょっと重く、難しいテーマではあるが、最終的には、父と娘の愛情物語としてまとめている。
レジスタンスのデイスタンス‼️❓
アップテンポの音楽が疾走感を加速する
音楽にあわせた息も吐かせね展開に、アメリカンな味付けが程よく効いて最後までしっかり楽しめました。(ちょいタランティーノっぽい)
移民問題、人種問題とりわけ白人至上主義など重いテーマてんこ盛りにも関わらずです。
それにしてもディカプリオさん、どのような役でも可憐にこなす可愛いおじさんになりました。
「タイタニック」の美少年がこんな風に化けるとは。今や娘思いの冴えない元革命家、しかしヒーローじゃなくてもかっこいい。
そういう意味では「俺たちは天使じゃない」のショー・ペンさんも同じか。。。今回は快演って映画紹介で書かれてましたが、その通りです。
なぜか箱(スクリーン)は小さめでしたが、162分間楽しめます。
最後に始末屋(?)の彼はなぜ翻意したのでしょうか。
ちょっとモヤッとしてます。
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