劇場公開日 2025年10月3日

ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価

全516件中、201~220件目を表示

5.0ディカプリオの新境地!

2025年10月10日
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鑑賞方法:映画館

凄い!と唸らせる映画だった。160分の上映時間でありながら途切れなく続く物語の展開力にずーっと緊張感を与えられ、まさに映画と言うものの醍醐味を存分に味合わせてくれました!
映画前半はペルフィディアを演じるテヤナ・タイラーが縦横無尽に駆け回りボブ役のディカプリオ、ロックジョー役のショーン・ペンを食い尽くしていく。これはスーパー革命戦士の物語かと思いきや、彼女は捕らえられ仲間を売り忽然と消える。そしてあっという間に16年の時が流れてディカプリオはシングルファザーのダメ男に成り下がり、ロックジョーは出世し警察組織の上層部に出世していた。そして、ロックジョーが「クリスマスの冒険者」のメンバーと会ったことで後半の怒涛の展開が幕開ける。彼は「クリスマスの冒険者」に入会する為に生物学的に自分の子供である可能性があるウィラを探し、抹殺しようと必死になる。ボブはロックジョーのターゲットになった娘ウィラを探しだすことに必死になりとにかくドタバタ動き回る。この2人の闘いがメインテーマの筈だが、映画はなぜか(わざと)直接対峙することはない。結果、ロックジョーを瀕死の状態にさせたのは「クリスマスの冒険者」からの刺客だし、ウィラは勇敢にも自分の力で生き延びた。娘に会えたボブはウィラを思いっきり抱きしめる。感動の再会にウルッとする。
革命戦士のお母さんは手紙だけで登場はしなかったがこれはこれで良い。ボブはそろそろ真っ当な仕事でもして普通に生きていってくれればいい。
ロックジョーが入会を熱望し、最後に見限られてた「クリスマスの冒険者」なる白人崇拝の秘密結社。明らかに今日のアメリカの分断社会の象徴と捉え作り上げた架空の組織だが、トランプ政権においてはこんな排他主義の酷い奴らがウヨウヨいるんだと思う。
アメリカの映画でこんなに楽しめた映画は久々。ダメ男のディカプリオも素晴らしい。そしてなにより、PTA監督作品をもっと見てみたくなった。

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アベちゃん

3.0スピルバーグに騙された〜

2025年10月10日
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泣ける

笑える

楽しい

観るのを迷ってたんだけど、あのスピルバーグが絶賛して3回も観たらしいから、観てきました、やはり迷ってた通りで前半はイマイチ後半やっと面白くなったかなって程度でした、救いは娘役が綺麗でした笑、この子って「ニキータ」ような女殺し屋の幼少期役で出てた子のようでした、あとデカプリオはどんなカッコしてもイケメンですね。

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映画好きなオヤジ

0.5内容が理解できないコメディー

2025年10月10日
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デカプリオおで期待したが全くつまらなかった

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フォレスター

3.5ディカプリオがいつもと違う!

2025年10月10日
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ディカプリオがいつもと違ってダメダメ親父の役。
映画は題名とおり戦っても戦いという感じ。
気になったのは母親は結局どうなったん?
映画もこの手の映画にしては長いが無駄な部分も多いと感じてしまった。そこで評価下げかな

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となりのトロトロ

5.0◇ (dream of America)カッコ付き

2025年10月10日
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興奮

 ポール・トーマス・アンダーソン監督が描いて見せる人物像の陰影が好きです。人は自分と他者を区別する時に、大まかな性格の総体として人間性を把握してます。陽気な人、怒りっぽい人、大人しい人、善玉悪玉。実際には、人物像はそれほど単純化できるものではなく、心理は常に揺れ動き、時間の経過や環境の変化に伴って多様な姿を表します。

 登場人物は細部を丹念に描き込むためには、その人の過去に遡って語り起こさなければなりません。PTA監督作品の多くのキャラクターが歴史上の過去の人物であったのも、人物として描き切るための技法だったのかと改めて気が付きました。

 物語前半、テロ活動の描写が早いテンポで進行します。そのスピードに違和感さえ感じます。それは、恐れを知らぬ若さの象徴、アメリカンドリーム的世界観。

 16年後として語られる物語後半、PTA監督作品としては珍しい同時代(2020年代)が執拗に細部に渡って描かれて感じました。父と娘の物語。

 父は過去という“夢”にしがみつき、娘は現実の闇に踏み込もうとする。二人の間にあるのは、愛情と同じくらいの距離と不信――それはPTA自身が「いま」をどう描くかという葛藤と重なっているのかもしれません。

 革命の過去と怠惰な現在との距離、理想と現実の溝、そして世代間ギャップの象徴と重なります。ここに来て、前半の駆け足に過去を語るリズムと後半の現在の世界の意図的な変調に気が付きます。

 佳境を迎える物語。銃撃や追跡アクションという外的クライマックスと、父と娘の絆・相克という内的クライマックスとを鏡合わせにしようとする構造。視覚的にも感情的にも私は完全にノックアウトされました。

 移民問題、現在もアメリカに根強く蔓延るKKK的な有色人種に対する闇の世界、アメリカンドリームの裏側。シリアスな問題をクスクスっと笑える皮肉とともに、往年のアメリカ映画的なアクションシーンに添えて、完璧な構成で物語を語り尽くしています。

  (dream of America)喜怒哀楽でした。

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私の右手は左利き

2.5ポール・トーマス・アンダーソン 監督作品の中では凡作

2025年10月10日
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わかりやすくてカラッとしている雰囲気と
ストーリーラインがやや物足りない。

ブギーナイツやゼアウィルビーブラッドに
あった哀愁や人物のコクみたいなものは薄れている気はする。

ご都合主義的では無いドラマの良さもあるが
ただ余りにも展開が繋がらずストーリーが薄味に感じた

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ペーニャ

4.0ジャナイホウじゃないポールアンダーソン

2025年10月10日
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興奮

知的

驚く

骨太の人間ドラマを撮る巨匠の方のポールアンダーソン監督で、原作がこれまた米国文学の異端児で巨匠のピンチョン。
ピンチョン作品はドライブ感が痺れるものの、ストーリーは複雑すぎ、人物は多過ぎで何がどうなっているのか理解できなかったりするし、ポールアンダーソンは没入感はすごいけど、登場人物はアクが強いどころじゃなくて共感できる位置は北極点より遠い。
で、映画評は「面白い」の嵐だったが、半信半疑だった。
が、確かに面白い。
信じられないようなストーリーに理解不能な登場人物が踊り続ける。
常人じゃない登場人物ばかりなので何が起こってもまったく不自然に思えない。
結果十分に一回のクライマックスがあるアート映画が誕生。
文豪と巨匠が醸し出す壮大なドタバタ劇の果てに米国社会の闇がくっくり浮かび上がる仕組みになっており全力に鬱展開で気分が良い。

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ざむざむ

4.0ジワジワくるハキダメ

2025年10月10日
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俳優の演技力のみで魅せる
信念があるようなないような
このハキダメ世界。

ジワジワクスクスさせる演出と
なぜか爆笑してしまうカタルシス。

帰り道、ジワジワくる

かもね♪

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nonojinao

4.5血縁のなしの家族、マッチョな男社会

2025年10月9日
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2025年。ポール・トーマス・アンダーソン監督。革命家として爆弾を製作し、移民収容所を襲ったり銀行強盗をしたりしていた男は組織の女性リーダーと結婚するが、あまりに破天荒な女性リーダーは長女を生んだあと家庭を去り、しかも逮捕された後で組織を密告し、メキシコへと亡命してしまった。一方、密告相手の軍人は、かつて襲撃されたことをきっかけに女性リーダーへの個人的な想いを募らせていた男で、肉体関係を元に密告へと追い込んでいた(結局メキシコへ逃げられるわけだが)。16年後、組織を離れた男は娘と静かに暮らしていたが、しつこく付け狙う当の軍人に見つかったことでふたたび因縁の対決が始まって、、、という話。
血のつながらない子供と家族的な絆を結ぶ、というテーマがハリウッド映画には多いのだが、それに加えて、アンダーソン監督お得意の「マッチョで差別的な男社会」のテーマがある。この二つのテーマが見事にまじりあっている。革命うんぬん、メキシコ人コミュニティうんぬん、はトランプのアメリカへの痛烈な批判だろう。

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文字読み

4.0「私」とは何者か

2025年10月9日
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いやぁ、私にはなかなかクセの強い作品でした。…良い意味で。
観た後の感じは、同じくディカプリオ主演の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」みたいに、後からいろんなシーンを振り返って新たな味が出てくる感じ。

(以下、一部ネタバレを含みますのでご注意下さい)

正直、前半はいろいろ展開する割に、主要キャラクターっぽいのは何人も出てくるから「これは今。何を見ていればいいだろう」という感じだった。

でも、そんな群像劇的な流れが、物語として集約していく後半はかなり楽しめる。

ラストの、道路のアップダウンの視点を使ったカーチェイスなんかは、まさに映画的。

で、全体通して描かれるのは「『私』とは何者か」。

人は、自分というものを、何か有形無形の他者の存在によって成立させていることが多い。

警察の仕事で手柄を上げ、かなりの出世を果たしてもなお、さらなる高み「崇高な地位」を手に入れないと自己実現を実感できないロックジョー。

「レジスタンスの活動」をもってしか、自分のアイデンティティを自覚できず、愛する子供をも置き去りにして、活動を再開するベルフィディア。

本名の他にコードネームや通称をたくさん持ちながら、合言葉を忘れたらどの名前を使ってもまったく自分の立場を証明することができないボブ。

そんなボブの中で大きなアイデンティティであった「ウィラの父親であること」でさえ、実は違うことが明かされ、途端に観客には哀愁をもって彼の姿が映る。

そしてラスト、連れ去られたウィラと、ようやく合流できて親子でお互いの姿を確認しながらも、ウィラは実の父親が他にいたことを知り、銃を向けてボブに「お前は誰だ」と組織の合言葉を求める。
ボブは「もう良いんだ。私だよ、バパだよ。」と声を掛け、抱き合う。

何かに保証なんかされなくたって、
私は今、ここにいる。
いていいんだ。
それが幸せなんだ。

なんて素敵な終わり方でしょう。

でも、ウィラはレジスタンスのリーダーである母のDNAを強く引き継いで、活動にいそしむことになる。
そんな皮肉もまた、ハッピーエンドのスパイスになっていた。

移民を保護してる空手道場のスーパーやり手の先生の存在感も良い味。
事務所に日本語の「スーパーマン」のポスターが貼ってあったのは、スーパーマンも移民の人々がアメリカの地でアイデンティティを手に入れていくっていうメタファだからかな、と思ってみたり。

前述したとおり、思い出すとジワジワといろんな気付きが生まれる、そんなスルメ的な楽しみ方のできる映画でした。

あんまり予備知識なく観るほうが楽しいかも。
(ネタバレ書いといて言うのもナンですが。)

結構音にも配慮された作品なので、映画館で観ることをオススメします。

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キレンジャー

4.5今年は名優達が輝いてますね。

2025年10月9日
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泣ける

興奮

驚く

今年はトムクルーズ、ブラッドピット、ディカプリオと名優の作品が並びましたね。
トムとブラピは歳を重ねてもカッコいいイケおじ作品。しかしこの作品のディカプリオは革命家とは言っても頼りない感じだし、流されるように娘ができて父親になっちゃうし、ちょっとダサいダメ親父まっしぐら。娘が誘拐されて元革命家の血が騒ぐがやっぱりちょっと頼りない。でも娘への愛情たっぷりで憎めない父親を演じたディカプリオが自分的には一番だったかな。
こんな感じのディカプリオ、まだまだ観たいと思いました。

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アマッポ

4.0ニヤニヤしながら見てると、いきなりグサリ

2025年10月9日
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元革命家の男とその娘、彼らを執拗に追う変態警部。
ガンアクションあり、カーアクショありだが、アクションシーン以外でも登場人物が実にうまく描き分けられていて、面白い。これまでのポール・トーマス・アンダーソン作品は、映画の質としての高さは認めるものの、いまひとつ楽しめなかったが、これはその壁を突き抜けた。
ニヤニヤしてしまうユーモラスなシーンもいくつもあるのだが、そのあといきなりグサリとくるシーンがあったりで、緩急のうまさに舌を巻いた。
ショーン・ペンのすごさが印象的だったが、彼の哀れなラストは、「サブスタンス」のラストを思い出させた。

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ファランドル

4.5カーチェイスのカメラワークがスリル満点

2025年10月9日
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162分と長時間映画ですが全くそんなことを感じさせない。
メチャクチャ面白くってテンポもよくずっと楽しめました。
もちろんディカプリオのダメ親父っぷりがツボにはまったし
ショーン・ペンの怪演に度肝抜かれたのもあるけど
この娘ウィラ役の新人女優チェイス・インフィニティが素晴らしい。
出演陣の演技が凄かったのと
やっぱり監督ポール・トーマス・アンダーソンですね。
監督だけでなく脚本もやってて
この映画は脚本がしっかりしているので最初から最後まで飽きることがなかった。
終盤のカーチェイスのアップダウンのカメラワークがスリル満点で
ホントに楽しめた映画でした。

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tom

0.5最悪

2025年10月9日
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鑑賞方法:映画館

初手から、下ネタ満載、ベロベロチュウ。
黒人やりたい放題。
メヒコのスパニッシュに字幕なし。
わけわからん、信仰宗教みたいな団体登場。
種親探しの旅。
最高のカーチェイス?
終盤に車酔いしそうな描写。
だりーのなんの、早くしろって感じでした。
プリオちゃんがマニュアル運転してる??って感じだったし。
なにがしたいんか、全然わからない。
展開も読め読めで、ほんっっっっと、退屈でした。

最高傑作っておっしゃてる評論家などの気持ちがまったくわかりません
大人の事情でしょ??っしか思えない自分がおこちゃまなのか…

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Lil K

5.0もはやトムとジェリー

2025年10月9日
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怖い

興奮

何の予備知識もなく、トレーラーで興味がわいたため鑑賞。
米国を代表する対立要素が何重にも絡んだ、サバイバルとサスペンスがスリルを極める1本。
よく考えるとディカプリオ出演作品は「インセプション」以来だった。「タイタニック」から思えば、いい役者さんになったんだなぁと存在感に圧倒される。

黒人、ヒスパニック、エトセトラ、生きにくいがために団結する移民らの、訴える革命活動家らの結束がもはやプロのスパイ集団で見ていて、まず痛快。
対する白人、警察側の保守も保守、時代遅れなマッチョ嗜好や病的な偏見が不気味と描かれ、そんな互いが追いつ追われつを繰り広げる本作の、
久々にスパイ映画を彷彿とさせる先の読めないスリリングな展開にハラハラし通しだった。
もはやトムとジェリーである。

生み出す脚本がとにかくパーフェクトで、まるきりカッコいいところのないディカプリオの応援したくなるじれったい演技がなおさら手に汗握らせる。
久しぶりに見た、憎たらしい悪党にも拍手だ。
後半、うまい具合に主役が娘へバトンタッチされていたことも、どんな人たちの物語かを明確にしていたように感じる。
ゆえに見ようによっては政治的なメッセージを汲み取れなくもないが、これは単純に2つの組織のつばぜり合いを楽しむエンタメだと受け取った。

屋根から落ちるシーンと、糖尿病検査で抜け出すシーンが本当に不意を突かれて目が覚める思いだった。うまい、うますぎる。
唯一、最後の手紙のシーン辺りは蛇足かなぁと感じて止まない。

追記
鑑賞中もどこかで見たことがあるなぁ、と思っていれば本編、基本構造は「レミゼラブル」ではないか! ジャベールとバルジャン、そしてコゼットでは。

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N.river

3.0なにが最高なのか、私にはわからない

2025年10月9日
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IMAX上映が一週間で終わるので慌てて観ようとしたが時間の都合つかず、本日、近所の映画館で観ました。結論は、IMAXでなくてよかった。IMAXの必要なしの映画でした。
スピルバーグが大絶賛したらしいけど、私には何がよいのかさっぱりわからず。前半は少し眠けも襲いました。面白くなくはないし、170分は長く感じなかったけど、私にとっては斬新さとかなし。ごく普通の映画でした。

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ボニ太郎

5.0最高!エンドロールで踊りたくなった!

2025年10月9日
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楽しい

興奮

面白すぎて脳がバグる!
物語は楽しくない、争いが争いを呼び、皆が自分の正義をふりかざす。
そこを含めてエンタメに昇華した、家族愛もふりかけて。
映画を観る醍醐味って、これじゃん!
シンプルなロックンロール!

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アメリカの友人

4.0世界、特に米国

2025年10月9日
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知的

斬新

が置かれている現状を如実に表しながらも

これからを生きる世代に強い変革を望む

メッセージを残す映画

パパやママの世代は失敗だった😔

そしてその失敗の元凶は人が決めた正解に依存し

本当に必要な幸せを問うてこなかったことに

あるのだが、いつの間にかその

毒牙にかかっているとはいざ知らず。

死ぬる自身の魂に気付かず

今生との別れをするんだよねw

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tomokuni0714

5.0寝落ちしないスリル

2025年10月9日
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原理主義と人種差別が表面的なテーマに見えるけど、中身はアメリカらしいロードムービー

リリカルな言葉の応酬
激しい動きとアクション
ライブ感とスピード感満載の映像

長い時間をグッと飽きずに楽しませる仕掛け満載。油断すると寝落ちするけど、シーンの切り替え激しいし、音楽のメリハリもあって落ち着いて寝られません笑

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カイジラ

4.0脚本 演出 キャストの演技等 どの要素をとっても高水準の傑作だけど 感心すれども感動せず 楽しむだけ楽しんで簡単に忘れてしまいそうな映画

2025年10月9日
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いやぁ、鑑賞してる最中にはこれは当たりだ、と感じていたわけですよ。それこそ、トム•f___in’•クルーズ(劇中でベニチオ•デル•トロ演ずるセンセイがこんなお上品な呼び方をされてました。聞き間違いかしらね)が飛行機と戯れていたあの映画より、はるかに面白いなと思って観ておりました。でも、終盤でのショーン•ペン演ずるロックジョーの暴れっぷり、やられっぷり(1度ならず2度までも)やら、長々と展開するカーチェイスなんぞを見ていると話の進め方にあざとさを感じ始め、そう言えば、物語に登場する組織(「フレンチ75」と「クリスマスの冒険者たち」ね)の描き方も月並みと言えば月並みであまり弾けてないなあと思えてきました。こういうの、タランティーノだったら、もっとうまく作るのになあ、とも。

まあでも、基本的には十分、楽しめたわけです。レオナルド•ディカプリオ演じる主人公ボブのダメ男ぶりなんか最高でした。酒浸り、ヤク浸りのせいかなんか知らないけど、大事な合言葉をすっかり忘れちゃってるし、若者たちの後ろについて追手から逃げるときのあのドタドタとした走りっぷりときたら…… 還暦すぎてもなお美しいランニング•フォームで走るトム•ファ…じゃなかったトム•クルーズに対するアンチ•テーゼを見事に体現しておりました。対して、「ホワイト•トラッシュ」とか「レッド•ネック」とか呼ばれる白人下層階級の出身と思われるも、上昇志向が強く、違法移民を取り締まる特務部隊の隊長みたいなところまで出世した、ショーン•ペン演ずるロックジョーのヘンタイぶりもなかなかのものです。ただ、彼の場合はなんとなくトランプ支持者を思いっきり戯画化したキャラクターではないかと感じられたので、クリスマスなんちゃらとかいう白人至上主義の秘密結社めいた組織とともに描き方にもう一捻り欲しかったなと思いました。

結局、PTA監督、なんかちょっと日和っている感じがします。小器用に無難にまとめてる感じ。移民問題とか社会の分断とかいうアメリカの今日的テーマを取り入れてはいるのですが、なんかハリウッド大作もアップデートしてるんですよ、というアリバイ工作のためにそうしてるみたいな感じで、これ、ぶっちゃけハリウッドの論理に従って高い興行収入を目指して作られた娯楽作で、軽いと言えば軽いし、薄いと言えば薄いかな。まあ楽しかったからいいや、と言えばまったくその通りなんですけどね。でも、大袈裟な言い方をすれば、PTAよ、オスカー欲しさに悪魔に魂を売り渡しちゃったの? てな感じです。PTA監督の過去作には、例えば『マグノリア』があります。ほぼ四半世紀前の作品ですが、私、はっきりとこの作品のことを今でも憶えています。そう言えば、トム•ファ…じゃなかったトム•クルーズがなんだか怪しげなカリスマ講演者をやってたなあとか、クライマックスにとんでもないことが起こるんだよなとか。でも、こっちの「ワンバト」のほうはすぐに忘れてしまいそうです。

でも、そのほうがいいかも。203X年、すっかり耄碌爺いになった私は、配信で懐かしの『マグノリア』を鑑賞した後、おススメにワンバトなんちゃらとかいう作品が挙がってるのに気付きます。「へー、PTAって、こんなのも撮ってたのか。面白そうだな。観てみよっと」そして、以前に観てたことなどすっかり忘れている私は鑑賞して大満足するわけです。「ふうむ、この映画のいいとこは、主人公のボブが本当にボンクラなダメ男だけど、幸せそうな老後を過ごせそうなとこかな。老後がなくなっちゃった登場人物もいたけど」

そう、忘れるってとってもいいことなんですね(キーワードや暗証番号はメモしてね)。センセイも「忘れること、それ即ち、自由になることだ」とか言ってたし。あれれ、記憶が混濁してる?

雨ニモ負ケ 風ニモ負ケ
夏ハ ナンダコノ暑サハ 脳ガ溶ケソウダ
冬ハ クソ寒クテ凍エソウダ ト愚痴ヲコボシ
健康ノ為ニ始メタジョギングハ ドタドタシカ走レズ 三日デ断念シ
食ベルコトガ最大ノ楽シミナノニ 朝食ベタモノヲ昼ニハ 昼食ベタモノヲ晩ニハ忘レ
旧友ノ名前ガ思イ出セズ ヲロヲロスルモ
誰カヤ何カヲ愛スルコトハ忘レズニ 好キナコトハズット好キト言イ続ケル
ソンナ老人ニ私ハナリタイ

皆様の老後に幸多からんことを…

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Freddie3v
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