ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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絶えぬ闘いの果て
レオナルド・ウィルヘルム・ディカプリオ
1974年ロサンゼルス生まれ
カウンター・カルチャーに馴染む家庭に
育ち子役時代にCMに出演
19歳の時の「ギルバート・グレイプ」
24歳で「タイタニック」で大ブレイク
21世紀に入るとマーティン・スコセッシ
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
やクリストファー・ノーラン級の
「インセプション」など有名監督と
組んで主演作に出続けている
昨今はかつてのイケメンレオ様の
印象と異なりデニーロ張りに
様々な怪演を器用にこなし
どんな監督とも組める俳優である
環境活動家の側面もあるが
代用肉のハンバーガーショップは
経営が傾いたりそっちはあんまり
真剣みはなさそうである(?)
というレオさん主演の今作
どうだったか
世界観もストーリーも
呆気にとられるほどシンプルながら
キャラクターの置き方が巧く
こうなるとこのキャラは
どう動くのかとかなど
どういう展開になるのか
観客に考えさせるよく出来た
映画だと素直に思った
スピルバーグがハマって3回観た
とかいう触れ込みもあったが
それもわかる気がした
どう見てもテロリストだが
あくまで革命と名乗ったり
カリフォルニアやメキシコ
といった実名は出てくるが
あんまり時代考証とかは細かく
考えていない感じ
(16年前なのにパルフィディアを
捕まえた警官たちがセルフィしたり)
あえてそうすることも先を
考えさせない狙いなのでしょう
いきなり16年飛ばして
ボブが合言葉忘れてたり
発信機が機能しなかったり
シンプルに観客はどーすんのこれ
って感じてしまうところに
キャラクターがどんどん動いて
いくのである
センセイの活躍っぷりも
最高だった
個人的には終盤の荒野のカーチェイスシーン
望遠レンズで起伏する道を延々映し続け
追手に対処する方法はなんとなく予想
しつつそうきたか!と思わされました
一個一個のシーンのそれが連続する
から面白いんでしょう
世界観やストーリーによらない
別に世界も救わない
正しい事もしちゃいない
時には革命のために
今は家族のために
One Battle After Another
(戦闘、戦闘、また戦闘)
描写や展開で面白い映画になるんだな
というのを久し振りに感じさせて
くれました
闘争と家族愛をエンタメに仕上げる凄さ
アメリカに革命家ってどれだけいるんだろうか。しかも本作に登場するのはそれなりの過激なやつ。拘留されている施設から移民たちを解放するという冒頭の作戦はたしかにレジスタンスだよな。弾圧される革命闘争(という表現が正しいのか迷うところだが)が描かれた後、逃亡先で16年が経過した現在に場面は変わる。
革命家として活動していた緊張感はもはやなくなり、面倒くさいことをのたまう父親になっていたボブ。包囲網をかいくぐりながら、さらわれた娘のウィラを救うために奔走する。
面白いのは革命組織が水面下できっちり根付いているところ。緩さもあるがきっちり組織されている。暗号を確認するシーンとか結構笑えたりする。でも、白人至上主義のやつらと闘っている姿はカッコいい。本当にこんな闘争があるのかは怪しいが、今のアメリカの問題を浮き彫りにする効果はあったはずだ。
ただ、本作のメインは革命家たちの闘争ではなく、家族愛だと感じた。闘争よりも家族を選ぼうとした男と、子どもを育てることよりも闘争を選んだ女が描かれる。そして彼らは家族としてどんな選択をしていくのか。DNAと育った環境・教育。そんなことを考えさせられる娘の存在。ウィラを演じたチェイス・インフィニティが素晴らしい。気が強そうで凛としてて、でも優しさを内包している。親の監視から逃れるしたたかさも持っていたりする。いろんな事実を提示され、それでも目を背けなかった彼女の闘いが印象的だった。
革命家たちを描くことで小難しい話になるわけでもなく、きっちりエンタメ作品に仕上げている。追ってくる車からウィラが逃走するシーンとか、その決着も含めて地味ながらとても緊張感のあるいいシーンだった。好き嫌いは分かれるかもしれないが、とても質の高い映画だ。
スピルバーグが絶賛してて3回も観たらしい。
情報をシャットアウトして観ました。
事前情報は…
“これは逃走劇のフリをした闘争劇”のキャッチコピーと、だらしなさそうなディカプリオ(笑)
アンダーソン監督作、おおまかなキャスト、スピルバーグが絶賛してて3回も観たこと。
期待値が高かったけど、ガッカリすることなく面白かった。
クライム系スリラーだと思ってたけど、ほぼ合ってると思う、アンダーソン監督っぽくないですね。
移民問題、人種問題、差別問題、いろいろ入ってます。
観てる途中では予想できたけど、観る前では予想だにできなかった着地の仕方。
序盤は、そこまで…と思ってたんだけど、時間が経つごとに、だんだん面白さが加速していきます。
IMAXは時間が合わなくて通常スクリーンで観たんだけど、後日フルサイズのIMAXでも観まーす♪
『スーパーマン』のカタカナ表記の日本版ポスターが貼られてるシーンあり。
アラナ・ハイム出番が少なくて残念だった(笑)
ちなみに、僕は移民には反対です。
白人至上組織と抵抗活動社会のバトルに生きるAmerican Girl
ワン・バトル・アフター・アナザー
実際にアメリカでは、ブリンク75の様なテロにアナキス活動やクリスマスの冒険者の様な白人至上主義組織が進行中なのだから、映画で見ていてヒリヒリする。
そして、そんな環境に母娘共に革命家の血が煮えたぎっているあの機関銃連射画面と、
都会の荒っぽいカーチェイスと荒野のダウヒルの追走劇がこの映画のキモだな。
それにくらべ、ディカ様の情けないこと。状況をクソばっかりしか言えないダメ親父であり、妻に引っ張られ、妻の助手でしかない。
そしてもう1人のクズ親父の出現にラストまで目が離せなくなる。
そんな背景があっても、娘は拉致されてもドンドン1人で脱出して、種違いの親父を宥めて、事件終えたらサッサと3時間ドライブして抗議デモ支援に参加すると言うのだからタフな娘。
それにしても、出演者の性格が細かく描写され心理的描写より活動とアクションで展開がされ、生活環境も活動家達や移民達の生活と結束の連携が詳細でリアル感があり音響のリズムとともに引き込まれた。
楽しめたが、年寄りには繰り返しが多く長かった。
レビュー77
( ̄▽ ̄)
ワン・バトル・アフター・アナザー
One Battle After Another
2025/アメリカ
ベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭で受賞歴を誇るポール・トーマス・アンダーソンが、レオナルド・ディカプリオを主演に迎えて手がけた監督作。
トマス・ピンチョンの小説「ヴァインランド」からインスピレーションを得た物語で、冴えない元革命家の男が、何者かにひとり娘を狙われたことから次々と現れる刺客たちとの戦いを強いられ、逃げる者と追う者が入り乱れる追走劇を展開する。
かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ。
そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。
娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じるボブだが、無慈悲な軍人のロックジョーが異常な執着心でウィラを狙い、父娘を追い詰めていく。
逃げ続ける中で革命家時代の闘争心を次第によみがえらせていくボブを、レオナルド・ディカプリオが演じ、
ボブの宿敵であり、娘ウィラに執拗な執着をみせる軍人ロックジョーをショーン・ペンが怪演。
ボブのピンチに現れる空手道場の謎のセンセイ(先生)をベニチオ・デル・トロ、
ボブの革命家仲間をレジーナ・ホール、
妻でカリスマ革命家をテヤナ・テイラーが演じ、
新進俳優チェイス・インフィニティが娘ウィラ役を務める。
ワン・バトル・アフター・アナザー
One Battle After Another
2025/アメリカ
^_^
字幕のない部分の補足
### ラストのシーンの概要
-ウィラはラジオ(または無線)でオークランド(Oakland)での抗議デモのニュースを受け取ります**。
このニュースは、移民や人種差別に対する大規模なデモの発生を報じており、ウィラの心に火をつけます。
字幕がない英語の交信部分は、このデモの緊急性や参加を呼びかける内容(例: "Protests are erupting in Oakland—join the movement now!" のような呼びかけ)で、ウィラの決意を促すものです。
### ウィラの活動
- ウィラはこの無線連絡を受けて、**オークランドの抗議デモに参加するために3時間のドライブに出かけます**。
- これは、ウィラが両親の革命精神を引き継ぎ、新たな世代として闘争を続ける象徴的な行動です。
映画はここで、Tom Pettyの「American Girl」をBGMにウィラの前向きな笑顔で締めくくられ、希望と継続的な抵抗のメッセージを残します。
このシーンは、監督のテーマである「愛と革命の継承」を体現している…
IMAXでもう一度ビール飲みながら見たい
初日に来てしまうのは宮崎駿とゴジラの新作とスターウォーズとポールトーマスアンダーソンくらいか。来てしまったよ。
そもそもピンチョンの作品を映画化できる人なんて羨ましい。今回もヴァインランドが〜とか噂にはなってたけどヴァインランドは読んでない。読んでいないがおそらく「ごった煮POPスペクタクル」に違いない。そして本作は言うなればPTA流のジェットコースタームービー(ジェットコースタームービーの元祖はスピルバーグ)。とはいえ、これがピンチョンだ!とかこれがポールトーマスアンダーソンだ!というような満足感は実はない。それほどこの人には期待値が高いのでそうはならない。(最もピンチョンぽい映画監督って実はキューブリックだと思ってる)。単にインヒアレントバイスからその掛け算がうまくいってると思ってない。
しかし本作は面白い。アクションに継ぐアクションのテヤナ・テイラーの魅力全開の前半の革命運動シークエンスはもう一度見たらこれが最高!なのかもしれないけど初見では若干長くは感じる。しかしジョニー・グリーンウッドの切れ目ない音楽も見事にはまっていてテンションがあがっていく。
怪しい光を放つのは徹底的にショーン・ペン。一癖二癖というか癖の塊みたいな鬼軍曹みたいのが革命軍団を追っていく。しかもそれは仕事以外に途方も無い執念が湧く仕掛け(性癖と欲望)がしてありそれが笑える。
そして中盤から始まる爆笑チェイスの情けないランボー、というかトム・クルーズの逆張りで攻めるだらしないディカプリオのかっこよさ!(娘から相手にされないわ、暗号は忘れるは、なかなか充電させてもらえないわ)。
そしてショーンペンも異常性がましていく。「リコリスピザ」のアラナ・ハイムが見れてよかったと思ってると中盤に現れるチェイス・インフィニティの新旧ヒロインの交代にハッとしながら、撒かれた種の回収(かなりとぼけている)もすべてアクションで進む。特に終盤のあのカーチェイスはこれだけアクション映画を観ていてもなかなか見れないものではあった。
という具合にあっという間に終わる。本当にある意味「ミッションインポシブル」といいうアクションスターの娯楽映画のフォーマットをPTAとディカプリオで真剣にパロディしてるというか、換骨堕胎して、ポストモダン化してる。そしてアクションシーンもタランティーノとかと違ってキレがある。
そして忘れてはいけないのはそのショーンペンがかわいく収まってしまうクリスマスの冒険者の面々のリアリティ。『プロミッシングヤングウーマン』のスノッブ集団に次ぐナイスキャスティング。
もう一回観たいな。次はビール持ってIMAX最前列で。
映画らしい、ホントに映画らしい映画
ストーリーはトマスピンチョンという20世紀最高のアメリカ文学者の作品が元らしいですが、そんなことはどうでも良いくらい最高。細かい説明はぶっ飛ばして、映像と出演する役者の演技で私たちをぐいぐい引っ張っていく、本当に映画らしい映画だった。ディカプリオのキレっぷりはいつものお約束、ショーンペンはいい感じで老けて頑固ジジイがお似合い(ジーンパックマンの後を継げるのでは?)、ベニチオデルトロは安定をもたらす、とにかく面白く力強い映画でした。音楽の使われ方も良かった。いまは映画館を出た後、賞金稼ぎのアバンティが最後にとった行動を考察してるところ(どなたかコメント求む)。
ところでこの映画、トランプが見たら何ていうのかね?
面白いとしか言いようが無い🫵
点数4.65🔥
結論から言うと3時間を全く飽きさせないです👍
内容は単純に娘を助ける話ではあるけど予定調和ではなく先が読めよみづらい展開なのでずーっと緊張感があるし笑える要素もチョイチョイ入れてくるから緩急のつけ方のバランスが良いんです🤓
あとその場にいる人の心情を表す音響🔈の効果も絶大だしIMAX撮影した利点を最大限に生かした絵作りで通常スクリーンでの鑑賞じゃなくて良かったと思えるくらいのIMAX体験でしたよ(ノーラン作品全般やノープくらい上手く活用できてました)凄かったです(ラストのカーチェイスの時の地面を這うような映像は4dxの用な臨場感ありました)
この作品は監督の作風を考えると派手なだけの単調なアクションだったりド派手な爆破シーンがメインでは無いからそれを期待すると面白く無いでしょうね🤮(そもそも過去の作品もこんな感じで長い作品ばかりなので監督のクセを知っていてこの監督の作品を観て面白いって思う人じゃないと刺さらない万人にはウケない内容だとおもいますよ🥱更に言うと共感主義者には共感出来るヤツが居なくてガッカリのパターンもありますが変態軍人のショーンペンを観て共感して号泣してる😭ヤベェヤツもいるんだろうな😆🤣😂)
更に言っておきますがゼアウィルビーブラッドを作った監督がまともな作品作る訳無いしいつも思うのが監督の作風を全く知らないで観た結果低評価ってパターンをよくみるんですがそこを注意するとハズレが少なくなるからそこをチェックする習慣を付けるとハズレが少なくなるので🤓
プリオに関してはカッコいいヒーローの役とかをあえて外すような作品ばかり出ていてそれを上手く演じるのは凄いですね👍更にプリオとデルトロは全面に出ないような抑えた演技で(プリオもデルトロも顔演技がヤバかったしアカデミー賞のノミネートもほぼ確実でしょう)良かったしショーンペンが主役レベルの存在感でノーカントリーのアイツ以来って言い切れるくらいの気持ちの悪さで🤮ウルトラ超絶ドMの🦹🏼♂️🪢変態軍人を完璧を超える演技でやっていて🤣過去イメージが全てブッ飛ぶ最強のキャラを演じていて最高でしたよ😆🤣😂
出来ればIMAXカメラ🎥での撮影の作品なので通常スクリーンだと恐らく画面の40%くらいが削られると思われるし臨場感が相当凄くて音響も激ヤバだったのでIMAXスクリーンがあるならIMAXでの鑑賞が間違い無しです🥳
あとテーマは社会問題になってる移民の話だし演技も最強レベルだしアカデミーのノミネート数も多くなるでしょうね(逆に派手なアクションしかウリの無い質の低い安いバカ作品じゃなくて良かったです)
ポールトーマスアンダーソンは作品を作ると毎回必ず映画祭で賞🏆をついつい取ってしまう天才肌というか賞レースに強い作品しか作らない職人さんならではの出来でしたね🏆
自分的には今年観た作品の中ではブッチギリ一位の国宝の次に面白かったです🙂↕️
最後のカーチェイスに圧倒される
前半部分は、なにが起こっているか、どういう状況なのかを理解できないまま物語が進んでいきました。私の理解力が足りなかったのかもしれません。
終盤のカーチェイスの場面は大変な緊張感があり、手に汗握りながら見入ってしまいました。見せ方が非常に巧みで、波打つような道路が緊張感をさらに高めます。映画の展開は目まぐるしく、観ているこちらも息切れしてしまいそうです。
演技では、ショーン・ペンのロックジョーが強烈なインパクトを残します。怖さと異様さが同居した演技で、物語に不可欠な緊張をもたらしています。ディカプリオは、普段見せるヒーロー像とは異なる“欠点を抱えた父親”像を抑制的に表現しており、その違いも魅力的でした。
情報量が多く、登場人物の描写が十分追い切れていないと感じる場面もありますが、何度か観返すことで、理解が深まる可能性もあると感じました。本当に2時間40分も経ったのだろうかと思うほど。体感的には2時間程度だったのではないか、という印象です。
火には火を
革命家グループのフレンチ75を壊滅させた軍人と娘を狙われた元革命家の男の話。
革命家集団の黒人女性が、怪し気な軍人を煽り巻き起こっていく。
そこそこの尺を使って自称革命家なテロリスト集団の活動をみせつつ、テロリストカップル誕生と、煽られてノリノリになっちゃった変態軍人をみせていく序盤…長い。
そしてようやく16年後と展開して行き、探して、匿って、追って、追われてという流れになって行く。
話し自体は難しくないし、みせ方が上手いのか大きく弛むことはなかったしそれなりには面白かったけれど、作りが丁寧過ぎるのか、やっぱり長い。
ということで、この内容なら出来れば100分ぐらい、長くても120分以内で何とかして欲しいもんだ。
最高に面白かった!PTA監督作にしては一般向けだと思う、ものすごい熱量でグイグイ引き込まれる、あっという間の162分
本作はPTA監督のこだわりで35mmフィルムに加え、はるか昔に廃れたビスタビジョンを復活させ撮られた、という事でできるだけ画角の近いIMAXで鑑賞、結果ゴージャスな映像とド迫力の音響に圧倒される素晴らしい作品でメチャクチャ面白かったです
特に後半クライマックスのカーチェイスシーンは映画史に残る緊張感たっぷりの息を呑む圧巻の名シーンになったと思います
そして何より一番印象に残ったのはレオナルド・ディカプリオさんの超おバカ演技、彼の演技は『ギルバート・グレイプ』(1993)から観てきていますが、本当にウマい役者さんになったなぁとあらためて感心しました
特にベニチオ・デル・トロさん演じる“センセイ”の家で組織に電話しキレまくるくだりは完全にコメディ、声出して笑っちゃいました、レオ君 最高です!
そしてたぶん『ツリー・オブ・ライフ』(2011)以来に見たショーン・ペンさん、ブッ飛んだド変態キャラぶりが最高!
あれを真面目にやっているかと思うと、いろんなシーンで笑えて仕方がなかったです(笑)
非常に形容しがたい作品ではありますが、とにかく圧巻の映像と最高のキャストが振り切った演技で魅せる本年を代表する傑作の誕生に大満足です!
めちゃくちゃおもしろいし、好き!!
ディカプリオがオスカーとれますように。
ショーン・ペンが強すぎるけど笑
めちゃくちゃかわいい子がいて、みんな守りたくて、見てる私もあの子に何かあったら最低評価くだすからなって思ってしまう笑
あの子はアイドルでした。
その対比で人種差別って概念すらない男たちのキモさが際立つ。
意地悪で夢中になれる映画。
ラストへ向かうカーチェイスのシーンは、撮り方、音楽、含めて本っ当に最高!!
現在を予言?
めちゃめちゃ面白かったです。
センセイ!
⭐︎4.3 / 5.0
ウィラはよかったけど
ウィラ(あるいはシャーリーン:チェイス・インフィニティ)はめっちゃよかったし、
なにげにカッコよかったのが、センセイことセルジオ(ベニチオ・デル・トロ)。
あと、アヴァンティ(エリック・シュウェイグ)がよかった。
ボブ(あるいはパット:レオナルド・ディカプリオ)は、
途中までひたすらコメディ・リリーフだったけど、
最後は父ちゃんの意地を見せた。
ただ、
監督が白人至上主義者を風刺しているのは明らかだし、
そっち方面になびきたがっているスティーヴン・ロックジョー(ショーン・ペン)の
異常さも気持ち悪いほど描けてるけど、
同時に「革命家」も――とくにウィラの母親を――揶揄している。
彼女はただ、興奮を求めてメチャクチャやってる、という描写のしかた。
しかもその組織の名称が「フレンチ75」って、
カクテルの名前だし。
だから、ウィラの母親には、
裏切り云々以前に、感情移入できず。
なので、
ウィラの頑張り(最後の方で、見事な賢さを見せてて拍手喝采)には申し訳ないけど、
そして大した思想も脳みそもない割に奮闘したボブ父にも申し訳ないけど、
映画全体としてはイマイチ、と言わざるを得ませぬ。
とっても楽しまされました! 出演されている役者さん皆さん素敵でした...
革命家から逃亡者、そしてポンコツオジへ
『ワン・バトル・アフター・アナザー』を鑑賞。
10/4公開のディカプリオ主演作で、上映時間は約3時間の大作です。
前半は、本能のまま突き進む革命家の妻に巻き込まれ、ディカプリオが娘と共に逃げる展開。緊張感のある逃避行が描かれ、父と娘の関係が物語の軸になっていきます。
やがて因縁のショーン・ペンと交錯し、ディカプリオは“娘をめぐる戦い”に引きずり込まれていく。ここからは逃亡劇とサスペンスが重なり合い、テンポよく物語が進んでいきます。
そして時代は現代へ。引退したディカプリオがすっかり“オジサン”化していて、そのポンコツぶりが妙に笑える。深刻な話のはずなのに、そこがいいアクセントになっていて、長尺でも意外と飽きずに観られる作品でした。
個人的には⭐️3.7という感じです
宣伝は無視してご覧頂ければ大正解な、全編疾走映画
ポール・トーマス・アンダーソンねぇ、前作「リコリス・ピザ」2021年でも感じたように、感覚がちょいと日本人からはズレており、宣伝惹句の「スピルバーグが三度見た・・・」なんて鵜呑みにしたらいけません。まさに感覚の深度の深いスピルバーグが全世界に受け入れられるとするなら、ポール・トーマスは世俗的かつ米国の国民性が色濃く、悪い意味ではなく感覚の深度が浅いと言えましょうか。だから興味のポイントが日本人には「えっ、そこ?」となってしまったのでした。
2時間42分怒涛の展開ですが、説明描写をあっさり省き疾走感最優先ですから、これまでの彼の作品からすればかなり大衆迎合的で、だから面白いのは確かです。これ全編伴奏曲が大音響で鳴り響き、ミュージックビデオじゃないけれど、音に画が引っ張られてゆく感覚ですね。もちろん怒涛と言えばちょっと前の「ジョン・ウィック」シリーズ、その派生形の「バレリーナ」のように徹頭徹尾人殺しシーンってわけではなく、緩急自在でコメディ色も強い。
白眉はクライマックスの砂漠の一本道でのカーチェイスです。絶対に映画史に残る名場面となりましょう。って書くと車数十台の一大クラッシュと思われますが、これがたった3台ってのが凄いのです。到底文章にしたら身もふたもないわけで、このシーンのために観るのもありでしょう。超望遠撮影でこそ描き得た傑出したシーンです。
本作はパナビジョンサイスでなく、ビスタサイズで撮影されたとか、ってことはIМAXの場合は全編が、ワーナーのロゴマークからエンドタイトルまで完全フルサイズで上映されましたよ。前述の超望遠レンズを通した大画面では、船酔いに似た眩暈すら覚えました。その一方で、会話シーンは驚くことに顔のドアップの連続ですよ、IМAXの大画面にディカプリオの顔だけで画面を占めているなんて、尋常ではありません。
ポイントはハリウッドきってのトップ男優たるレオナルド・ディカプリオを徹底して「コケ」にすることで、ぶざまな男を真摯に演じて笑いを生む。そして前半パートを牽引するのが、テヤナ・テイラー扮するベルフィディアの激烈セクシー演技に尽きましょう。多分日本にはお初のお目見えの女優さんですが、エロさ全開でR15ってのも全部彼女のせいでしょう。それだけに16年後のドタバタに必然を確たるものにする前提を明確にし得たわけです。ショーン・テント・ペンなんて笑うしかありませんね。
後半は新人チェイス・インフィニティが問題の娘として16~7歳を演じ、実にフレッシュです(と言っても実年齢は現在25歳ですが)。前述のショーン・ペンはいかにも適役。そしてもう一人オスカー受賞者であるベニチオ・デル・トロは、先週観たばかりのウェス・アンダーソン監督「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」からそのままメキシコ国境に来たような役をひょうひょうと演じている。空手道場の先生で、何故か教室にはリチャード・ドナー版の映画「スーパーマン」の日本版ポスターが張ってあるのが笑えます。
こうして書くと褒めてるようですが、判らないことも多々あり、引っ掛かりが画面への集中を欠いてしまうのも事実。革命を誓いながら銀行強盗?クライマックスでの青いマスタングって誰? 誰が味方で誰が敵? ペン扮するロックジョーは軍の幹部?なのに密入国者を管理する職員? ベルフィディアは司法取引で軟禁されたはずなのにトンずら? で生きてるの?
冒頭からはトランプが見たら上映禁止になりかねない危惧も、逃走劇のスピード感に霧散してしまった。それにしても差別用語の酷いこと、臭いメキシコ人とか、混血をくそみそ扱い、悍ましい白人クラブもあったり、言い換えればそうした人間が確実にいることを示しているわけで。これがアメリカってのが良く解る。
基調は父親の娘への愛が貫いてますから、どんなに脱線しようとも見守っていけるのが取り柄。決して大作感はないけれど、よくぞオスカー受賞者を3人も集められたもので。逆に言えば獲得の過去作見てもトップスターが喜んで出演って程にアンダーソン監督の人気が伺える。
全691件中、601~620件目を表示
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