ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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その必死さが胸を打つ!
元革命家ボブとその娘が、現役引退し身を潜めた後に「ある理由」である軍人につけ狙われるお話です。
革命家と名乗るテロ組織、メキシコからの不法移民達、アメリカの軍隊、差別主義者の謎組織・・・などなど、それぞれの主張、正義を振り翳しつつ、程度の大小はあれ揃いも揃って当たり前の様に違法行為(枚挙にいとまなし!)に手を染めてるカオスな状態です。多少の誇張やフィクションはあれど、国境の壁とか出てくるので直近のアメリカの現状をある程度は反映した設定なのかもしれません。
現役を離れたボブ(レオナルド・ディカプリオさんが好演!)は、酒とドラッグに溺れる分かりやすいダメ中年だけど、娘のピンチには肥満体に鞭うって体張るところが滑稽であると同時にその必死さが胸をうつ瞬間もあり、彼が絡むアクションも盛りだくさんでなかなか見所が多かったです。
演出面ではカメラアングルの工夫、アクターの演技の面白さ、音楽の使い方など、スクリーンに注目させる要素が多彩で常に画面に集中出来た様に思います。シナリオの伏線回収の上手さも相まって162分の長い上映時間がまるで気になりませんでした。
ただ、シナリオや設定的に若干、思想的な偏向度合いが高いようです。他は全て基本悪く書くのに〇〇だけは依怙贔屓みたいな(笑)。伏せ字を使いますがこの部分は現代の日本でも問題視されつつある属性(分かりますよね)なのでそこはちょっと違和感感じましたね。
エンタメ作品として良作と思いました。
では。
見事❗️監督の巧みな脚本、センセイが◎
今年最大の話題作品。見事だし、ハラハラドキドキ感満載だった。一番評価したいのは監督の脚本が巧みで見事❗️エンタメアクションだけど今のアメリカ政治を意識した作品に思えた。初めてのディカプリオだが、彼の演技はさすが。ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロの演技も素晴らしかった。間違いなく今年のベスト洋画候補だし、年間ベスト10にも入るだろう。ベニチオ・デル・トロが演じたセンセイのキャラクターが◎。0.5点おまけの5点。
最近3時間の映画多くない?
アメリカだな!
正直、アンダーソン監督作は初だけど、思ったより面白かった。
かつての革命家のボブ(ディカプリオ)親子が、執拗な警察官ロックジョー(ショーン・ペン)に追いかけられる話。
ロックジョー役のショーン・ペンがさすがの怪演(なんか久しぶりに彼を観た気がする)。見事に怖くて憎らしい。そして相変わらずディカプリオはイケてないオヤジが似合う笑。
ストーリーは、白人至上主義の人達が出てきたりでアメリカらしいなあと思ったり。クライマックスのチェイスシーンは、独特だけどドキドキした。(ボブ間違って跳ねられそうと思った)デルトロ氏はやはりカッコよく、メキシコが似合う!
思ったより普通に終わったのが意外。母親が出ないのも意外。
そこそこ
解説・あらすじ読んでもどんな話かわからなかったので見るしかないなと思いました。
日本でも最近は排外的な思想が広がってきましたが国の成り立ちからして多人種のアメリカでは革命家とかいるんだなぁと感心しました。
どんな話か分からないからどういう終わり方するのかわからないという点で最後まで興味深く見ることができたかな。
革命家の白人男性と黒人女性とその子供(ホントは違う)それぞれキャラが立っていて良かったがやっぱりこの映画はロックジョーの異常性、変態性に尽きるなと思った。
これがなかったらサラッとした話で終わったかも知れない。
あの娘がロックジョーの変態性を受け継いでると思うと心配ではある。
この作品で何より印象深かったショーン・ペン
私にはハマらないかなと思って観に行った今作、全然そんな事なく楽しめました。
「拉致された娘を取り返す」を軸にストーリーは進んでいきます。
主演のディカプリオは拉致された娘を育てるシングルファーザーのボブ、そんなのでちゃんと娘を取り返せる?って思うくらい頼りにならないし口が悪いしだらしないパパで、でも娘を想う気持ちは伝わってきました。
そこに絡んでくるショーン・ペン演じるロックジョー、この強烈キャラがすごすぎました。
演技力が素晴らしいショーン・ペンが演じたからでしょうけど、やばさ全開でした。
ディカプリオも素晴らしいですが、ディカプリオよりショーン・ペンの方が印象が強かったです。
移民問題、白人至上主義というアメリカの抱える問題が今作にも組み込まれていましたが、ボブにクスッとなるシーンが何回もあったせいか、重くない仕上がりになっていました。
クライマックスのカーチェイスはハラハラドキドキでとても楽しめました。
162分という長い上映時間でしたが、全然飽きる事なく、心地良いラストで気持ち良く観終われました。
現代アメリカの最高の映画監督
ポール・トーマス・アンダーソン
略してPTA
またしても 監督作品 自己最高を更新じゃね?
私の知る限りPTAが現代アメリカの最高の映画監督だと確信
スピルバーグはすでに3回観たそうよ👏
革命家の夫婦の娘が革命の申し子で、美しい女性テロリストとなり、トランプ大統領の移民政策で作られた強制収容施設からの移民解放組織のリーダー
かなりのサディストだから始末に悪く、
問題の種を蒔き散らす
その女に岡惚れして爆弾魔テロリストになった夫はヒッピーや政治犯が逃げ込むので有名なサンクチュアリ都市の自然公園で身を隠し、娘を男手一つで育てて早や17年の中年オヤジはマリファナ呆けで合言葉も思い出せない体たらく
サド女に精神を蹂躙されたサイコパスなマゾ警官?州兵?の粘着質なキモい執着心と野望が暴走
もしかして主人公?の美しく成長したひとり娘は母の素養を見事に受け継ぎ・・・
他にも娘の空手の先生は実はメキシコ不法移民を助ける組織のリーダーだったり
アメリカを裏で支配する白人至上主義の秘密組織のヤバい奴等
コイツらがイカれた争いを繰り広げてゆく
まさにワンバトル アフターアナザー
"戦闘に次ぐ戦闘"なのよ
あまりの破天荒ぶりに笑って観てるとコメディに思えてくるのだけど、ジワリと心を塞がせること、それは 今まさにトランプ大統領の移民政策に蹂躙されまくるアメリカ🇺🇸の現実そのものなのだから
全米各地に州兵派遣して不法移民として逮捕して収容所へ収監が加速中
日本でも移民政策が絶賛炎上中🔥
脳天に強烈な一撃くらわす🤛
社会派映画なのさ
この映画観て、何も感じず
表面しかなぞれない観客には
私から愛を込めて
ひと言差し上げたい
「ボーッと生きてんじゃねーよ!」🤭
最後までアクションの見せ場だらけでスペクタクルな展開も有り余るのでご安心くださいませ
父の教えを守る娘にジーンとくる
「トラップ」に続き、2日連続で、父と娘の映画。(メインのテーマはそうではないかもしれないが、どうしても、娘を持つ父親目線で観てしまうのでw)
こちらの娘も中々ハードモードだったが、シャマラン監督もそうだったように、ポール・トーマス・アンダーソン監督も、娘には嫌われたくないんだろうなということが伝わってくる作品だった。
出自に関わっては、どうしようもない現実を知らされることになっても、それを正面から受け止めて、キチンと自分を大切にしてくれる人を間違えないという描き方や、性被害に遭いそうな状況も、未然に防ぐ方向に展開させるなど、本作でいえば、娘のウィラが汚れずに自立していく脚本にしているところが好印象。
ダメ親父のディカプリオもとてもいい。
娘が生まれた途端にメロメロなのもいいが、高校の保護者面談で、娘を褒められて泣いてしまうところとか、逃亡中に、落っこちて捕まってしまうところとか、抜けてて不器用なところが心から愛せる。(長い暗号を覚えていられなくて、長々と毒づくところとか、大好き)
そういう「観ていて愛せる個人」が、様々な事情で争いに巻き込まれていく、その展開のスリリングさを楽しむという目論みは大成功していると思う。少し長めの作品だが、最後までダレずに観ることができた。
<ここから、少し内容に踏み込みます>
・今作は、革命を掲げて行動する者たちや、強制送還を待つ非正規移民の人々、メキシカンコミュニティやネイティブアメリカンをモチーフにしているが、政治的なメッセージや、何らかのプロパガンダをメインの目的にしているとはいえない中で、「クリスマスの冒険者たち」には、ひとこと言いたかったんだろうなと感じた。
・というのも、ショーン・ペン演じるロックジョーは、ヴァージルに撃たれて事故ったところで退場でもよかったはず(尺も縮まる)。それなのに、ターミネーターのごとく蘇り、わざわざもう一度「冒険者たち」に殺されたわけで、あの秘密結社の思想の気持ち悪さや、儲けのためには安い労働力として非正規移民を一定数手元に置くという欺瞞さ、そしてその結社に入ることを「何よりもの栄誉」と考える哀れさを、どうしても描きたかったのだろう。
・まるでKKKのようだなと思ってWikipediaをみたら、 KKKの結成は1865.12.24と記されていたので、「クリスマスの冒険者たち」というのは架空の結社だろうけれど、KKKを意識したネーミングなのかもと想像した。
・「センセイ」が出てきてからの一連の流れが最高だった。彼らのコミュニティの温かみもさることながら、全然携帯を充電させてもらえないベタな笑いとか、パルクールみたいにビルの上を駆け抜けるシルエットのカッコよさとか、捕まってからそこを抜け出すまでの予想外の展開とか、車から放り出されるときのお決まりのビビり具合とか…。
一本調子に陥らない、いい展開だった。
・ペルフィディアについては、「おいおい、手紙一通で許されると思うなよ💢」と思いながらも、「自分の欲望に真っ直ぐな人ってことですよね」とも思った。自分はあんまり関わりたくないタイプだが、物語には必要な人なので仕方ない。
・彼女に「Get up!」と言われ、立ち上がろうとしたら「そっちじゃない」って言われて、すぐに反応できるロックジョーが、ある意味すごいw
・ロックジョーのピチピチのTシャツをウィラがイジるシーンで、某芸人が脳裏をよぎった。
・DNA鑑定を、ああやって使う作品を初めて観たが、脱帽。よく思いついたなと思う。
・100mくらいから反応する例の機械。出がけには、あんなに嫌がっていたのに、最後まで肌身離さず持っていて、父の教えを守る娘にジーンとくる。ディカプリオに、いい娘に育ってよかったねと声をかけたくなった。
面白い! が、歯にものが挟まる?
かつて革命家として活動していたボブ(ディカプリオ)が、拉致された娘を取り返すために奮闘する話。予告を観る限りパスワードを忘れていたり車から落とされたりと少し体当たりなコメディ感もある。
母親はどうしているのか、なぜ娘が拉致されるのかといった話が明かされていくがこれが結構面白い。ショーン・ペンがチラシで『変態軍人』と書かれていたがここまで重要な設定だったとは……。という感じ。
この映画で実質主人公ムーヴするのは娘の方で、ディカプリオは周囲に引き回されているような感じ。昔の仲間を頼って、指示されて…という感じ。
違和感を感じたのは特に音楽の使い方で、詳しくないのでジャンルは分からないが場面から浮いたような、奇妙なピアノ音が目立つ。
恥ずかしながらポール・トーマス・アンダーソン監督の作品は観たことが無いけれど、画の作りといいもっとドラマ感ある作品が得意な作風のような気がした。
ただ、その違和感が少し独特な映画として成立させているようにも感じた。シナリオと演出は文句ないし、派手ハデなエンタメに振りすぎてもいない。映像も高いレベルで纏まってはいるけど音楽の違和感をどう解釈するかは結構評価の分水嶺になるかもしれない。
先述した『エンタメに振りすぎていない』にかかわるけど、この映画のストーリーの肝になっているのは『社会的弱者に対する搾取』『移民への排斥』『人種差別』といったキーワードで、今だアメリカに残る問題が前面に出されている。
それだけに地味な画面がむしろリアリティを感じさせる。
かなりヒットしているようだし、これが話題になってもう少し日本でも洋画が観られるようになってくれればと思う。
家族と月月火水木金金
原題であり、そのまま邦題としても使われた「ワン・バトル・アフター・アナザー(One Battle After Another)」。意味合いが今ひとつ掴めなかったのですが、序盤でセリフとして登場し、「戦闘また戦闘」と字幕が出ていました。思いきり意訳するなら「月月火水木金金」といったところでしょうか(かえって分かりにくいかもしれませんが)。
実際、物語は戦いに次ぐ戦いを描いていましたが、単なるアクション映画ではなく、政府との闘いに身を投じた“プロテスター家族”の物語でもあり、むしろ後者に重心が置かれていた印象です。
まず“戦い”の側面に触れると、移民への抑圧や排外主義、人種差別といった現代アメリカ(あるいは全世界的)に蔓延する問題に抗議するプロテスターであり、同時に“テロリスト”とも見なされる主人公ボブ(レオナルド・ディカプリオ)と、彼のバディにしてパートナーのペルフィディア(テヤナ・テイラー)が属する革命組織“フレンチ75”と、それを取り締まるアメリカ軍(劇中では警察的な描かれ方をしていましたが、公式サイトでは軍とされています)との戦いが序盤で展開されます。
この戦いを指揮するのがスティーブン・J・ロックジョー(ショーン・ペン)。彼の悪辣さ、いや異常性欲者としての狂気ぶりが物語を強烈に牽引します。単なる非人道的行為を行う軍人ではなく、歪んだ性欲を持つ人物として描かれているのがポイントでした。また、ボブとペルフィディアの性の奔放さも印象的で、テロ直後におっぱじめるなど、正規軍とテロ組織の戦いの裏で、敵味方入り乱れた三角関係が展開されるという予想外の筋立てに唖然とさせられました。
やがて二人の間に“戦いの申し子”とも言える娘ウィラ(チェイス・インフィニティ)が誕生すると、状況は一変します。ボブの政府への闘争心は娘への愛情へと変わり、母ペルフィディアは娘への嫉妬に駆られるという、赤ん坊が生まれた後の一般的な家庭の力関係を逆転させたような構図がとても秀逸でした。
その後、ペルフィディアは因縁のロックジョーに逮捕され、司法取引に応じて仲間を売ることに。一方ボブは革命家を引退し、娘ウィラを一人で育てます。そしてウィラが成長した頃、物語は後半へ。反抗期の娘に手を焼くボブでしたが、再びロックジョーの魔手が迫ります。引退したはずのボブも、娘と自分を守るために再び銃を取る――まさに「One Battle After Another」。
一方ロックジョーは白人至上主義の秘密結社に迎え入れられ、有頂天になりますが、過去に“汚らわしい異人種”と関係を持ったのではという噂が浮上。その疑惑を払拭するため、ボブとペルフィディア、そしてウィラの一家を追跡し始めます。まさに邪悪そのもの。そして物語終盤、かつての三角関係の果てに、ウィラが実はロックジョーの娘であることが明らかに――驚愕の展開でした。
クライマックスでは、ボブ一派、ロックジョー率いる正規軍、白人至上主義者たちの秘密結社が入り乱れる大迫力の戦闘シーンが展開され、物語は壮絶な大団円を迎えます。ペルフィディアとウィラの母娘関係にもひとつの区切りがつき、静かな余韻を残してエンディングへ。
現代アメリカの病理をえぐり出しつつ、エンタメとしてのアクションも迫力満点。さらに父・母・娘それぞれの葛藤と愛情を見事に描ききり、非常に満足度の高い作品でした。
俳優陣も見応え十分。悪役ロックジョーを演じたショーン・ペンは圧巻で、恐ろしい風貌、異様な眼つき、白人至上主義者としての不気味な雰囲気――すべてが完璧でした。主役ボブを演じたレオナルド・ディカプリオも素晴らしく、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」同様、どこか抜けた中年男を絶妙に演じていました。肝心のパスワードを忘れて窮地に陥る場面など、スーパーヒーローとは対極のアンチヒーロー像を体現しており、彼の真骨頂を改めて感じさせます。
また、直近で観た「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」で主演していたベニチオ・デル・トロが、ウィラに空手を教える師匠役で登場。今回も渋い存在感を放っていました。ウィラを演じたチェイス・インフィニティも、激しいアクションと母との再会シーンで見せた繊細な演技が印象的で、強く心に残りました。
そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。
元革命家の冴えない父vs変態軍人
元革命家の冴えない父が愛する娘のために奮闘するバトルアクション。冴えない元革命家の父親を演じたレオナルド・ディカプリオと変態軍人を演じたショーン・ペンの共演が非常に興味深く面白い。二人とも過去のキャリアで演じていないような個性的な役柄を熱演している。
2025-147
親と子のあいだにあるもの
この日2本目の映画です。朝一ひょんなことから「沈黙の艦隊」を鑑賞することになってしまい疲れていたのですが生憎の曇り/雨の天気で屋内エンタテーメントに走るしかなく、一人だと映画しかなく、この日元々見たかったポール・トーマス・アンダーソンのこちらを見てきました。
今のアメリカ政権にとっては政策と反対であったり、反政府的であったりする内容ですが過激なマイナリティ支持、移民支持と受け取られるのはマズいけど心の中ではこの映画の方がまともだよねと受け入れられているのではないでしょうか。まだまだリベラル思想は終わってなくてアメリカの良心が感じられました。そしてまだまだ白人至上主義とエスタブリッシュメントの支配層が健在で権力を握っていることも思い知ります。
ポール・トーマス・アンダーソンの映画の根底に親と子のあいだにある愛と葛藤と絆が本作においてもバリバリに表現されています。見終わった後は心にぬくもりが残ります。
信念を貫く強さと荒々しい行動力、ありのままの自分を変えないエゴイズムの強い母ベルフィディアが離れていき、一人で娘を育てなくてはならず、また、真実をひた隠しにして偽の人生を送らなくてはならなずドラックに逃げるも娘をいつも思うボブをいつもカッコいいディカプリオがしがなくも切ない男を好演してくれています。そして利己的で欲望に突き進む一人の男ショーン・ペンがいい味を出して演じてます。このボブとロックジョーもまた今のアメリカの分断が象徴的に描かれているのではないでしょうか。
娘に危険が及んで逃亡し、修道院に匿われるうちに内に潜む母から受け継いでいた「強さ」が表出してきます。「血」は争えないなと思います。でも、育てた父親の良心も持っていて、両親の良いところ、悪いところを両方受け継いでいてこの映画はそれをありのままに受け取るんですよと言っているのかなと思いました。そしてそれを良い方向に捉えて生きることが大事なのだと私は理解しました。
160分とちょっと長いのですが、映画の作りはとてもいいです。テーマ、ストーリー、構成もいいのですが、特に音・音楽とシーンが絶妙にマッチしていて臨場感を増幅してくれてます。
アップダウンが激し過ぎる道に酔う: 共感出来ないが理解出来るドラマ性
革命の名のもとにテロ行為を繰り返し、破壊活動がまるで生き甲斐のように、妊婦がマシンガンを撃ちまくる姿が衝撃的。前半のアグレッシブな活動からの16年後までの描き方がしっかりしていて、娘を抱いて逃走する父の姿は印象的。人種差別、白人至上主義、不法移民問題、分かりやすくそしてアメリカに於いて延々と続くこの戦いに身を置く人々の人生、選びたくない生き方だと、激しくアップダウンする道路に酔いそうになりながら感じた。本当にあんな道路が存在するアメリカはやはりえげつない。
レオは必ず泣きのシーンが作品の中にあり、今回もしっかり、それが娘を愛する父の涙ってのがよい。懐の深い先生ベニチオ・デル・トロとの共演によりレオらしさが際立つ演出、タフそうで弱い男が最近は彼の味。変態ショーン・ペンの恐ろしさは母親譲りの娘の強さの前では勢いが失せる。強そうで弱い男はショーン・ペンの真骨頂。監督は俳優達の味をしっかり分かってらっしゃる。戦いに生きる分厚い家族愛を描いたエンターテイメント作品。心地は良くないので共感はできないが飽きさせず面白かった。
やっぱりディカプリオ
色々もったいない
ディカプリオ主演、ポールトーマスアンダーソン監督、これだけで期待して観てきましたが、個人的にはかなりの不発。
まず、必然性を感じない長尺、
もうちょっと削れたでしょ、と思わざれるを得ないシーンがいくつかあります、
特に序盤がかったるい。
長尺の場合、後から振り返ってみて、納得感を与えてくれるような構成か、
ミッション・インポッシブルのようにずっと全力で突っ走るような構成でないと結構キツイ。
今年、前者を上手くやったのは国宝、後者は鬼滅あたりかと。
さて本作、
終始真面目な話なのはどうかと…
一瞬、タランティーノっぽい、70年代っぽい、そういう流れを期待しましたが、笑いもエンタメも乏しい、それでいて長い、どうなの?ってなる
ショーン・ペンの最後も全く笑えないし。
演者さん達は良かった、
ベニチオ・デル・トロの渋さ、
ショーン・ペンのイカれっぷり、
ディカプリオの円熟、
ほんとにもったいないに尽きる。
脚本、監督をチェンジでお願いします。
もしくは、実はディレクターズカット版とかあって、そっちの方がよほど面白いとか。
面白い!
全691件中、501~520件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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