「トランプ政権の妄想を挫く痛快作」ワン・バトル・アフター・アナザー 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
トランプ政権の妄想を挫く痛快作
観賞してからレビューまで随分と経ってしまったので思い出せる限り脳内で再生。
トマスピンチョンの作品がベースになっているとのこと。
古き良きWASPというか何だったらKKKの様なハイパー右派と爆弾を使った極左活動を各地で行うフレンチ75という団体の抗争を描いたエンタメ作品
登場人物はいずれもアクが強すぎて好みが分かれそう
ディカプリオはダイエットにも成功したようで前半は久々に格好いい登場だが、中盤以降はウルフ・オブ・ウォールストリートの様なダメ中年爆裂状態
だが本作では娘を救うためだけにあらゆる格好悪さを超越して奮闘しており、とても共感できる
テーマとしては白人対有色人種、男性対女性という二項対立がわかりやすく、特に白人男性側の異常さが際立っていて、形勢不利なマイノリティ側による勧善懲悪なるかという話の展開である
ストーリーに加えて画面の色彩や構図、アクションの観せ方がこれまでに観たことのない驚きに満ちており、映画ファンならぜひ観賞をおすすめしたい
特に終盤のカーチェイスは前評判通り見ものである
この作品が今公開されるということは、一期目のトランプ政権を皮肉るために脚本が練られバイデン政権下で撮影、編集になっていると思われるが、予想外に二期目が始まってしまいフィクションが現実に追い抜かれている様なところもありそうである
タイトルの意味は最後に判明
現在のアメリカ政権はこんな極左を頭の中に勝手にイメージして毎日妄言を振り撒き世界から苦笑を買っているのだろう
早く真っ当な世界に戻して欲しい
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