「奇妙なれど冗長な現代アメリカ風刺劇」ワン・バトル・アフター・アナザー シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
奇妙なれど冗長な現代アメリカ風刺劇
本革命家が拉致された娘を奪還する追跡アクションなんだけど、監督がポール・トーマス・アンダーソンなんで一筋縄ではいかない作品です。絶賛している人には悪いけど、3時間近い上映時間がすごく長く感じられ退屈しました。主人公と女革命家の馴れ初めの過去のシーンだけで1時間、15年後の本編に入っても、何かのメタファーや狙いがあるのかもしれないけど、一つ一つのシーンが長過ぎて疲れました。白人至上主義者の秘密結社やいまだに革命の夢を追っている連中やそのシンパなど、現代のアメリカ社会を風刺するために、あえて冗長な作り方をしているかもしれないけど、なんかあんまり心に刺さりませんでした。また、出てくる登場人物がことごとく感情移入できない連中なのも、長時間の作品を見続けるにはしんどい原因でした。役者では、ディカプリオが本当にイケテない親父役が妙にハマっていました。ヒロイックな役より情けない男の役が結構うまいんですよね。ショーン・ペンは、まあこの不快なキャラを見事に演じてました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
