「トランプ大統領はガザ停戦(?)に尽力した。で、フレンチ75は何を?」ワン・バトル・アフター・アナザー ヤマナさんの映画レビュー(感想・評価)
トランプ大統領はガザ停戦(?)に尽力した。で、フレンチ75は何を?
「銃を持ってその銀行に入って行く時、ダンス・リサイタルへでも行くつもりになっていたのか? 自分はフェイ・ダナウェイで、金をとって逃げ出せば、音楽が始まり、銃弾は誰にも当たらない、とでも思っていたのか?」(ロバート・B・パーカー『約束の地』より)探偵スペンサーが女性解放家気取りの女に言ったセリフ。そのまま、ボブが所属する革命グループ「フレンチ75」の面々にも当てはまるぞ。革命革命と騒いでいるが、四文字言葉でマリファナ吸って、しまいには銀行で老警備員を射殺する。ボブがぞっこんのペルフィデアは警察に捕まれば、さっさと仲間を売る。ボブの娘ウィラのダンスパーティー友達の方がまだ根性ありそうだ。普段は軍服、私服は紺ジャケ・チノパンのロックジョーが入りたがっているクリスマスの冒険者も雑だなあ。ロックジョーを入会させたのは、あんたらやん。それで間違ってたら、首にしたらいいやん。2回も殺すことはないよ。
じゃ、ワン・バトル・アフター・アナザーはおもしろくないかと言えば、そうじゃない。上映時間は162分あるが、全然ダレなかったし、眠くもならなかった。そこは、さすがポール・トーマス・アンダーソン。小難しいことを考えずに、育ての親と実の親との娘争奪戦を楽しもう。カーアクション映画が作りたかったポールの一本道を車三台が走るだけのカーチェイスは必見だよ。残念なのは、センセイの空手が見られなかったこと。ボブにヌンチャクで戦えることを見せてやって。
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