「オープニングからの映像の畳み掛けが素晴らしい。」ワン・バトル・アフター・アナザー mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
オープニングからの映像の畳み掛けが素晴らしい。
上映時間が3時間弱と結構長いが、飽きさせず、ラストに向かって面白さが加速する。
オープニングからの映像の畳み掛けが素晴らしい。この話の発端となる16年前の革命活動時代を、約30分ほどで描く。革命家の女と敵対する軍の警部が性的関係になってしまうという、あり得そうにない話を端的な映像で凝縮して語りきってしまう。
監督自身が脚本、演出、編集をしているからかもしれないが、この畳み掛けは、やはり非凡だと思った。
この監督の作品「ファントムスレッド」のオープニングからの滑らかでうっとりとする魅力的な映像を思い出した。
この監督は、何を撮っても面白くできる独特の「筆致」があるな〜と改めて思った。今回も、その映像「筆致」を味わうだけでも大満足の映画だった。
話は、結構楽しい(?)話で、ラストは意外とさわやかでよかった。
レオナルド・ディカプリオの汚そうな親父姿が泣けるほど良かった。でも、マッチョでちょっとネジが外れている軍人役のショーン・ペンの怪演がその上を行くほど素晴らしい(全然感情移入できない役)。
で、そのショーン・ペンをまたまた上回るような革命の闘志で母親役のテヤナ・テイラーが凄い。
でかいお腹(妊娠中)で機関銃をぶっ放すカットは強烈。
そして娘も同じアングルでぶっ放すシーンが出てくる。
多分、ポール・トーマス・アンダーソンは、このシーンがこの映画をやるにあたって一番に思いついたのでは?と思った。とても端的で、この親子の関係を象徴的に語っているシーン。
その娘役のチェイス・インフィニティもよかった。
ベニチオ・デル・トロの「先生」も楽しいし。
何度も見たくなる映画、というか、この映画好きと色々と語り合いたくなる映画。
亞LEXさま、コメントありがとうございます。
>この映画、色々と隠れたメッセージがありそうな感じしませんか?
私もそう思います。この映画が好きな人と、お酒を飲みながら語り合いたい気持ちになる映画でした。
私は、娘のウィラが、血のつながりを気にせず、いい娘でいてくれて嬉しかったですね。ちゃんとディカプリオのお父さんを好きでいてくれるのが良かったです。
PTAの映画は初めてでした。母と娘の機関銃シーン、二人とも打ち終わった顔が「快感...」って感じ
この映画、色々と隠れたメッセージがありそうな感じしませんか?
エンドロールの曲も3曲ぐらい、曲調の違う曲で、これにも意味あるんだろうなと思いました。
こんにちは
「タイタニック」や「ロミオ+ジュリエット」の、
あの美しかったディカプリオが30年後、こんな
オジサンになっちゃって‼️
でも、なんか愛すべきキャラクターでしたね。
母親の血を受け継いだ娘もカッコ良かったけれど、
デルトロのセンセイがすごい好きでした。
あとあのアップダウンのハイウェイ、
面白かったですね。
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