「ディカプリオのダメ親父っぷりとショーン・ペンのキモい演技が良かった」ワン・バトル・アフター・アナザー モっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ディカプリオのダメ親父っぷりとショーン・ペンのキモい演技が良かった
大絶賛の評価が多いので気になって鑑賞。
自分にはあまり合わなかったが次が気になる緊迫した展開や笑いとアクションシーンが盛りだくさんで面白かった。
さらに、キャストの演技力が高水準で特にメインキャラの以下の3人の演技がそれぞれ別ベクトルに素晴らしかった。
○ レオナルド・ディカプリオ
自分が子どもの頃の洋画イケメン俳優と言えばトム・クルーズやブラピ、キアヌ・リーヴスなどに加えてレオナルド・ディカプリオが当たり前のように名前を挙げられていた。
今でもイケメン俳優として活躍しつつも昔とは違う新たなスタイルを確立した御三方と比べて、レオ様とは呼び難い中年オジサンのような風貌になってしまった今作ディカプリオだが、その見た目を活かして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あたりから『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を経て、「頼りないけどどこか憎めないダメなおじさん」の演技に磨きがかかってきた。
今作でも逃走中に落っこちて捕まるわ、狙撃を当たり前のように外すわで主人公らしからぬ情けなさだったが、ラリってる状態でも娘にめっちゃ過保護だったり再会した時のハグのシーンなど色々な場面で娘への愛情が伝わるので良い父親なのがよく分かる。
映画全体で見るとボブがウィラを救出したわけではないので主人公なのにほとんど何もしてないようなものだがラストでウィラの心を救えたことが最も重要な役割を果たしていたと思う。
○ショーン・ペン
ロックジョーを予告で見た時は敵を一生をかけても徹底的に追い詰める冷酷な軍人のイメージだったが実際は追いかける理由が敵の女への執着と自分の地位を守るためというなかなかのクソ野郎だった。
ボブの妻であるペルフィディアへの執着もキモかったが個人的には捕まえた娘のウィラと出会ってから親子と確定する前からずっと自分勝手なイメージの父親面をしていたところがめっちゃキモかった。
性癖を壊されるというのは序盤のコイツのことを言うのかなと思った。
○チェイス・インフィニティ
ごく平和に暮らす女子高生だったが親の秘密のせいで身柄を狙われて逃亡する道中で実の父と母がクソ野郎だと知らされる実質主人公のようなキャラを見事に演じていた。
ラストのカーチェイスや待ち伏せている時の緊迫した表情がリアルですごかった。
おそらく将来的にビッグタイトルの映画でまた彼女の名前を見かけられるかもしれない。
他のキャストだとベニチオ・デル・トロ演じる空手のセンセイが謎が多いが面白いキャラだった。
1番の謎は道場に映画『スーパーマン』のポスターが貼ってあったが何故か日本語版だったこと。
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