「革命家母娘に振り回されるレオパパが愛しい」ワン・バトル・アフター・アナザー rexさんの映画レビュー(感想・評価)
革命家母娘に振り回されるレオパパが愛しい
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革命家の一味というより、三流革命家たちの革命ごっこに巻き込まれた平凡な男という感じのボブ。
暗号は忘れるし銃は外すし、全く冴えないのに、なぜかチャーミング。
ショーン・ペンは憎たらしいほど、演技が恐ろしくうまい。
彼が演じる変態的で執拗なロックジョーとボブの追跡劇に、白人至上主義と権威主義、ネイティブアメリカンの社会的地位の低さなど、根強く残る差別を絡める。
優しい人間に描かれがちな性的マイノリティの友人が、ウィラを裏切ったり、ネイティブアメリカン(だと認識してますが違っていたらすみません)の追跡者が意外にもウィラを助けたり、誰が裏切るかわからないシナリオがハラハラする。
血よりも、人種よりも、人をつなぐのは一緒に過ごした時間。
疑心暗鬼になった娘に、「パパだよ」と無心に答えるレオ様。うっかり涙腺が緩んでしまった!
この映画はアクションではなく、ホームドラマなのかもしれない。
またウィラのために、レオパパは奔走するんだろうな。
ちなみにウィラが修道院で放り込まれた部屋の名はパンチョ・ビラ。メキシコ革命の英雄。ウィラの未来を示唆しているのかもしれない。
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