「終わってる国の終わってる人達の物語」ワン・バトル・アフター・アナザー がらさんの映画レビュー(感想・評価)
終わってる国の終わってる人達の物語
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TBSドラマの「VIVANT」は面白いけどテロ礼賛になるから海外進出できなかったと聞いたことがあるが、この映画だって登場人物は全員テロリストで誰にも共感できない。終わってる国アメリカで終わってる人たちがジタバタして、「父親の愛だけは守ったぜ」と惨めな人生を慰める映画。なんの救いにもなりなしないがおじさんの自慰には役に立つ。
さらにひどいのは、仇役のショーン・ペンが主人公たちの知らないところでこっそりと殺されるラスト。未熟な観客の溜飲を下げさせるためだけに用意しましたとでも言っているようで、あのラストのせいでこの映画には作る意義も正義も何もないように感じる。
ただ中盤でディカプリオにベネチオ・デル・トロが言う台詞は、PTAら名だたる映画人たちが「お前がトムクルーズに負けてないって、俺達は知ってるぜ」と言っているようでもあり、そう思って観ると趣深いとは思う。
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