「ジャナイホウじゃないポールアンダーソン」ワン・バトル・アフター・アナザー ざむざむさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャナイホウじゃないポールアンダーソン
骨太の人間ドラマを撮る巨匠の方のポールアンダーソン監督で、原作がこれまた米国文学の異端児で巨匠のピンチョン。
ピンチョン作品はドライブ感が痺れるものの、ストーリーは複雑すぎ、人物は多過ぎで何がどうなっているのか理解できなかったりするし、ポールアンダーソンは没入感はすごいけど、登場人物はアクが強いどころじゃなくて共感できる位置は北極点より遠い。
で、映画評は「面白い」の嵐だったが、半信半疑だった。
が、確かに面白い。
信じられないようなストーリーに理解不能な登場人物が踊り続ける。
常人じゃない登場人物ばかりなので何が起こってもまったく不自然に思えない。
結果十分に一回のクライマックスがあるアート映画が誕生。
文豪と巨匠が醸し出す壮大なドタバタ劇の果てに米国社会の闇がくっくり浮かび上がる仕組みになっており全力に鬱展開で気分が良い。
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かばこさんのコメント
2025年10月10日
共感とフォローありがとうございます。
こちらからもフォローさせていただきますね
よろしくお願いいたします。
盛りだくさんでそつなく、欠点思いつかないのに、私にはなぜか心に残らなかったのですが、盛りだくさん過ぎて一つの出来事の余韻に浸るヒマがないからかも、とざむざむさんのレビューを読んで思いました。
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