「映像のカッコよさ」ワン・バトル・アフター・アナザー Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
映像のカッコよさ
ポール・トーマス・アンダーソンってP.T.A.って略すらしいんだよ。
かなり前に《インヒアレント・ヴァイス》ってのを観たんだけど、めちゃくちゃカッコ良かった。でも内容はさっぱり分かんないの。
今回もそうなるかなって思ったんだけど、予告編が面白そうだったし、観たんだよ。
今回は分かった。
まずレオナルド・ディカプリオがダサいおっさんでイイの。よく、こんなにカッコ悪く撮れるなって思っちゃった。
ストーリーは若干いかれた性癖をもった人たちの話から進むの。
それで娘ができて、娘とディカプリオの話なんだよ。
ディカプリオは移民の解放をやってて、足を洗ったっぽいんだけど、また捕まりそうになんのね。それで娘と逃げんの。
なんか追いかける方は白人至上主義の人たちっぽいんだよね。
ひたすら合言葉が出てくるんだけど、ディカプリオが忘れてたりして、面白いの。
色んなシーンが、予想を裏切る台詞や展開で進んで、ちょっといいんだよ。
それで色んなことがあるんだけど、ラストのカーチェイスのシーンがすごく良かったの。
映像がいいよね。ちょっとスピルバーグの《激突》も思い出したな。
このシーンのちょっと前で白人至上主義の殺し担当みたいな人が出てくるんだけど、ラコステのセーターみたいなの着てんだよね。なんか典型的な人の良いアメリカ人って感じなの。そいつらが白人至上主義を純粋に信じて過激なことをやるのがらしかったな。
それで、その殺し担当と娘とディカプリオで車のシーン。
娘が機転をきかせて殺し担当をやっつけるのね。
そこにディカプリオが駆けつけると娘は合言葉を叫ぶんだよね。ディカプリオは「もういい。父さんだよ」ってまた合言葉言わない人になるんだけど、ここでの“Who are you?”がいいね。
娘はDNA鑑定やられてて、ディカプリオは実の父じゃないことが分かってんの。そこも含んで“Who are you?”。ディカプリオの「父さんだよ」で解決するのもいい。
面白いシーンで進んでくけど、基本はオシャレ映画だと思う。
とにかく最後の車のシーンが印象に残ったな。
ポール・トーマス・アンダーソン面白そうだから、他の未見のも観てみよ。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
