「絶えぬ闘いの果て」ワン・バトル・アフター・アナザー マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
絶えぬ闘いの果て
レオナルド・ウィルヘルム・ディカプリオ
1974年ロサンゼルス生まれ
カウンター・カルチャーに馴染む家庭に
育ち子役時代にCMに出演
19歳の時の「ギルバート・グレイプ」
24歳で「タイタニック」で大ブレイク
21世紀に入るとマーティン・スコセッシ
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
やクリストファー・ノーラン級の
「インセプション」など有名監督と
組んで主演作に出続けている
昨今はかつてのイケメンレオ様の
印象と異なりデニーロ張りに
様々な怪演を器用にこなし
どんな監督とも組める俳優である
環境活動家の側面もあるが
代用肉のハンバーガーショップは
経営が傾いたりそっちはあんまり
真剣みはなさそうである(?)
というレオさん主演の今作
どうだったか
世界観もストーリーも
呆気にとられるほどシンプルながら
キャラクターの置き方が巧く
こうなるとこのキャラは
どう動くのかとかなど
どういう展開になるのか
観客に考えさせるよく出来た
映画だと素直に思った
スピルバーグがハマって3回観た
とかいう触れ込みもあったが
それもわかる気がした
どう見てもテロリストだが
あくまで革命と名乗ったり
カリフォルニアやメキシコ
といった実名は出てくるが
あんまり時代考証とかは細かく
考えていない感じ
(16年前なのにパルフィディアを
捕まえた警官たちがセルフィしたり)
あえてそうすることも先を
考えさせない狙いなのでしょう
いきなり16年飛ばして
ボブが合言葉忘れてたり
発信機が機能しなかったり
シンプルに観客はどーすんのこれ
って感じてしまうところに
キャラクターがどんどん動いて
いくのである
センセイの活躍っぷりも
最高だった
個人的には終盤の荒野のカーチェイスシーン
望遠レンズで起伏する道を延々映し続け
追手に対処する方法はなんとなく予想
しつつそうきたか!と思わされました
一個一個のシーンのそれが連続する
から面白いんでしょう
世界観やストーリーによらない
別に世界も救わない
正しい事もしちゃいない
時には革命のために
今は家族のために
One Battle After Another
(戦闘、戦闘、また戦闘)
描写や展開で面白い映画になるんだな
というのを久し振りに感じさせて
くれました
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