「白人至上組織と抵抗活動社会のバトルに生きるAmerican Girl」ワン・バトル・アフター・アナザー カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
白人至上組織と抵抗活動社会のバトルに生きるAmerican Girl
ワン・バトル・アフター・アナザー
実際にアメリカでは、ブリンク75の様なテロにアナキス活動やクリスマスの冒険者の様な白人至上主義組織が進行中なのだから、映画で見ていてヒリヒリする。
そして、そんな環境に母娘共に革命家の血が煮えたぎっているあの機関銃連射画面と、
都会の荒っぽいカーチェイスと荒野のダウヒルの追走劇がこの映画のキモだな。
それにくらべ、ディカ様の情けないこと。状況をクソばっかりしか言えないダメ親父であり、妻に引っ張られ、妻の助手でしかない。
そしてもう1人のクズ親父の出現にラストまで目が離せなくなる。
そんな背景があっても、娘は拉致されてもドンドン1人で脱出して、種違いの親父を宥めて、事件終えたらサッサと3時間ドライブして抗議デモ支援に参加すると言うのだからタフな娘。
それにしても、出演者の性格が細かく描写され心理的描写より活動とアクションで展開がされ、生活環境も活動家達や移民達の生活と結束の連携が詳細でリアル感があり音響のリズムとともに引き込まれた。
楽しめたが、年寄りには繰り返しが多く長かった。
レビュー77
( ̄▽ ̄)
ワン・バトル・アフター・アナザー
One Battle After Another
2025/アメリカ
ベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭で受賞歴を誇るポール・トーマス・アンダーソンが、レオナルド・ディカプリオを主演に迎えて手がけた監督作。
トマス・ピンチョンの小説「ヴァインランド」からインスピレーションを得た物語で、冴えない元革命家の男が、何者かにひとり娘を狙われたことから次々と現れる刺客たちとの戦いを強いられ、逃げる者と追う者が入り乱れる追走劇を展開する。
かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ。
そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。
娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じるボブだが、無慈悲な軍人のロックジョーが異常な執着心でウィラを狙い、父娘を追い詰めていく。
逃げ続ける中で革命家時代の闘争心を次第によみがえらせていくボブを、レオナルド・ディカプリオが演じ、
ボブの宿敵であり、娘ウィラに執拗な執着をみせる軍人ロックジョーをショーン・ペンが怪演。
ボブのピンチに現れる空手道場の謎のセンセイ(先生)をベニチオ・デル・トロ、
ボブの革命家仲間をレジーナ・ホール、
妻でカリスマ革命家をテヤナ・テイラーが演じ、
新進俳優チェイス・インフィニティが娘ウィラ役を務める。
ワン・バトル・アフター・アナザー
One Battle After Another
2025/アメリカ
^_^
字幕のない部分の補足
### ラストのシーンの概要
-ウィラはラジオ(または無線)でオークランド(Oakland)での抗議デモのニュースを受け取ります**。
このニュースは、移民や人種差別に対する大規模なデモの発生を報じており、ウィラの心に火をつけます。
字幕がない英語の交信部分は、このデモの緊急性や参加を呼びかける内容(例: "Protests are erupting in Oakland—join the movement now!" のような呼びかけ)で、ウィラの決意を促すものです。
### ウィラの活動
- ウィラはこの無線連絡を受けて、**オークランドの抗議デモに参加するために3時間のドライブに出かけます**。
- これは、ウィラが両親の革命精神を引き継ぎ、新たな世代として闘争を続ける象徴的な行動です。
映画はここで、Tom Pettyの「American Girl」をBGMにウィラの前向きな笑顔で締めくくられ、希望と継続的な抵抗のメッセージを残します。
このシーンは、監督のテーマである「愛と革命の継承」を体現している…
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