「【”革命家の血。そして父の娘を想う姿。”今作は元革命家の情けない姿と、誘拐された娘を助ける為に車で爆走するシーンの対比や、白人至上主義者の屈折した心模様も印象的なヒューマンアクションドラマである。】」ワン・バトル・アフター・アナザー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”革命家の血。そして父の娘を想う姿。”今作は元革命家の情けない姿と、誘拐された娘を助ける為に車で爆走するシーンの対比や、白人至上主義者の屈折した心模様も印象的なヒューマンアクションドラマである。】
■ボブ(レオナルド・ディカプリオ)は、元”フレンチ75”と言う移民を支援する革命組織のメンバーであり、16年前に黒人の妻ペルフェディア(テヤナ・テイラー)が逮捕されてから、一人娘のウィラ(チェイス・インフィニティ)を可愛がり大切に育てながら、潜伏生活を送っている。
ボブは16年の間にダラシナイ中年男になり、可なり娘ウィラに小馬鹿にされながらも、彼女を大切にしていたが、或る日彼女が何者かに誘拐される事件が起こり、娘を助けるために弛み切った身体を気合で立ち上げるのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・個人的に、今作のベストキャラは、白人主義者でありながらペルフェディアに、ピシピシされてハゲシク勃起してしまうショーン・ペン演じる軍人のロックジョーである。
非常に複雑な性格の持ち主ながら、そのキャラをショーン・ペンが、漂う悲哀と少し笑ってしまうシーン多数で演じているのである。
特に、白人至上主義なのに、黒人のペルフェディアに捕まり、ピシピシされて勃起してしまうシーンからの、”ヤラレテシマウ”シーンは可笑しさと哀しみを感じてしまうのである。男って生き物は、哀しいなあ・・。
・又、レオナルド・ディカプリオ演じるボブも良いのだな。
チョイ、頭髪もやばい感じだし、娘に小馬鹿にされるオジサンで、娘が誘拐された時に昔の仲間(ベネチオ・デル・トロ)に助けを求める際に、合言葉が出て来ない姿も、オジサンあるあるである。
まさか、レオナルド・ディカプリオの頭髪は”素”で演じてないよね。メイクだよね。”素”だったら、相当ヤバいぞ。ブラッド・ピットに可なり格好良さで差が付いちゃうぞ!
・ロックジョーが、ウィラの事を”ペルフェディアに、逆レイプされたので・・。もしかしたら・・。”と心配そうな表情で白人至上主義者の団体のお偉いさんに言う台詞は脳内爆笑であった。なんだそれ!!
そして、ロックジョーはウィラを誘拐し、親子関係があるかどうかを検査キットで調べるシーンも、可笑しいのである。で、結果は横線が検査キットに示されて・・。(映画、観てね!)
・そして、彼はウィラを車に乗せ、メキシコ国境付近の起伏の激しい直線道路を突っ走り、彼女を暗殺組織に渡すのだが、依頼を受けた男は逆に暗殺組織を虐殺し、ウィラは手錠を掛けられたまま、車で逃げ出すのである。流石、革命家の娘である。
一方、ロックジョーは何者かに狙撃されるが、根性で立ち上がり血だらけで歩き始めるのである。凄いなあ。
けれども、彼は白人至上主義者の団体のお偉いさんに迎えられ、念願の個室を与えられるのだが、彼が椅子に座り感慨に浸りつつ目を閉じていると天井の排気口からはガスが静かに噴霧され、彼は息絶えるのである。
悲哀とアイロニー極まれりのシーンである。
・ウィラを追って来る別の謎の男。
彼は白人至上主義者の組織の殺し屋なのだが、ここでのメキシコ国境付近の起伏の激しい直線道路でのカーチェイスシーンは、見応え充分である。
更に、ボブも猛スピードで追って来るのだが、ウィラは起伏を利用し、車を停め気付かずに激突した男を撃ち殺すのである。再び、流石、革命家の娘である。
<そこに、到着したボブ。
彼は娘ウィラに合言葉を言いながら近付くのであるが、ウィラは父に向かってダッシュで走り、抱き着くのである。
今作は、元革命家の情けない姿と、誘拐された娘を助ける為に車で爆走するシーンの対比や、白人至上主義者の屈折した心模様も印象的なヒューマンアクションドラマなのである。>
ロックジョー、哀しき男でしたね笑
欲望に勝てず、娘を殺さなければならないけど自分で手を下す勇気はない。ターミネーターみたいに復活したところも最強やん!ってちょっと笑っちゃいました😏
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