ザ・フー キッズ・アー・オールライトのレビュー・感想・評価
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英国最高峰バント
ザ・フー、久しぶりに聴いたバント名、遥か昔から聴いてたが、と言っても「セルアウト」「ネクスト」「ライブ・アット・リーズ」「ミーティ・ビーティ」が主であったが、この映画を観たらザ・フーが好き過ぎになった。
ピートの作り出すメロディの良さ、ギターを弾きながら常に動き廻るピート、喜びを体現してるのか、何かが乗り移ってるかの様だし、たいしたギターソロも無いのにかっこ良すぎるギタープレイ、ドタバタしっぱなしだが的をえているキースのドラム、おちゃらけたキース、ピートと対照的に動かないが指先がウネウネ動き廻るジョン、ロジャーのボーカルまで良く聴こえてきた。おふざけの多い4人のメンバーのインタビュー、すべてが素晴らしい。きっと生でライブを観てたら相当好きだったろうなぁと思う。
映画鑑賞後、自分の持ってるアルバムすべてを聴き直しほぼ全アルバム傑作に聴こえてきた、いままでおとなしく聴こえてた「トミー」まで傑作になった。ライブの荒々しさと違って繊細なアルバムである。「フー・アー・ユー」も好きな曲になった。
おちゃらけを周りに振り撒くキースが泣ける。
今更ながら自分の中で英国最高峰バントになった。
遥か昔から知ってたのに良さが倍以上になった、相当好きさせてくれたきっかけを作ってくれた有難い映画。
同時期観た「ツェッペリンビカミング」と比べてしまうが、ライブの良さでザ・フーかな。映画としても良かった。
当時観客はピートがギターを叩き付け壊すパフォーマンスを楽しみにしてたらしいが、キースのドラムを蹴散らすのと同様、楽器がもったいないと思うが、これもザ・フーの一面でありかな。
一本の映画としてクール
The Whoは、今でもたまにSpotifyで聴く。そんな時目に飛び込んできたのが、映画館に掲示されていた今作のポスター。40年程前、先輩の下宿で、ライブビデオを観て盛り上がっていた頃を思い出し、懐かしくて鑑賞。
とにかく、演奏場面を大事にしたつくりがなされているので、どっぷりと浸り込んで観られるし、所々に挟まれるインタビューシーンによって、楽曲の解像度があがる構成がよく、全曲、歌詞の字幕がついていたところもありがたかった。
自分はすっかり、The Who=モッズと思い込んでいたのだが、今作の中でピート・タウンゼントが「モッズに気に入られたのは、攻撃的だったからだ」とインタビューに答えていて、「彼の中では、モッズに対して全然距離感あるんじゃん」というのが一番の衝撃。
改めて、メンバーたちがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている「さらば青春の光」を観返してみたくなった。
今作を一本の映画として観ると、「マイ・ジェネレーション」の意味が反転するつくりと、「キッズ・アー・オールライト」で締めくくるというクールな視点に痺れた。
CSI
フーを好きになれないコンプレックス
フーを好きになれないコンプレックスを持ってまして、このドキュメンタリーを観たら大好きになるんだろうと思ったら、いや、好きじゃない、やっぱり(笑)
なんなら観る前より好きじゃなくなった(笑)
この映像では、ボーカルの人がソバージュのロングヘアーで素肌にレザー着て前あけて十字架のネックレスしてて、ハードロックやメタルの人みたい(笑)
あとアメリカのサーファーみたいな時もある(笑)
モッズ族が崇拝してるバンドのイメージだけど、ボーカルはモッズっぽくないですね…
「My Generation」といえばフーよりジュンスカが思い浮かぶんですが、ジュンタさんが腕を回転させてギターを弾いてたのはピート・タウンゼントの影響では?
ピート・タウンゼントはステージでギター壊しまくってるけど、ステージで楽器を壊すのはポール・シムノンよりピート・タウンゼントが先だったのね(笑)
キース・ムーンもドラムを壊してますね…
ピート・タウンゼントとキース・ムーンは、よく話に名前が出てくるけど、ボーカルの名前って出てこない(笑)
思うに、フーって、この2人のバンドだといえるのじゃないでしょうか?
「My Generation」も「The Kids Are Alright」も好きだし、いい曲だと思うけど、他の曲は…
ビジュアルも好きじゃないしな…
1stの時みたいなクールでオシャレなモッズスタイルがいいのにな…
「My Generation」で始まり「The Kids Are Alright」で終わるドキュメンタリーです。
ロックは俺の子守唄
熱量半端なし!
The Whoでお腹いっぱい。
The who は現代を生きる魂達への祝祭だ。
ライヴ・アット・キルバーン1977』に続き、『The Kids Are Alright』を観た。
どちらも45年前の映像で、70歳の今、画面に映る彼らを眺めていると、時の隔たりの深さを感じます。
若い人には、この奇跡のような演奏はどんな風に届くのだろうか。もし、存在そのものを祝う祭りのように感じるなら、私もまた若い人に負けず、The Who の本質に触れているのかもしれない。
キースとピートの迫真の演奏。友情・絆をぶつけ合うような言葉。ロジャーもジョンも、それぞれが自分の役割を全力でぶつけ合う。4人の熱量がぶつかり合うステージに、思わず胸が熱くなり、夭折したキースの姿に、どうしても涙がこぼれてしまう。
当時の彼らの演奏は、東京の下町で、ドーナツ盤2曲とわずかな記事や写真にしか触れられなかった半ば不良じみた私に、こう語りかけてくれていた――「拗ねるな、元気に生きろ」と。その一音一音が、意欲であり、希望そのものだった。
そして今、あの熱を受け取った一人として、次の世代の同事にどこかで響いていけるように、彼らの音を胸に刻んでいます。素敵な映画でした。
バワフルだがやかましい?!
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