パトリックとクジラ 6000日の絆のレビュー・感想・評価
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海の映像は美しいです
ドキュメンタリー映画ですね
クジラが大好きで特にマッコウクジラが大好きなパトリックさんの記録映画ですね
クジラにカメラを取り付けるとか、クジラとの接近なんて怖いだろうに…でも迫力があって素晴らしい映像です。
ただ【オーシャンズ】をイメージしてたので少し物足りなさを感じてしまいました
マッコウクジラの近接映像
アメリカ・ウォール街で弁護士をしてお金を貯め水中カメラマンに転身し、BBCの海洋ドキュメンタリー・ブルー・プラネットIIで撮影を担当した経験を持つパトリック・ダイクストラ。少年時代に博物館で見たシロナガスクジラのレプリカに衝撃を受けてクジラに魅了された彼は、世界中を巡り、20年にわたりクジラを追い続けていた。2019年のある日、ドミニカ沖の大西洋でメスのマッコウクジラと遭遇した。そのクジラはパトリックに興味を持ち、近づいてきてコミュニケーションを取ろうと3Dスキャンをしてきた。パトリックはそのクジラにドローレスと名付け、彼女が知られざる生態を教えてくれると信じ、彼女にカメラを装着して深海の様子を映そうと再び彼女を捜しはじめた。さてどうなる、という話。
シロナガスクジラがブルーホウェールなのは良いとして、マッコウクジラがスパームホウェールと英語で言うんだ、と言うことがまず衝撃だった。
精子クジラ・・・なんか気の毒な名前。調べてみると、頭の液が精子だと思われてた事が命名の由来らしい。じゃあメスは?なんて思うけど。
そのマッコウクジラの生態を知ろうと慣れたメスのマッコウクジラにカメラを取り付け深海撮影に挑戦するところが最大の見せ場のように思えたが、カメラの取り付けだけでもなかなか大変なんだということが理解できた。
美しい海やマッコウクジラの近接映像は必見。
そこだけでも観る価値あり。
言葉を越えたクジラの感情が見える映画
クジラ愛に溢れた、濃密なクジラ映画でした。
て、そんなのはタイトル見りゃわかる話だと思いますが笑
息を呑むような、圧倒的な映像、それはもう当然のごとくあります。
人生をかけてクジラを追いかけて、触れるくらいの近さに普通に来れてしまう、そこまで既に到達してる人が撮ってるので、「貴重な映像撮れました」なんてレベルはとっくに超えてしまってる、もの凄い絵の連続です。
そんな凄い映像を、撮り手であるパトリックさん(ご本人がクジラと接触するとこは当然別の人が撮ってると思いますが)の語りを交えて映して行く、それだけの、、まあシンプルな映画です。
それがしかしまあ、濃密で。
そしてなんかこう、感情に訴えかけてくるところがあるのです。
ものすごく。
ネイチャーものって、映像見て凄いなーと思っても、結局のところ結論がよくわからんというか、「こんなにも素晴らしい自然を大切にしましょう」「私たち人間も同じ地球の仲間なんだからかけがえのない地球を守りましょう」とかいうのもどうも嘘くさいし、この映像見て感動してる感情の置き場がよくわかんないとこあると思います。
、、ないですかね?
まあ自分の見方がひねくれてるだけかもしれないですが(笑)。
この映画を見て、初めて、ああこれは大事なことなんだ、と心の底から思えたかもしれないです。
映画の中では、啓発的なことや、押し付けがましいメッセージとか、一切言ってないです。
それでも、この人たちがこれだけクジラに魅了されて映像に残している意味が、おためごかしでなくそれが人間自身にとっても本当に意味があるとなのだと、それが理屈を超えて自分の価値観の中に落とし込まれたような気がしました。
ほんとに理屈でなく、感情で伝わってくるんですよね。
見てもらったらわかるんじゃないかと思います。
こういうことを感じる能力を持った人間という存在が、文明を築いて科学を発展させ、歴史を積み重ねて、今このクジラたちの不思議な世界の入り口に触れることができている。
そんな映像を今目の前に見ることができている今日の自分の幸運を思いました。
兎に角クジラが好きなのね。
素晴らしい映像です。ジャンルとしてはドキュメンタリーになるのかな?
ただ、何かを深掘りすることなく、ただそこにいる大好きなクジラを撮り続けた映像の数々。パトリックさんのセンチメンタルなモノローグは悪くはないけど、もうちょっと少なくても良かったかも。(撮れ高の問題とは御本人の弁www)
舞台挨拶があったので、パトリックさん御本人のお話も直接聞けましたが、兎に角クジラが好きで、会いに行った記録となっています。
それがダメな訳でもないけれど、「映画として」考えると撮影期間とそのご苦労を踏まえても★2が精一杯かな。(^_^;)
BBCやNHKにも負けないクジラの映像は堪能できます。
それ盛ってるで
絆
あっという間に終わった
年間300日は海に出て、20年以上にわたってクジラを記録し続けて...
年間300日は海に出て、20年以上にわたってクジラを記録し続けてきたカメラマン、パトリック・ダイクストラとマッコウクジラとの交流を描いたドキュメンタリーです。
冒頭、10頭以上のクジラが水面近くで静かに立って眠っている傍に彼が泳ぎ寄る姿を見るだけで「わぁ~」と声が洩れてしまいます。彼は区域のクジラの群れそれぞれを認識し、その一匹一匹を個体識別しています。そして、何年もの時間を掛けてクジラとの距離を詰めようとするのですが、それでも親しく成れたのは15匹程度、手を伸ばせば触れる程に近づき意思が通い合うと思える程になれたのはたった2匹なのだそうです。その経緯を描く映像がとにかく雄大です。
僕自身はクジラに特別な興味はないのですが、本作を観ていると生き物としてのクジラに沸々と興味が湧いて来ます。
「ええっ、こんなに群れるの?」
「クジラにはなぜそれが分かるの?」
と「?」や「!」が次々噴き出て来るのです。
しかし一方で、「いい絵を撮りたい」と人間が欲をかいて近付くと、十年かけて築いたクジラとの信頼関係もたちまち瓦解してしまうというのも非常に示唆的でした。
クジラを追うカメラマンは世界中に多くおられるでしょうが、こんな映画が出ると「やられたなぁ」と嘆息するのではないでしょうか。クジラ好きは勿論、海好き、生き物好きの人は必見の作品です。
思った以上に地味
2025年劇場鑑賞231本目。
エンドロール後映像無し。
クジラを追ったドキュメンタリーですが、パトリックさんとの絆を強調したタイトルなのでパンダ映画のフーバオみたいに泣ける感じを想像していたのですが、そうでもなかったです。思っていたよりクジラって人間を個として認識してくれるんだな、という所には驚きでしたが、出落ち感というか、それを知ってしまった後は消化試合みたいな感じでだんだん退屈になってしまいました。最後の上下逆転の映像だけは空にパトリックとクジラが浮かんでいるみたいできれいでしたけどね。
集団座礁したクジラを観に行くくだりは良かったので、もっと陸でのパトリックの様子があれば(どうやって資金調達しているのかとか、海に行く準備のところとか)ドキュメンタリーとして面白くなったのになと思いました。
意思疎通
灼熱の夏にという意味でも素晴らしかった。 クジラ、いやクジラさんと...
【水中カメラマン、パトリックがマッコウクジラの群れと長きに亙り交流するシーンを描いたドキュメンタリー映画。神秘的であり、クジラの不思議を感じさせてくれる映画でもあります。】
ー 水中カメラマン、パトリックが、子供時代に博物館で、シロナガスクジラの模型を見てその大きさと美しさに衝撃を受け、息のつまる弁護士の職を捨てて、カメラマンの道に進んだ事が彼自身の口から語られるが、ちょっとビックリする。
だって、ウォール街の弁護士だよ。年収が・・、などと思った私が浅はかでありました。ー
パトリックはマッコウクジラの群れを長きに亙り追い続け、特にドミニカの海に棲む”ドローレス”と名付けた雌のマッコウクジラと、特に交流を深めていくのである。
マッコウクジラの数体が垂直の姿勢で蒼い海中に漂っている姿は、何だか、神秘的ですらあるし、不思議な生態だな、と思いながら鑑賞する。
不思議な生態と言えば、マッコウクジラの雄が群れで座礁し、海岸に等間隔で打ち上げられている姿を哀し気に見て回るパトリックの姿。彼の説だと、マッコウクジラは仲間同士の絆が強く、一匹が座礁すると心配して他の鯨も座礁してしまうそうである。
パトリックがキャンオープナーと名付けたマッコウクジラとも交流を重ねていくシーン。どのように撮影したのか分からないが、人間と鯨があんなに近い距離で同じフレームに映っているのは初めて見たし、ビックリしたなあ。
そして、キャンオープナーがパトリックに我が子”ホープ”を託し、深海に餌を求めに潜って行くシーン。その後、船上で興奮気味に話すパトリックが”赤ちゃんを預けられたよ!”と話す姿も良かったな。
<今作は、水中カメラマン、パトリックがマッコウクジラの群れと長きに亙り交流するシーンを描いたドキュメンタリー映画。神秘的であり、クジラの不思議を感じさせてくれる映画でもあります。>
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