劇場公開日 2025年7月12日

砂時計サナトリウムのレビュー・感想・評価

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2.5む、難・・・すぎる。

2025年7月20日
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鑑賞方法:映画館

難しい

見るのを何となくためらっていた、というか怖がっていたんですが、ノーランのドキュメンタリーというものに惹かれて思い切って・・・そして撃沈。
確かに冒頭8分しかなかったドキュメンタリーは結構有意義な気がしましたが、いかんせん本編が難解すぎました。少しは予想したはずで覚悟を持って臨んだのに、その遥か上をゆく超人的な内容と世界観に全くついていけませんでした。
分かったこと、それは、一切描かないんだぁ、ということと、想像を絶する大変さと疲労感というものぐらいでしょうか、大変・疲労というのはクエイ兄弟のです。ゆえにこのタイトル、この内容なのか!と思ったほどです。

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SH

3.0ブラザーズ・クエイの19年ぶりの新作! テイストは大好物だが、いかんせん難解すぎる……。

2025年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『ストリート・オブ・クロコダイル』(86)や『ベンヤメンタ学院』(95)で知られるブラザーズ・クエイの19年ぶりの新作ということで、期待に胸を膨らませながら映画館に足を運んだが……とにかく筋のまったくわからない映画だったな。
もとい、筋をわからせる気のまったくない映画だったな(笑)。

映像の雰囲気は、相変わらず素晴らしいんですよ。
なんともいえない不気味な造形の人形。
ゴチック調の深みのある美術と、
無声映画を意識したフィルム処理。
精密に仕上げられた「デコール」(アニメーションのセットと舞台の模型のこと。クエイ兄弟によって独自の意味が込められている。2017年に松濤美術館で開催された『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』展で、たくさん観ることができた。彼らはアニメーション制作で使用した舞台装置を「箱」として保存しているのだ)。

出てくるキャラクターのビジュアルインパクトも凄い。
山高帽をかぶったショパンみたいな顔の主人公。
唐突に登場する六臂の阿修羅のような異形の男。
なんで六本腕?? でも存在感あるわあ。
あと、タイトル自体も澁澤チックでかっこいい。

ただ、とにかく話がよくわからない(笑)。
ヨゼフという若者が、列車に乗って
得体の知れないサナトリウムに到着し、
建物内を彷徨うが、出てくる人間は
みんなうろんで、要領を得ない。
死の床にある父親を訪ねたらしいが、
サナトリウムの住人は、「ここは
時間が遅れている」といったことをいう。

女性ものの靴をはこうとする足の映像。
巨大な眼球のようなものをすくう映像。
時計か炉のような蓋の中にはいる映像。
さまざまなイメージショットが、
何度も何度も小刻みにリフレインされる。
ただ、なんの光景なのかも、
そこに挿入される意味も、
浅学の僕には理解不能なことばかりだ。

交わされる会話も概念的で、抽象的。
ブルーノ・シュルツの原作準拠だとすれば、
原作自体がかなりの難物なのだろう。

ついでいうと、実写と人形アニメの区分や、
実写パートにおける、兼ね役の意味合いも
よくわからない。

総じて、本当に「何もわからない」せいで、
ついつい観ながらうとうとしてしまうので、
さらに何が起きているか追えなくなって、
あとはぼーーっと観ているうちに終わる(笑)。

内容を理解するためには見返してみたいけど、
見返すほどに、はまれなかった自分がいる。

全体のノリとして、ホテルなり病院があって、その多層的な構造のなかにいくつも部屋があって、奇妙な連中がそれぞれの部屋で不思議な行動をとっている、という構図自体は、これまでのブラザーズ・クエイの作品とも共通するし、パトリック・ボカノウスキーの『天使』(82)やガイ・マディンの『ギムリ・ホスピタル』(88)とも似た部分がある。

何より似ているなと思うのは、アヴァンギャルド映画の嚆矢ともいえる、ジャン・コクトーの『詩人の血』(32)だ。
建物の構造が、覗き部屋の集積のようになっているところ。
主人公の迷い込んだ感覚と、各部屋のでの「窃視」の感覚。
(いわゆる「覗きからくり」のギミックが援用される。)
靴フェチぶりや、トリック撮影、リピートとリフレイン。
視聴感覚や、観客との間合いが、とても『詩人の血』と似ている気がする。
(ついでにいうと、章構成になっていて、毎回章タイトルの静止画が挿入されるのは、無声映画の形式を踏襲している。ちょうど同じ演出を『ストレンジ・ダーリン』(24)で先日目にしたばかりだが……(笑))

個人的には、『詩人の血』のテイストに、ポーランドやチェコスロヴァキアの前衛的パペット・アニメーションの伝統を接ぎ木したのが、『砂時計サナトリウム』独特の味わいではないかと感じた。

本作の主眼が、現実と幻想、過去と夢の織りなす「あわい」を描くことであり、テーマが「時間」の束縛からの解放と「永遠」について思索することなのは、漠然とそうだろうなと思うわけだが、文学的・哲学的考察については僕の手には到底余るものなので、ここではスルーするしかない(パンフは参考になるにせよ、これがまたどの識者の方も、いってることがほんとに難解なんだよねww)。

ただ、これだけ観客を置いてけぼりにして、自らの思索的世界に耽溺されてしまうと、その世界観に客がのめりこむのはまあまあ難しいかなあ、と思う。
繰り返すが、テイストとしては大好物。
瞬間、瞬間の「静止画」としても素晴らしい。
でも、僕にはとても咀嚼できなかったし、
呑み込むことも能わなかった。

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じゃい

3.5自分には難解だった…

2025年7月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ストップモーション・アニメだと思って行ったら実写で始まるし、実写部分もアニメ部分も謎に壊れたテープのような映像の繰り返しが頻繁に起きるし、なんか…眠た…………

寝落ちたおかげで第四章第五章がすっかり抜け落ちてしまったから話が理解できなかったのかと思いきや、しっかり起きてた同行者も理解は出来なかった、とw

幻想的な雰囲気はとにかく素敵。
もう一度観るチャンスがあればチャレンジしたいな。
ブルーノ・シュルツ作の原作は未読だけど読んでも難解なのは変わらないってレビューもあるし……まずはパンフ読ませてもらお。

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らまんば

1.0うたた寝と洗脳

2025年7月12日
Androidアプリから投稿

難しい

死期が迫った父親に会う為に、カルパティア山脈にあるサナトリウムにやって来た男が不思議な体験をする話。

謎の競売ディーラーの実写から始まって、列車でサナトリウムに向かう男のストップモーションへと展開し巻き起こっていく。

サナトリウムに男が到着し章立てて進行して行き、なぜか腕6本のDr.が外の概念では死んでいるけどとか、時の間隔がとか、なんとなくしか判らないけれど1章は状況説明?

そして2章で謎がさらに深まって、3章でさらにちんぷんかんぷん。
あっという間の4章からの5章もどういうこと???これは箱の中の話し?

そもそもがかなり独特の世界観なところに、説明があまりにもなさ過ぎだし、人形と背景の造形やアニメーションのつくりも独特な上に粗過ぎて、自分には何が言いたいのかどころか、何が起きているのかも良くわからなかった。

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Bacchus