富士山と、コーヒーと、しあわせの数式のレビュー・感想・評価
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老若男女に響く温かいホームドラマ
優しい眼差しが描かれたハートウォーミングな作品。
何気ない日常のなかに祖母、孫、母、祖父の想いのすれ違いや葛藤、後悔があり、その成長が描かれる。
市毛良枝さん演じる祖母・文子が、慎ましやかな昭和の専業主婦なのかと思いきや、意外にアクティブで正義感に溢れ、気が強い部分があって魅力的。
急逝した祖父(長塚京三さん)の、妻・文子に向けた深い愛情により、文子が大学に通って世界を広げるだけでなく、拗れてしまっていた文子と実の娘・綾との関係性にも変化がもたらされるところがいい。
何歳になっても学べるのと同じように、何歳になっても素直になれば人間関係の修復ができると思わせてくれる。
豆原一成さんが演じる孫の拓磨は優しいけれど自信がない就活中の大学生。就活は否応なく自分を見つめ直し、他者と自分を比較してしまうものだけれど、拓磨はイキイキとしていく祖母に影響を受け、励まされて自分の道を見つけていくのもいい。
派手な出来事はないけれど、全体的にまっすぐな愛情と不器用な愛情に包まれていて、そのどちらも尊くて愛おしいと思えて、とても後味のいい作品でした。
最後は感動
将来に悩む大学生と、夫を亡くして間もないおばあちゃんとの日常を軸にしたお話。
派手な事件が起こる訳でもなく、気を張らずに安心して鑑賞できました。
が、投資詐欺にあった主人公が、投資を紹介してくれた先輩のもとを訪れるのに同行するおばあちゃん…とか、
亡くなったおじいちゃんの残した脳トレ問題を「オレは学生時代、クイズ研究会だったんだ!」と解き始めるカフェの店長とか…
ノリがサザエさんのようで、ちょっと違和感を覚えました。
冒頭でおばあちゃんが「お味噌汁を作り過ぎちゃった」とおじいちゃんの遺影に話し掛けているところから、長患いの末の死別ではなく、わりと急なお別れだったのかな?と想像し、物語の芯にはおじいちゃんとおばあちゃんの夫婦愛があるはずなのに、あまり喪失感のなさそうなおばあちゃんにも違和感。
ただ、ラストの仕掛けは、おじいちゃんからおばあちゃんへの深い愛が感じられ、すてきな夫婦だったのだなー、と、涙しました。
いろいろ不思議な映画でした。
また観たい!久しぶりに心動かされた
亡き夫が妻の為に申し込んでくれていた大学の講座の申し込み用紙に書かれていた
志望動機、
いつも富士山しか絵手紙の絵で描かないと思っていた夫が実は
日常の妻に感謝し、普段何気なく妻が行ってる様子を
描いていた事。このシーンで大声で泣いた。
また、母と妻の同性だからこそお互いを受け入れられない感じが上手く表現されていて、
自分に重なった。また観ます!素晴らしい映画。
コミュ強ばぁちゃん
他作で忙しく後回しにしていたが、評価も高そうなので遅ればせながら鑑賞。
受験は?と思ったら生涯キャンバスなのね。
かなり雑な流れで孫と祖母の同居が開始。
「関係が微妙」とか言ってたけど、初日に冷蔵庫から牛乳を飲む様子は完全に我が家。
帰国した母もカフェの話が出るまで普通だったし、あの設定は余計かな。
「絶対合格」とか漫画雑誌とかから、拓磨の部屋は母のものだったのだろうが…何十年放置?
コーヒー好きなのにバイトはチェーン店か。
入学キャンセルに出向いた際に隠れたのは、単にサボってたからってだけなのね。
夢への積極性とは別問題だし、不真面目感いる?
投資詐欺も阿呆すぎたり、引っ掛かりが多い。
学びと交友関係で充実していく文子はよかった。
拓磨の、趣味を仕事にすることを非現実的としてハナから諦めてるところはリアルだが…
言い訳にしてもあの歳で「母さんが〜」は情けない。
全部言っちゃう文子さんには笑ったけど。
終盤の、母を騙して祖母と引き合わせる流れは分かるが、彼女との初対面を混ぜるなよ。笑
数式(というか暗号)はすぐ分かったし、祖父の写真にモロに答えが写ってるのに誰も気付かないのか。
絵手紙で「貴女が私の富士山」的なオチは面白いけど、説明書きも無しに人物画が貼られる?
芝居は長塚京三を除いて全体的にクサかった。
拓磨もなかなかだったけど、森田パイセンのわざとらしさと気持ち悪さがダントツ優勝。
学びと、親子問題と、夫婦愛と、夢を追うことと、盛り込み過ぎてやや分離気味。
雰囲気はいいけど、色々多くて色々足りない。
死後に伝わる愛
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大学生の主人公は、母の長期出張の間、祖母良枝の家で生活。
パッとしない性格だったが、珈琲に強い拘りを持ってた。
良枝が生涯学習で主人公の大学に通うことになったり、
主人公が就活をせず喫茶店を起業しようと考えて、
資金作りを焦って投資詐欺に遭うなど、色々あった。
少し前に死んだ良枝の夫は大の富士山好きだった。
そして謎の暗号を残してた。それを解き明かす主人公。
そして主人公は祖母や母と共に富士山に行った。
祖母と母には確執があったが、そこで互いに歩み寄る。
そしてそこには何と祖父の自作の絵手紙が展示されてた。
ただただ良枝への感謝を綴るものであり、良枝は感動した。
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市毛良枝さん、お婆ちゃんの歳になっても素敵やなあ。
独特の知的さと清純さがちっとも変わらない。
好奇心が強く、生きることに前向きな役に見事ハマってた。
主人公の祖父役の長塚京三さんも相変わらず味があるが、
この爺さんは結局何がしたかったんだろう?
金婚式に富士山で件の絵手紙を見せたかったってこと?
その覚書として書いてたものが暗号っぽく見えただけ?
だとしたらちょっとカワイイな。
あと主人公が投資詐欺に遭うことが後々、
ストーリーに何かの形で関わって来るのかと思いきや、
ただただ騙されただけやった。切ないなw
話が散漫
家族のそれぞれの悩みと日常を淡々と描いた映画…と言えば聞こえはいいが、それはつまりタイトル通りとも…
やけに長々と横道に逸れつつ扱う孫の悩みと比較すると
終盤急に立ち上がって問題視される娘との確執はあっさり解決
最後に祖母の心に残るある一件が起こるがそれまでのストーリーと特に関連性のないクライマックス
(祖母はおせっかいで困っている家族は見過ごせない性格。孫を支えて助けた。娘も何か悩んでてそれを母として救った。最後は祖母が悩みを抱えている、今度は孫と娘が祖母を助ける番だ!とか何かそこまでの物語が意味を持つギミックが欲しかったところ)
そもそもクライマックスで祖父が祖母を愛していた証拠が沢山出てきて泣く祖母見てもあまり感動できなかった。
そのオチにするなら、お爺ちゃんは寡黙すぎて何を考えているか分からない人にして、
祖母「あの人、私と一緒で幸せだったのかしら…」
と何度も何度も折りにつけ触れるくらいしないと意味がないような。
一応上記の台詞は出るけどその場面ですら何を疑うんだ?ってくらい
おしどり老夫婦シーンたっぷり入れてたからクライマックスの感動も薄れてしまった。
あと予告なんかだとそれがメインのように描かれる祖母と孫が同じ大学に通うという話は特にストーリー上は役目を果たさない…
ぶっちゃけ夢に向かって頑張る祖母見て勇気をもらって
自分も夢に向かって頑張る孫!という話の方が綺麗にまとまっちゃってるから、
開始30分くらいで終わっててあと蛇足まであると思う
なんでもかんでも筋道立てた綺麗にエンタメしてるシナリオがいいとは言わないけれど
さすがにこれは場当たり的に作ったシナリオだなぁと
1週間も経ってない頃レビューを書いてるが、確かこの辺で映画見たよな…なんだっけ…ってなるレベルで記憶に残っていなかった
役者やスタッフのファンで行くなら構わないがそれ以外ならお勧めしない
良質な映画作品
音の演出は本編ほぼなく俳優同士の演技で当たり前にある日常を映してる作品
俳優陣の技量がなきゃ成立しない作品
そのなかでアイドルという鎧を完全に捨てて当たり前にいる等身大の大学生を演じ凄い俳優の方と違和感なく存在してる豆原一成が凄かった
家族それぞれに立場でそれぞれに向けてラブレターを送ってるような作品で、こういう映画こそ評価されて欲しい
学生・母・祖母 どの立場でも共感できる
母と祖母のぎこちなさと、孫と祖母の関係性が、とてもリアル。
富士山の土産物屋で母と祖母が仲直りするシーンは自身に重ねてしまい、とても心に刺さりました。
エンドロールまでしっかり噛みしめたい作品でした。
あの式はちょっとねぇ
大学生の琢磨は、富士山好きの祖父が亡くなったあと1人になった祖母・文子と同居することになった。文子は祖父の遺志を受け入れ、生涯学習講座が有る大学へ入学し、若い頃の夢だった学ぶことを楽しんでいた。そして、祖母と同じ大学に通う事になった拓磨は、コーヒー好きのため喫茶店でアルバイトしてたが、夢を持てずに将来について悩んでいた。そんな2人はある時、祖父の手帳に不思議な数式を見つけた。その数式の意味は・・・そんな話。
何歳になっても学ぶ事は楽しいんだとわかったし、というか、文子は若い時に家庭の事情で学校に通えず、中卒を理由に義母から結婚を反対された事があり、娘には同じ思いをさせたくなかったんだけど、それが原因で母娘がギクシャクしだした、というのもよく有るストーリーだがまぁ説得力はあったと思う。
その後、琢磨の計らいもあり母娘の和解も描いていてなかなか良かった。
拓磨役の豆原一成、文子役の市毛良枝のほか、琢磨の母役の酒井美紀や琢磨の彼女役の八木莉可子も良かった。
八/5=2305の式だけど、富士山の富士吉田側5合目の標高を言うのなら、5/八=2305だろ、とツッコミ入れときます。
今の自分を少し好きになれる映画です
予告を観て想像していたより現実味のある映画でした。最初はほぼ市毛さんと豆原くん、もしくは豆原くんと八木さんの2人芝居が多くしかもそこまで大きな出来事もなく静かに日常が進んでいくというシーンでとんでもなく俳優さん達は技量を求めれたと思いますがさすが市毛さんそして最近たくさんの作品で見られる八木さん素晴らしかったですし、まだまだ演技経験の少ない豆原くんもとってもいい味を出してたし、今の現代の大学生といった本当にいそうなおっとりしてる男の子の役を上手く演じていたなという印象でした。
娘とお母さんが言い合うシーンがとてもリアルで母と娘ってこういうことあるーって思う反面、そうか、市毛さんくらいの年齢の方は確かに中卒が多くそういう背景があって娘に色々と思うところもあるんだろうなと改めて気付かされました。だからこそ自分に自信がない部分もきっとあり、夫と娘の会話に入れない思いを想像しただけで涙が出ました。でもクライマックスであのサプライズ。もう涙が止まりませんでした。長塚さんはそこにいるだけで物語が見えてきてもう素晴らしかったです。
自分に自信と勇気をくれる、前を向ける作品だと思います。
また観に行こうと思います。
コーヒーと日本茶のやさしい香りが漂います。
極ありふれた、そう言えば自分にもあったかもそう思わせてくれる物語です。普通の日常、普通の会話、穏やかに流れる日々の中で、誰もが思い、考えるであろう悩みや、家族と向き合うことの大切さを、奇をてらったり、派手に描いたりすることなく、役者さんの演技と優しい言葉で魅せてくれます。
あったかい風を感じ自然と涙が流れます。いいなあ〜と心地よい余韻が残る作品だと思いました。
とにかく楽に見れます。一回目、二回目、三回目と見る回数を重ねても、都度いろんな感情がわいてきます。気持ちを楽にしてくれるそんな映画です。
PS.役者さんがよい!
祖父母、母、孫!ナチュラルで魅力的です。
数式を追うミステリーではなく、ホッコリ系のドラマなので気軽に足を運んでもOKですよ
2025.10.27 MOVIX京都
2025年の日本映画(100分、G)
原案は島田依史子の著書『信用はデパートでは売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語』
コーヒー好きの将来に迷う大学生が祖父母の人生にふれて自分の道に向き合う様子を描いたヒューマンドラマ
監督は中西健二
脚本はまなべゆきこ
物語の舞台は、都内某所
コーヒー店でアルバイトをしながら、こだわりのコーヒーを追求する大学生の拓磨(豆原一成)は、祖父・偉志(長塚京三)の死去によって、祖母・文子(市毛良枝)と一緒に住むことになった
母・綾(酒井美紀)はシングルマザーのキャリアウーマンで、海外出張のために家を離れることになっていた
夫を亡くしたばかりの母親が心配な綾は、見守り役も兼ねて拓磨を送ることになったのである
物語は、祖父母宅の家のWifi探しをしていた拓磨が、祖父の机から「大学の生涯カレッジの申込書」を見つけるところから動き出す
文子は申し込んだ覚えもなく、行く気もなかったのでキャンセルしようと言い出す
拓磨の大学だったこともあり、一緒に事務室に行くことになった
だが、そこで夫が書いた志望動機を見た文子は心変わりをするのである
文子は大学に行っておらず、そのために娘の綾には強く大学に行くことを望んでいた
その後、大学を卒業した綾は就職し、拓磨を授かるものの、紆余曲折を経て離婚へと至っている
これまでに幾度となく喧嘩を繰り返してきた文子と綾は反りが合わず、拓磨はその間に挟まれることが多かった
それゆえに文子と一緒に住むことに抵抗があったのだが、現実は想像していたものとは違っていた
彼女にコーヒーを入れたことで距離感が変わり、それが起点として、大学の友人や恋人・紗季(八木莉可子)、文子のカレッジ仲間たちと交流が広がっていく
そんな中で、拓磨自身も自分のやりたいことが具体的になっていくのである
映画では、大学在学中にコーヒー専門店を起業した清野蓮(藤田玲)、大学の創業者・島田依吏子(林花音)たちのエピソードが登場する
彼らは「自分の夢を叶えた人」として拓磨の前に登場し、それが彼自身の夢への一歩を推し進めていくことになる
成功者の法則などが登場しないが、清野は「夢にしがみついた」と言い、創業者は「自分の弱点克服のために夜詣でを行った」というエピソードが紹介される
そう言ったことを知る中で、琢磨は「自分の夢を叶えるために何をすべきか」というものを知っていく
当初は「夢のためにお金がいる」と考えて投資詐欺に引っかかったりもしていたが、このエピソードを挿入した割には「資金に関する具体的なこと」というものは出てこない
それゆえに不要なエピソードだったかな、と感じた
映画は、祖父の残した謎の数式をミステリー要素にしているが、あの数式をすぐに解けないのは不思議に思える
だが、他人の趣味に疎いのは普通のことで、さらにそこに誰も関心を寄せずに「富士山好きなんだね」で止まっているので仕方がないことだろう
故人との関わりが深かったとしても、その趣味まで共有している人は少ないもので、その不可侵があるからこそ夫婦仲がうまくいくということもある
それでも、晩年に募る後悔というものはあるので、無関心よりは共通の話題を作るために関わって行くことは無駄ではないのだろう
いずれにせよ、優しい映画でほっこりするタイプの作品で、観終わった後にコーヒーを飲みたくなる映画だった
個人的には豆を挽いてまで飲むという習慣はないものの、何かに対するこだわりを持つというのは良いことだと思う
好きを仕事にするべきかは何とも言えない部分があるが、仕事にしたことで嫌いになってしまうこともあるので要注意だろう
拓磨の場合は、コーヒーを自分で淹れて飲むことよりも、自分の淹れたコーヒーで誰かが幸せな顔をしていることに重きを置いているので、起業というのはあながち間違いではないと思う
今後も自分の思い通りにならないことは多いと思うが、それを打ち消すだけのこだわりがあれば、しがみつくこともできるのではないか、と感じた
ほんとの祖母と孫のよう
とても温かく癒されるお話でした
文子役の市毛良枝さんと孫の拓磨役の豆原一成さんがどことなく似ているなぁと
思っていたらお茶を美味しく入れる文子さんにコーヒーを美味しく入れる拓磨
DNAだぁと思いました。
拓磨の要れるコーヒーも飲んでみたいし筍の酢味噌和え食べたくなりました
大きな事件は何も起こらないのに最後にそう来たか!と思わさせられる感動の展開
景色にも癒されました。
ごく普通の大学生拓磨と彼の良さを見つけるたびにこっそり微笑む紗季がかわいかったです
丁寧に描かれた序盤から
終盤の涙止まらぬ感動に向けてのストーリー展開は
秦基博さん楽曲提供JO1が歌う主題歌
「ひらく」の曲調ともシンクロしてると思いました
「ひらく」沁みます
おじいちゃんのおばあちゃんへの無上の愛
孫(豆原一成)の視点でおばあちゃん(市毛良枝)を巡るおじいちゃん(長塚京三)、
母親(酒井美紀)との家族の物語を描いている。
※おじいちゃんはすでに亡くなっているが、回想シーンあり
とにかくおばあちゃんを想うおじいちゃんの真心、おばあちゃんを見つめる目、
そして日頃の感謝の気持ちを自筆の絵葉書に込めているのだけれど、
この絵葉書を富士山五号目で結婚50周年の日に見ることを予定していたのだ。
それを孫with彼女(八木莉可子)・娘と一緒に見た時に、
おじいちゃんの無上の愛情を受け止めたおばあちゃん。
ここで私も涙腺崩壊だった。
孫もおばあちゃんとの一緒の時間を通じることで、
おばあちゃんが前向きな思考に変化したり、
母親も不仲だったおばあちゃんとちゃんと向き合ったり、
孫は孫で自分の進むべき道を、おばあちゃんに背中を押されたり、
おじいちゃんとおばあちゃんの関係性がよくわかった孫は、微妙な空気が流れていた
彼女へ率直な話ができるようになるという
なんと完璧な話なのだろうか。
孫を投資詐欺に陥れた先輩くらいが悪い奴で、他はみんないい人。
もう観ているこちらの心が洗われるくらいにいい人しか出てこない。
現実ではあり得ないのだけれど、それが映画世界だから成り立つし、
この作品を今週の観おさめとできたことは良かった。
明日から前を向いて頑張ろうかなと思えた作品。
※おじいちゃんのクイズ的な数式は、私はだいぶ後半でわかった
八/5×2305=家族愛。
母が海外出張のため「アンタに家を任せるのが心配だから」と言われ、半ば強引に祖母・文子の家に行かされ泊まることになる安藤拓磨の話。
亡き祖父・偉志の部屋に入ったら机に置かれた大学入学案内の封筒…偉志の字で書かれた安藤文子の文字、入学を断るつもりで大学へ顔を出したものの入学志望の動機に書かれた「若い頃の夢を叶えたい」の文字に文子の気持ちは動き拓磨と同じ大学へ通うことになるが…。
文子役演じた市毛良枝さんと偉志役演じた長塚京三さんが一緒にいる描写、文子を優しく見守る偉志の姿に何か観てて落ち着くし癒されるしで。
作品の雰囲気もよく、コーヒーへ向き合う拓磨の姿も良かったんだけど、詐欺の件が何か作品雰囲気を壊してしまってる様に見えて…あの件は正直いらなかったかな個人的に。
これは作品だけど偉志の様に結婚50年目でも妻の文子を大事にする姿、何かしてあげようとする姿は単純に素敵ですよね。
いい話であるが、最後にちょっと引っかかった。
いや、おかしくないし、ちゃんと話としては申し分ないないよ。
主人公がバイトを変えて、より自分の夢に近い場所を移るのは間違いではないし、正しい選択だと思う。
それは分かりますが、
バイトがいなくなった(のように見えた)、あの店のオーナーが気の毒に思えて仕方ない。
あなたが羨ましかったの、ごめんね
「大河への道」がとても良かった、名もなき人々の真摯な心意気に思わず涙が出ました。
なたので、同じ中西健二監督ということで観に行った。
ありがたいことに、近所のシネコンでは、このような映画を掛けてくれます。
「大河への道」もここで観ました。
文子さんみたいな老後が送れたらいいなあ、と夢のように思った。
私なんぞは数年後に年金もらえるようになったところで、元気なうちは働かないとなので、一生老後なんか来ないような。。
優しくてひたすら文子さんを愛おしんでくれた亡き夫は、文子さんがかわいくて良い人だったからなんでしょうね。
富士山の5合目の偉志さんの絵手紙は、ちょっと恥ずかしい。富士山関係ないけど良かったんでしょうか。(個人の感想です。)
「あなたが羨ましかった」親の立場でなかなか言えることではないかもしれませんが、率直に反省して「ごめんね」が言えたので、凍った娘のこころも、じわじわ溶けだしたではないですか。唇をかみしめて涙を堪えている娘の気持ちがとても分かります。
その娘は、必死で働いて息子を育てるシングルマザーにしても、一人息子に対してちょっとドライ過ぎな感じ。関心がないわけではなく、息子を、特に将来を心配しているのは分かるが、2か月も連絡しないっていうのはどうかと思う。
文子さんの娘育てが突き放し系だったので、それを継承しちゃったような気がする。
完璧な人はいないので、人を傷つけたり自分が悪かったことに気づいたら、ちゃんと反省してきちんと謝罪することで、でこぼこを馴らしていければ幸せに近づけると思いました。
琢磨君が思いやり深い、とてもいい子なので、周囲の大人たちがそこそこ良い子育てをしてきたことが伺えます。
数式見た時から、八は富士山で5合目ってことだろうと思いました。5合目の標高は分かりませんでしたが。
良い映画なんでしょうが、映画館で観なくても良いかな。
感謝の伝え方
映画を観る前は「学びはいつからでも始められる」というメッセージ性が1番強いのかな?と思っていましたが、もっと深いところで家族に対する複雑な心の機微や相手を思いやる心が丁寧に描かれていました。ラストで祖父が感謝の気持ちをあのような形で伝えていたことを知ったシーンから、はらはらと涙が溢れて止まりませんでした。豆原さんが舞台挨拶で言っていたように気持ちを伝えることの大切さを改めて感じさせてくれた温かな映画でした!
タイトル通りそのまま!
優しそうな孫とお婆ちゃんの温かいホームドラマ。
2時間ドラマみたいで観やすかったです。
コーヒーがキーワードで、この映画を観てたら飲みたくなる(飲みながら観てましたが)
そして自分も淹れ方を学びたくなったし、器具を買いたくなった。
お婆ちゃんと孫が楽しそうに仲良く暮らす姿にホッとしながら優しい気持ちになりました。
娘の酒井美紀が帰ってきた時に孫が帰ってしまったのは残念でした。
でも富士山に向かうバスの中の娘はいい顔をしてた。
最後、皆んなで富士山を見てた姿はなんだか嬉しく、記念撮影したらいいのにーって思っていたら、エンドロールで写っていたから良かった!!
素敵な映画でしたね。
おじいちゃんの優しさに泣けました。
気持ちがあればいくつになっても挑戦できる。
おじいちゃんのお祖母ちゃんへの愛情、やさしさに涙しました。
自分に自信のない素朴な大学生が好きな事を将来の夢としていこうとする姿を豆原君が好演していた。
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